引越し時の賃貸物件探しでよくある失敗事例と正しい探し方!

賃貸住宅の引越しで物件探しをする場合、物件が豊富な時期や少ない時期、家賃が安くなる時期、交渉しにくい時期などさまざまな状況を適切に判断しなければ失敗する事があります。

購入とは違って失敗しても引越せばいいかもしれませんが、でもそれにしても費用のかかる問題ですから、できれば失敗は避けたいですよね。

ここでは、賃貸住宅の物件探しを成功させるためのコツやポイントを紹介していきますね。

部屋探しの失敗例

賃貸住宅での引越しの物件探しには、探し方のコツやポイントを知らないばかりに失敗してしまったというさまざまな話があります。

 

騒音問題

昼間の明るい時間帯に内見に行っていたため朝や夜の状況は把握できず、入居してみたら騒音がひどかった…という話はとても多いものです。

近隣住民の出す生活音だけでなく、近くを通る幹線道路や目の前を走っている高速道路、深夜や早朝から響き渡る商業施設の音なども、1度きりの内見だけで全て確認できるわけではありません。

こうした問題は、不安がある場合は不動産会社にきちんと確認し、それでも不安がある場合は夜などに自分で近くを訪問して確かめてみると言う事も必要です。

 

住環境問題

気になる物件を見に行ったら入り口付近に路上駐車が見られたり、近所の家にゴミが散乱していたりと、近隣の住環境を厳しくチェックしておかなければ、入居してからトラブルに発展する可能性があります。

入り口付近の路上駐車なども、その都度どけてほしいと言いに行かなければならなかったりすればとても大きなストレスになりますし、ゴミの散乱は時期によっては害虫の発生が問題になりますので放置できません。

自分に問題がなくても、周囲に問題のある人が住んでいると長く住む事が困難となりやすいのが現状です。

こうしたトラブルを避けるためにも、内見の際には近隣の住環境をよく確認しておく事が必要です。

実際、筆者は物件の入り口付近に路上駐車が見られるという部屋を内見しに行った事があります。

介護施設の車が常にそこに停める様子が伺えたのでその部屋は申し込まなかったのですが、その後その部屋に誰か入居したものの、1年後には見事にまた募集が出ていました。

 

日当たり・方角

南向きの部屋なら日当たりが良く、快適に暮らせるのが普通ですが、中にはそうでない部屋もあります。

周囲に高い建物があると日当たりが悪くじめじめした暗い部屋になりがちで、カビ等の心配も出てきます。

また、上階の南西の部屋は夏場はとても暑くなりやすいので、この部屋が畳だったら何らかの対処が必要になります。

さらに、平屋は湿気が上がって来やすいので湿気対策が欠かせません。

集合住宅の場合は、上階なら日当たりも良く上からの騒音もないので快適そうですが、実は夏場は非常に暑く、冬場はとても寒いのも上階の特徴です。

さらに角部屋になるとますますその過酷さは増し、下からの騒音に悩まされる事もあります。

ただし、上階でも真ん中あたりの部屋なら寒さの問題は和らぎます。

 

結露

北側の部屋や収納スペースは結露に悩まされる事が多いです。

特に、収納スペースが外壁に面している場合、要注意です。

内見に行った際、外壁に面した収納スペースは良くチェックしてみるようにしましょう。

 

部屋探しのポイントとコツ

賃貸物件の探し方のコツやポイントは、本当にたくさんあります。

中でも、失敗しないために重要ないくつかのコツをピックアップしてみましたので参考にしてみてください。

 

時期を見極める

賃貸物件で空き部屋情報が豊富になるのは、不動産業界が繁忙期を迎える2月~4月上旬頃です。

この時期は全国的に多くの人が動くので、それだけ物件も豊富になってきます。

ただ、同時にこの時期は「ゆっくりじっくり吟味」などしていられない、大急ぎで決めなければすぐに決まってしまう…そんな戦争のような時期とも居えます。

こうした物件が豊富な時期に部屋探しをするのは、良い物件に出会える大きなチャンスとも言えますが、逆に言えばじっくり吟味して決める事ができないので失敗につながる可能性もある時期なんですね。

また、地方から都会に出てくる場合などは内見している時間もないとして、ネット上の情報だけで申し込みをしてしまう人も多いので、とにかく情報がコロコロ入れ替わってしまいます。

「今日新しく出てきた物件なのに、もう消えた?」なんて事もザラです。

この時期は物件が豊富であるにもかかわらず、なかなか部屋が見つからない…そんな事も起こりうる時期だと言えるんですよ。

そうした事態を避けるためには、その時期でなければならない理由がないなら、ほんの少し時期をずらす事です。

前にずらしても良いですし、後ろにずらしても良いでしょう。

前にずらせば家賃の重複期間などの問題が起こりますが、ある程度のリスクは仕方ないと諦めるしかありません。

逆に後ろにずらせば家賃の値下がりが期待できます。

繁忙期を過ぎると一気に大家・不動産会社が弱気になってきます。

「いつまでたっても入居者が決まらない、繁忙期でも決まらなかった」という焦りが出てくるので、家賃が下がり始めるんですよ。

中には絶対に下げない、入居者が入らなくても待つ、という大家さんもいるので全部が全部そうではありませんが、たいていは家賃が下がってくるのも繁忙期を過ぎた頃です。

ちなみに筆者は、物件豊富な時期が更新時期に重なり、いつも良い物件を見つけられずに来たので、途中で別の時期に引越すという手を使いました。

閑散期の引越しは、物件も安定していてゆっくり・じっくり部屋探しができて、家賃も安くなってきていて意外に良いものでしたよ。

 

あわてて決めない

繁忙期などだと、不動産会社は忙しいのであまりこちらの希望などは聞いてくれません。

比較的暇な時期には、親切丁寧に対応してくれ、色々な相談にも乗ってくれる事がありますが、繁忙期はそれが期待できない場合が多いんですよ。

ですので、いざ入居してみたら「え?」と言うような事も出てきますし、こんなはずではなかったというような事も出てくる可能性があります。

こうした事態を避けるためには、あわてて決めてしまわない事です。

疑問が解消されないうちはすぐに契約するのではなく、納得いくまで質問してください。

でもそんな事してたら他の人に決まってしまう…そんな不安を抱くかもしれませんが、そうなったらそれは縁がなかっただけの話です。

 

部屋探しのタイミング

引越しをしようと思って部屋探しを始める時期は、人によって異なります。

例えば部屋にあまりこだわりもなく、条件も特にこれといったものがない人の場合は1ヶ月程度など比較的早い段階で部屋も見つかりやすいですが、筆者のようにこだわりのある人の場合は半年かかっても見つからない事もあります。

ですが、引越ししたい日から逆算してだいたい1ヶ月前には部屋も決まって引越し業者も決定して、退去の連絡もしていたいですから、遅くとも3ヶ月前くらいからは部屋探しを開始しておいたほうが安心です。

ちなみに引越し先がアパートやマンション、テラスハウスなどの場合は比較的物件数も多く、探すのにそう時間はかかりませんが、一戸建てとなると物件数がとても少なく、見つけるのに非常に時間がかかります。

このように、物件の種別によっては探し方に違いがあるので、部屋探しを開始する時期に注意してくださいね。