費用は会社負担?転勤で引越しするのに必要な知識とコツ・ポイント!

急な転勤命令では、普通の引越しと違って引越し完了までの準備期間が短く、物件選びにも時間をかけることができないというのが一般的です。

そんな限られた時間で慌しい引越しを上手に終わらせるために必要な、転勤のための引越しの知識とコツやポイントなどを紹介していきますね。

転勤のための引越しの基本

転勤による引越しの基本的な流れと手順を見ていきましょう。

 

まずは部屋探し

転勤の辞令が出たら、1も2もなくとにかく部屋探しを開始します。

転勤先が遠方の場合は出向く暇などありませんので、インターネットなどを上手に利用してよさそうな部屋を見つけるのがコツです。

もし、会社が新しい部屋を用意してくれているのなら、この作業は必要ありません。

通常の引越しの場合もまずは部屋探しを行いますが、通常ならまず住みたい地域を決め、周辺の不動産屋をまわってみるなどしてよさそうな物件を見繕ってもらったりできますが、転勤の場合はそれができないことが多いようです。

また、転勤で行く場所によっては内見すらしないまま契約となることも少なくありません。

 

部屋探しと同時に荷造り開始

部屋探しと同時進行のタイミングで、荷造りを開始します。

使っていないもの、収納の奥にしまわれているものなどは、使うかも…などといちいち考えずにとにかくどんどんダンボールに入れて行き、荷造りをしてしまいましょう。

また、この時に「いらないかも」と思う物も出てきますが、確実にいらないと言い切れるものは良いですが、迷ったりするものなら荷造りしてしまってください。

迷って考えている時間が無駄になります。

 

部屋が決まったら引越し業者探し

部屋が決まれば引越し業者探しを開始です。

行き先が決まっていなければ引越し業者も見積もりを出しようがないからです。

インターネット上の一括見積もりなどを上手に利用して、複数社の見積もりを手早く取ります。

その中で納得できたところと契約すれば良いでしょう。

また、この時に引越し日がいつになるのか決定しますので、それに向けて荷造りを完了させるよう計画立てていきます。

この引越し業者選びに関しては、通常の引越しとほぼ同様です。

ただ、通常の引越しの場合は時間的余裕がある事が多いので、複数社の中から交渉で安くできるところを選ぶなど、色々な面でお得になることが多いです。

 

役所関係の手続きも同時に

引越し業者の選定や荷造りと同時に、役所関係の手続きなども済ませます。

住民票の異動は14日前から行えますので、手がすいた時に一気に済ませましょう。

通常の引越しの場合も14日前から転出届けを行うことができるので、そこは同様ですね。

 

不用品処分は早めの手続きを

確実にいらないとわかっているものは、早めに処分の手続きを行いましょう。

転勤の場合は粗大ごみに出すためのスケジュール確認…などしている時間がないので、とにかく一番早くて確実な「引越し業者に処分してもらう」方法か、「リサイクルショップに持っていってもらう」などの方法を選択する必要があります。

通常の引越しの場合は、これらのほかに粗大ごみに出す方法やオークションに出す、友人・知人などにいらないか聞いてみるなど色々な方法が取れますが、転勤の場合は時間との勝負なので上記のような選択肢しかない場合が多いようです。

 

転勤による引越しの場合は、こうした流れになることがほとんどです。

これをやりながらあれも…そっちも同時進行、というように、休む暇もない状態です。

引越し当日は、通常の引越しと同じ流れになりますが、そこまでが大きく異なるので何事も早め早めに行動するようにしていきましょう。

 

引越し費用の負担は?

転勤は会社からの命令です。

そのため、会社によっては転勤のための引越し費用を負担してくれる場合があります。

引越し作業にかかる費用、新しい部屋を借りる費用の両方を負担してくれるところもありますし、片方だけ、どちらも負担してくれない…など、会社の就業規定によってさまざまです。

また、この場合会社では社員の転勤のための引越し費用を「福利厚生費」などの勘定科目に入れることができます。

通常の引越しでは引越しにかかる費用はすべて自腹となるのが当たり前ですので、転勤の場合とは大きく異なります。

たとえ引越し作業にかかる費用か部屋を借りる費用のどちらかだけだったとしても、会社が負担してくれればとても助かりますよね。

 

転勤による引越しの挨拶

転勤による引越しの場合、周囲への挨拶にも悩みます。

今住んでいるところでは「急な転勤になった」として普通にお世話になった方たちへの挨拶ができますが、仲良くしてくれた方たちとのお別れを惜しむ時間は取れない場合が多いようです。

また、子供がいた場合、お友達との別れを惜しんだり、プレゼントを用意する時間もないことが多く、寂しいお別れになってしまう場合があります。

そういったことを避けるためにも、転勤の辞令が出たらとにかく早くに行動を開始し、納得できる形でのお別れの挨拶ができるように心がけましょう。

一方、引越し先での挨拶は、通常の引越しの挨拶同様に行いましょう。

転勤で来たと言うことは、言ったほうがいい場合と言わないほうがいい場合があるので、その地域の特性に合わせたほうが良いでしょう。

 

転勤族の引越しのコツ

転勤が多い、いわゆる「転勤族」の場合、たぶたび引越しを繰り返すことになるのでできるだけ身軽・手軽に引越しができるようにしておきたいものです。

そのために必要なコツを紹介してみます。

 

荷物は少なく

荷物の全体量を減らすことで荷造りの手間隙、そして引越し作業全体の負担を小さくします。

普段からあまり使わないだろう物は思い切って処分し、むやみに物を増やさないことも重要です。

 

荷解きもそこそこに

日常的に使うことはないが思い出の品など保存しておきたいものを引越しのたびに荷解きする必要はありません。

ダンボールに収納したまま押入れなどに入れて置きましょう。

次の引越しの時、そのまま運び出せるので便利です。

 

家具類は小さなものを

引越しのたびに大型家具の輸送…これは意外に大きな負担となっています。

引越し業者がやるんだから…と思うかもしれませんが、大型家具があると収納できるスペースが増えるので不思議と荷物が増えていくという傾向があります。

また、大型家具はいくらプロの引越し屋だと言っても、傷をつけない保証もありません。

ぶつけたりして必ず傷ができてしまうので、できるだけ家具類は小さなものにしておき、買い換えても良いという意識でいると良いでしょう。

 

普段から整理整頓

普段から、いつ転勤命令が来ても引っ越せるように、ある程度の整理整頓は行っておくようにします。

そのためにはむやみに物を増やさないという事も大きな意味を持ちます。

 

引越し業者はリピートも視野に

リピートの利用だと割引をしてくれる業者がほとんどですので、利用する価値があります。

また、リピートでの利用なら、前回の引越しのデータが残っている可能性がありますので、ある程度の荷物量などが把握しやすく、業者にとってもこちらにとってもメリットが大きい方法です。

引越し業者の選定に時間をかけるのが面倒…という場合はこうした方法をとってみましょう。

 

これらはまだほんの一部かもしれませんが、いつでも転勤に応じられるように…という体制を常にとっておく必要があります。