引越しをしたらお祓いをするのは、新築だけに限らず中古の場合も同じです。
また、マイホームだけでなく賃貸の場合も気になる部分がある場合はお祓いをしておくと良いといわれていますよね。
でも、長い人生においてもそんなに数多く経験する事がない家祓いですから、マナーやルールを知らない場合も…。
そこで、これからお祓いを考えている人のために家祓いのマナーやルールから費用の相場などについて、解説してみますね。
目次
家祓いの目的と効果
引越しの際新居のお祓いをする、いわゆる「家祓い」をしたいと考える人も最近は増えていると言います。
これは新築・中古に関わらず、また、マイホーム・賃貸にも関係なく増えているようですが、やはりマイホームを購入した人に家祓い希望の人は多い傾向が見られています。
特に中古住宅の購入の場合は、以前そこに住んでいた人の「気」や「気配」と言ったものが残っている事が多く、ともすればその影響を受けてしまう可能性があるため、できるだけ入居前にそれらを浄化しておきたいという考えのもとに行われているのです。
家祓いを行う事でこうした「気」や「気配」を浄化し、空間・空気をクリーンな状態に整え、そこで新たに始まる生活に支障がないように導いてもらう…そんな意味合いがあります。
何があるってわけじゃないけど、なんか空気が重くてイヤな感じがする…そんな経験はありませんか?
そういった目には見えない何かの影響を受ける事がないように、不幸が訪れないようにするために行うのが家祓いなんですね。
そんな家祓いですから、基本は《入居前に行う》ものと考えます。
とは言え、さまざまな事情から、入居して時間が経ってから行った場合も効果に違いがあるわけではありません。
できれば入居前が理想ですが、それが出来ない場合は「いつ」という決まりがあるわけではないので落ち着いてからやったっていいんですよ。
家祓いの費用と相場
引越したら是非やっておきたい家祓いですが、その費用はちょっと気になるところですよね。
一般に言われている家祓いの料金相場は《2~3万円》です。
依頼の仕方は、直接神社へ出向いて受付で家祓いをしたい旨を伝えるか、ホームページなどのある神社でしたら問い合わせ先が出ていますので、電話をして聞いて見ると良いでしょう。
予約した日に神主さんが来てお祓いをしてくれます。
筆者は神社へ直接出向き、受付でお祓いしたい旨を伝えて、やってもらいました。
また、この家祓いの費用についてですが、地域によっては支払い方が違ったりするのでごく一般的なお作法を紹介しておきますね。
家祓いの料金は熨斗袋に入れる
熨斗袋とは、白い封筒に水引のついたものを指します。
最近は水引が印刷されたものも多く出回っていますので、それで大丈夫です。
さらに、水引は《結び切り》と言われるタイプのものを選んでください。
これは「これっきり、二度とない事」を願うタイプの熨斗袋で、結婚式などの際にも用いられるものです。
こうしたお祓いが何度も必要にならないように、一度で終わりますように、という願いを込めてこれを使います。
地域によっては熨斗袋には入れなくて良い場合もありますし、神社に受付があり、そこで支払う場合には熨斗袋に入れなくても良い場合や熨斗袋を販売している場合もあります。
金額は2~3万円が相場
家祓いの料金は、相場である2~3万円が良いでしょう。
表書きは《初穂料》
熨斗袋の表書きは《初穂料》とするのが一般的ですが、他にも《玉串料》《御祈祷料》などとする場合もあります。
また、表書きは基本的には毛筆で行い、水引の下に御祈祷を依頼する人の名前を書く事になります。
家祓いの場合は大黒柱となる方のお名前で良いでしょう。
家祓いの際用意するもの
家祓いをしてもらう際、用意するものがあります。
とは言え、これも神社によって違いがありますので御祈祷をしていただく神社に聞いておくと安心です。
一般的な家祓いで用意するもの
- 米:1合
- 日本酒:1升~
- 塩:0.5合
- 水:1合
- 魚:尾頭付きのもの
- 乾物:昆布、するめ、海苔、鰹節
- 果物:3種類(りんご、みかん、バナナなど)
- 野菜:3種類(にんじん、茄子、大根など)
家祓いをしてもらう重要性
引越しの際に家祓いをするのは、ある意味とても重要な事と言われています。
最近は建売住宅が増えていますが、こうした家の場合、建てる前の地鎮祭などがきちんと行われていない場合もあると言います。
注文住宅などで自分たちが1から関わっている場合は地鎮祭をはじめ、色々な儀式などもしっかり行われてきた事がわかりますが、出来上がったものを買うという建売住宅の場合はそのあたりが不明なのが普通です。
そのせいか、住んでみたら何だか居心地が悪い、落ち着かない、悪い事が続く…など目に見えない力が働いているかのような思いをする事も少なくありません。
土地には神様が住んでいるという話を聞いた事がありませんか?
その土地だけでなく、そこに建っている家にも神様が住んでいます。
新築の住宅であっても、同じ事。
そこに住まわせてもらう前に、もともとそこにいた神様にご挨拶という意味も込めて、家祓いをしていただく事はとても重要なんですよ。