【引越しの荷造り】食器の梱包・箱詰め・詰め方のコツ。食器棚の処分・分解も。

引っ越しの荷造りで、一番気を使うのが食器類の梱包です。ちょっとの衝撃で割れる可能性もあるし、セットものの食器だったらなおさら割れてほしくないもの。

引っ越し作業で荷物がどんなふうに扱われるかもわからないんだから、自分でできる最大限の梱包方法を知っておくようにしたいものです。

食器は何で包めばいいの?

引っ越しの時の食器の梱包は、新聞紙でやるのが一般的です。新聞紙は害虫を防ぐ効果も吸湿性もあるので、何かと便利に使えてしまいます。また、汚れを防ぐのにも役立ち、割れをふせいでくれますし使った後は気軽に捨てられるのも良いですね。

とは言え、最近は新聞を購読していない人も多いため、いざ引っ越しだと言っても食器を包むための新聞紙がないという事も珍しくはありません。でも大丈夫。そんな時はタオルで代用、そしてキッチンペーパー梱包なんて方法もあるんですよ。

包み方は新聞紙とさして変わりません。ただ、キッチンペーパー梱包では新聞紙のような大きさがありませんので何枚も重ねて使う工夫が必要になるでしょう。タオルの場合は大きさはありますが厚みもあるので箱詰めの時にやりにくい可能性はありますが、安心感は大きいと言えます。

ちなみに、引っ越し後の食器は、洗わなくても大丈夫です。新聞紙で包んだ場合、汚れを防いでくれていますし、もともと綺麗だった食器を包んで運んだだけですので大きな汚れはついていないはずです。

ただ、なんとなく気になる…という方は、洗ってから食器棚へ収納すると良いでしょう。結局は、洗う・洗わないは個人の自由、好きなようにしていいという事になるでしょう。

 

包み方・箱詰めの方法はこうやろう!

では、包み方はどうするのか、箱詰めの際の詰め方はどうなのか?気になりますよね。種類ごとに一つ一つ、解説していきますね。

 

食器の包み方

まずは包み方から見ていきます。

 

コップ類

コップ類は1個ずつ全部、個別に包みます。くるくると周囲にまきつけていき、最後にコップの中へ余った部分を押し込む形です。

 

グラス類

グラスの場合は足の部分が弱いので、細く、集めに折った紙をまきつけ、胴体部分と同じくらいの太さにします。それから全体にくるくると紙をまきつけコップ同様に余った部分を中へ押し込む形で包みます。

 

お皿も1枚ずつ包みます。丸いお皿もしっかりと四隅を折って包みます。

 

茶碗類

茶碗類は1個ずつ、新聞紙に乗せて包み込むようにし、余った部分を中へ押し込む形で包みます。

その他の食器も、基本は「包み込むようにして最後に余った部分を中へ押し込む形」です。

 

スプーン、フォーク、箸

複数をまとめて輪ゴムでたばねます。できれば種類ごとに分けると良いです。

それをビニール袋に入れます。

 

箱詰めの方法

次に箱詰めです。詰め方の基本は「立てる事」です。お皿もコップもグラス類も、全て立てて箱詰めします。立てなくても良いのは茶碗類ぐらいでしょうか。

また、コップやグラス類は、飲み口を下にして(逆さにして)立てて詰めるようにしてください。

そして、詰めながら食器と食器の間にあまった梱包材などを緩衝剤代わりに入れておくとより安心です。荷物を運ぶ時はトラックですので、大きな振動や衝撃が加わる可能性は否定できません。

そんな時にも対応できるようにするために必ずやっておきましょう。

 

食器は必ず食器棚から出して箱詰めするのが鉄則

洋服などなら「出さなくてもいい」と引っ越し業者から言われる事があります。ですが、食器棚の中身だけはそれはありえません。

仮に、食器棚に入っている食器を出さずに運んだ場合、おそらくひとつ残らず全て割れる事でしょう。それはトラックで運んでいる最中ではなく、部屋から搬出する時点ですでにそうなっているはずです。

また、食器が割れるだけでなく、それに伴い引っ越し作業をする人がけがをする可能性があるので、食器の梱包はとても手間がかかり大変ですが、これだけは諦めて全部包むようにしましょう。

 

食器が割れたら…

面倒だけど全部新聞紙で包み、箱詰めして梱包したのに、新居で開梱してみたら中身が割れていた!…という事も、まれにあります。こんな場合は、引っ越し業者に依頼していた引っ越しなら、損害賠償の請求をすることができるのです。

金額については引っ越し業者ごとに細かな規定がありますので、お皿1枚につきいくら…のような詳細はわかりませんが、たいていの引っ越し業者との契約には補償がついているはずですので、事前に確認しておくと良いでしょう。

 

食器棚は分解するの?処分したい場合は?

食器棚の中身を全部出して梱包した後、その食器棚は分解や解体をしたほうが良いのでしょうか。これは引っ越し業者にもよりますが、ほとんどの場合、解体や分解をしなくてもそのまま運んでもらえるはずなのです。

大きな家具用の梱包資材を使って全体を保護し、トラックに乗せて運びます。もし心配なら、扉部分が開かないようにテープで留めておくなどしたら親切でしょう。

また、これまで使っていた食器棚を引っ越しを機に処分してしまおう!という人も中にはいますよね。食器棚処分の方法としては、自治体の粗大ごみに出す方法と、リサイクルショップに売る方法、そして引っ越し業者に引き取ってもらう方法があります。

粗大ごみの場合は、自治体ごとに費用も異なり、さらに回収の日程がありますので、かなり日数に余裕を持って用意しておく必要があります。また、たいていは「当日の朝、○時までに出す」などのルールがあるので、平日だった場合忙しくて無理な場合もあります。

リサイクルショップに売る場合は、店にっては大きな家具などは持ち込みではなくお店のスタッフが自宅まで来てくれる事があります。値段については、それほど期待できるものではないかもしれませんが、処分にお金がかかるよりは良いと言えそうです。

引っ越し業者に引き取ってもらう方法は、「処分してもらう」方法と「買い取ってもらう方法」の2種類があります。業者によっては処分のみという場合もあるので、事前に相談してみると良いでしょう。ちなみに、処分の場合は、自治体の粗大ごみに出すより高くつくことがほとんどです。

例えばブラウン管テレビの処分を頼んだ場合、電機店に持ち込んで処分を依頼すれば3,000円前後で済むのですが、引っ越し業者に頼むと2倍の費用がかかった実例もありました。

ですので、食器棚処分を考えている場合、少し日にちに余裕を持って自治体の粗大ごみに出すか、リサイクルショップに売るのが最もお得と言えるでしょう。