引越し業者に頼んだら作業は雑だし破損はするし…もうそんな思いはしたくないから作業員全員が社員、プロ!ってところに依頼したい。
…そういう希望って、誰もが持っていますよね。
でも実際、社員だけでやってる引越し業者ってあるのか、よくわからない…だからそんな裏事情、ちょっとお話しちゃいますね。
目次
社員のみの引越し業者?
どうせ同じお金を払うなら、質の良い引越しサービスで気持ちの良い引越しがしたいですよね。
でも、いざ引越し業者を頼んだらなんだかバイトっぽい人ばっかりで作業もあんまり丁寧じゃないし無愛想だし、本当に大丈夫?…という思いをしたことのある人は多いでしょう。
それもそのはず。
社員のみで引越し作業をやっているところは、ほとんどないんですから。
特に、大手になればなるほどその傾向は強く、バイトなしの確率はゼロと思っても間違いありません。
なんといっても、引越しアルバイトの経験がある筆者が言うのですから、嘘じゃないですよ…。
バイトはいないと噂の大手引越し業者は?
某大手掲示板サイトなどで、一部の人が「Sはバイトがいない」「Aはバイトなんていない」などと言っていますが、あれは嘘です。
筆者自身はAでバイトの経験がありますし、息子はSでつい最近までバイトをしていました。
また、他の大手引っ越し業者、HやYなども当然のようにバイトを使っています。
特に引越しの繁忙期にもなると、どの業者も社員よりもバイトの稼働率の方が高くなり、1件の引越し作業に同行する社員はたった1人…という事も珍しくありません。
つまり、作業員4名来ているのに社員が1名だとしたら、25%、4:1という事ですね。
前回の筆者の引越しでは、3名の作業員のうち社員は1名でしたので33%、3:1でバイトの方が多いという事です。
でも、どうしても社員だけで作業してもらいたいという希望がある場合は、訪問見積りなどの際に営業マンにその旨をしっかり伝える事です。
繁忙期でもない限り、そうした希望にはこたえてくれるはずです。
ただ、繁忙期の真っ最中の場合は、人手が足りないとして断られてしまう事もあると理解しておきましょう。
社員ならプロだから丁寧?
引越し業者に依頼しても作業員がバイトだったら雑だろうから嫌…プロである社員にやってもらいたい、そう思う人も多いでしょう。
実際、繁忙期はどの業者もバイトを大々的に募集しますので、色々な人が引越し作業をやっている事は間違いありません。
気は優しくて力持ちという筆者の息子も先日まで某大手引越し業者Sでバイトをしていましたが、全てのバイトがそうとは限りません。
以前筆者が弟の引越しを手伝おうと訪ねたところ、作業をしていた引越し業者はこともあろうに冷蔵庫を横倒しにして運んでいましたし、それを指摘すると逆切れして睨みつけるなどするような人たちでした。
そう考えると、やはり社員だけ、プロだけに引越し作業をやってもらいたいと考えるのも無理はありませんよね。
でも、社員なら作業は絶対雑じゃない?
絶対丁寧?
そこも微妙です。
やはり繁忙期にもなれば1日に何件もの引越し作業をこなさなければならず、それこそ時間との戦いになりますので、時には雑な作業になってしまう事もあるでしょう。
ですので、「社員ならプロだから絶対大丈夫」と過度な期待をしないほうが無難です。
高品質で丁寧なサービスを受けるために
引越し繁忙期にもなれば、バイトなし・社員のみ・プロだけの引越し作業…を希望するのはほぼ無理だという事がなんとなくおわかりいただけましたよね。
どうすればプロの丁寧な作業をしてもらえるのかについて、少し紹介しますね。
1.繁忙期を避ける
繁忙期を避ければ、社員のみで作業をしてもらえる可能性が出て来ます。
繁忙期はとにかく件数をこなす事が最優先されますので人手が足りず、バイトがいなければ引越し業者もやっていけません。
ですので、必然的に「作業に来るのはバイトばかり」になってしまうわけです。
そこで、可能な限り繁忙期を避けて引越しをするようにしてみるのです。
契約期間の関係でどうしても繁忙期になってしまうという場合も、半年前倒しにするだけで作業員も料金もずいぶん大きく変わります。
2.作業開始前にチップを渡す
これは確実な方法ではありませんが、作業開始前に全員の前でチップを渡してください。
ある意味「丁寧にやってくださいね」とくぎを刺すのと同じ効果がありますし、作業員側ももらってしまった以上、雑で適当な作業はできないと認識するでしょう。
3.差し入れなどの気遣いを
夏場などは引越し作業をしていなくても喉が渇くものですよね。
そんな暑い中作業をしてくれる業者さんたちには、飲み物の差し入れなどの気遣いをしてあげてください。そんな事?と思うかもしれませんが、意外に大きな意味を持ちます。
先日まで引越しバイトをしていた息子も、夏場の飲み物の差し入れは一番嬉しかったと言っていました。
このように、ほんのちょっとの工夫や気遣いだけでも、作業の丁寧さには違いが出て来ます。
無駄と思えるかもしれませんが、試してみてはいかがでしょうか。