「引っ越し」「引越し」それとも「引越」どれが正しい?!分かりやすく解説!

「ひっこし」を漢字で書くのに調べると引っ越し、引越し、引越の3種類が出てきますよね。 

でも、どれが本当の書き方でどれが正しい表記なのか…あいまいな点が多くてわかりづらいと思うことが多いはず。 

そこで今回は、引っ越し・引越し・引越のどれが正しいのか、それぞれの使い方などについて解説してみたいと思います。 

「ひっこし」の正しい表記は?

パソコンで「ひっこし」を変換すると、引っ越し・引越し・引越の3種類の漢字が出てきます。 

どれも「ひっこし」と読んで良いようなのですが、その違いについて今回はちょっと詳しく調べてみました。 

 

引っ越し 

本来はこの表記がもっとも正しい「ひっこし」を意味しているようです。 

この表記を基準としているためか、引越し・引越は「引っ越しに同じ」と出てきます。 

 

引越し 

現代ではこれも「ひっこし」と読んで問題がないのですが、「ひきおこし」という読み方に間違われる可能性もあるとされています。 

引っ越しの送り仮名省略が認められた表記パターンです。 

 

引越 

同じく「ひっこし」と読んで問題のない文字として、送り仮名の省略が認められている表記のひとつです。 

 

つまり、基本的には「引っ越し」が大元になっていて、その上で引越し・引越の表記も送り仮名の省略が認められた「ひっこし」であると言えそうですが、現代ではどちらが正しいということはなく、基本的にはどれを使っても問題ないようです。 

とは言え、筆者的には送り仮名の省略の問題などを踏まえると 

  • 引っ越し・引越し…引越しをするという動作そのものを表す言葉 
  • 引越…引越という言葉、名詞としての使い方 

…のような感覚で見ています。 

 

引っ越し・引越し・引越の使い方

引っ越し 

転居を知らせるハガキなどへの記載に良く使われます。 

「引っ越しました」…×ひっこしました ○ひっこししました 

 

引越し 

引っ越し同様の使い方ができます。 

 

引越 

予定表などへの記載に適しています。 

カレンダーなどへの書き入れで「引越」「引越日」などが良く見られます。 

 

よく間違われる言葉

引越しとよく似ているためどっちを使ったらいいのかわからず混同してしまう言葉がいくつかあります。 

 

転居 

同一の市区町村内で住む部屋を変更した場合(引っ越した場合)を「転居」と呼んでいます。 

 

転出 

他の市区町村または県外などへ引っ越した場合を「転出」と呼んでいます。 

 

移転 

個人の引越しではなく会社や企業の引越しで使われる言葉です。 

税務署の届出書類にも「移転」という項目があることからもよくわかります。 

 

宅配 

主に段ボールに入る荷物が対象となる輸送サービスです。 

荷物が少ない人は引越しにこれを利用する場合もあります。 

 

宅配便 

家具など大きなものも運んでもらえるプランが用意されています。 

単身者の引越しにはよく利用されています。 

 

これらよく似た言葉も、その意味を知ることで使い間違いは防ぐことができますよね。