社会人なら当たり前?!引越しの際に有給休暇を使うのは非常識?

引越しをするのに有給を使うというのは、世間一般の常識としてはアリなのでしょうか?

費用的な面を考えたら平日に引越し作業ができると一番良いのですが、会社の休みという事を考えるとそうもいかない場合が多いですよね。

今回は、引越しのために有給を使うことについて、調査してみました。

引越しに有給を使うのって非常識なの?

引越しのために有給を取得するのは非常識、という意見もよく耳にします。

社会人であるなら基本的には会社が休みの日を使って引越しを終わらせるべきものと言えますが、最近は有給を使って平日に…という考え方も増えてきています。

この理由は単純に「平日なら引越し費用が安く済むから」なんですが、でも実はここに問題があるんです。

引越し費用は想像以上に大きな負担となりますので、少しでも安く済ませたいと考えるのが普通です。

ですが、会社にとっては、「それはただ単にあなた一人の都合でしょ?」という事になってしまうんですよね。

社会人である以上、自分だけの都合ではなく会社の都合も考えた上で総合的に判断するのが正しいやり方です。

つまり、《有給を取得して引越しをするのではなく会社の休みを利用して済ませるのが基本》という事になります。

もちろん、有給は国の定める制度ですので全ての労働者には取得する権利が与えられています。

また、有給休暇は理由に関係なく、取得申請をする事で取得できる性質のものとなっていて、上司や会社がそれを拒否する事はできません。

しかし、有給の取得を許可する事で業務に支障が出る・会社が不利益をこうむると判断できる場合、有給の取得を認めない事もできるとしているんですよね。

このあたりが微妙にわかりにくい点になっているんですが、とにもかくにも、社会人であるなら基本的には会社の休みを利用して引越しを済ませるようにしましょう。

そうする事が最も無難で、会社での評価を下げずに済む方法と言えます。

 

有給を使う場合何日くらいならセーフ?

基本は有給を使わず引越し!がおすすめです。

とは言え、家族が多くて荷物量がハンパじゃない場合や、家族に病人や介護の必要な人がいる場合、乳児がいたり妊婦がいたりすると、荷造りなどの引越し準備が思うようにはかどらない事もあります。

そんな場合はできるだけ早い段階で上司に事情を話し、有給の取得をお願いしてみましょう。

この際気をつける点は、有給の取得を希望する日数です。

出来る限り《1日だけ》の取得を希望してください。

会社の休みが土日なら、金曜か月曜のどちらか1日だけでいいので…という形です。

こうすれば3日間という時間が作れますので、引越し準備、引越し、片づけがある程度できますよね。

最終的な片付けは、毎週の休みを使って少しずつやっていけば良いので、引越しのための有給取得は最低限の日数にしておくと良いでしょう。

それ以上に取得してしまうと反感を買う事もありますし、やる気のない人間だと誤解されてしまう事もあります。

 

有給取得の注意点

引越しに限らず、有給を取得しようとする人に対して日本はまだまだ厳しい国です。

表面上は有給取得を奨励していたり、有給取得率が良いとアピールしたりしますが、現実はまだまだです。

そんな中でも、例えば遠方への引越しなどなら有給を取得しなければなりませんが、そうした場合の注意点について見てみます。

 

会社の休みにプラスして

会社の休みにプラスする形で有給を取得します。

例えば会社の休みが土日なら、金曜が月曜を希望日とします。

会社の休みに全く関係ない水・木などに有給取得の希望を出すと「どうしてわざわざ平日に?」と言われる可能性大です。

 

最低限の日数で

会社の休みに引越しをするのが基本ですから、有給取得を希望する場合は最低限の日数にしておきます。

片付けなども全部やりたいから1週間やすみたい!は社会人としては通用しません。

 

駄目と言われても怒らない

有給取得の許可が下りなかった場合も、逆ギレしたりふてくされたような態度を取ってはいけません。

社会の一員として働いている以上、会社の都合を最優先に考えると言うのが常識です。

許可が下りず気に入らなくても、素直にお礼を言って引き下がりましょう。

 

有給取得後はお礼を

有給が許可され取得でき、引越し作業が滞りなく終了したら、次に出社した際にはまず上司にお礼と引越しの報告をしてください。

また、迷惑をかけた同僚たちにもお礼を忘れずに。

休んだ後の対応ひとつで、その後が大きく変わる事があります。

菓子折りのひとつでも持っていくと、お詫びの気持ちが表現されて良いでしょう。

 

有給=当たり前と考えない

有給は労働者に平等に与えられた権利ですが、だからと言って「当たり前の権利だ」と考えてはいけません。

謙虚な姿勢が働きやすい良い環境を作ってくれる事が多いんですよ。

 

有給取得で引越しのメリット

有給を取得してまで平日に引越しをするメリットは、正直、費用面ぐらいしかありません。

道路が平日の方がすいていると言う事もありませんし、平日の方が引越し作業が早く終わるというわけでもありません。

逆に、有給を取得してまで平日に引越しをする事で会社を休んで上司にいやみを言われたり、同僚にも迷惑をかけてしまうなど、あまり良いことがあるとは思えないですよね。

ただ、役所関係の手続きは土日にはできないので、単身者の場合は有給を使ってでも平日に動く必要が出てきます。

 

このように総合的に考えると、有給を使って平日に引越しをするのが良いのか、休日を利用して何とか終わらせたほうが良いのか、自分なりの答えが出て来るのではないでしょうか。