無職やフリーターだと、社会を生きていく上で大変なことはたくさんありますよね。
その中でも「引越し」は信用が関わるものなので、かなり大変ですよね。
そんな方のために、今回は無職・フリーターの場合の上手な引越しについて解説してみますね。
無職・フリーターは引越しできない?
引越ししたいと思っても、無職・フリーターだと審査に通らないなどの困難が待ち受けている事が多いものです。
では、無職やフリーターだと絶対に賃貸住宅を契約することができないかというと、実はそうでもなかったりするんですよ。
もしそうだったら、世の中には住む部屋のない人があふれかえっていて、大きな社会問題になっていますからね。
また、転職などで入社日を待っている間も無職として扱われる事が多いので、その場合は不動産会社で事情を説明して理解してもらうようにしてください。
就職が決まっていて入社を待っているという場合は、先々の家賃支払いにも問題がないと判断される場合が多いので、しっかり説明しておきましょう。
無職・フリーターという立場の場合、賃貸住宅の審査がとても厳しくなることは間違いありませんが、それでもいくつかのポイントを抑える事で審査を通過し契約することも可能ですので、あきらめる必要はありません。
賃貸契約・審査のポイント
無職やフリーターという立場だと、家賃滞納の恐れがある事から大家さんが許可を出さず、審査でNGとなるケースがとても多いです。
ですが、その他の条件を満たしていれば審査に通る可能性もゼロではありません。
では、賃貸住宅の入居審査で重要なポイントとなる基準を確認してみましょう。
収入
年収がどれくらいなのかをまず確認した上で、家賃を支払っていく能力があるかどうかが審査されます。
基本的には「家賃の3倍程度」の月収がある事が重要となりますので、たとえば7万円の家賃の部屋を借りたい場合、月収21万円以上なければ審査が厳しくなっていきます。
職業
職業というより、どのような形で就業しているのか…が重視されます。
無職・フリーターだともっとも立場が弱い雇用形態となりますので、入居審査が通る可能性は低くなります。
保証人
保証人がいる・いない、保証人の職業や年収を審査します。
入居者本人が無職やフリーターであっても、保証人が公務員などの場合は比較的問題なく審査に通る事が多いんですよ。
人柄
他の記事でも触れましたが、不動産会社は入居審査の窓口になっています。
身なりや態度などで知らず知らずのうちに審査が行われていると考えてください。
長く住んでもらうためには実はこの人柄という面もとても重要で、他の入居者とトラブルを起こしそうな人や問題行動を起こしそうな人はこの時点でNGになっている事が多いです。
賃貸住宅の基本的な入居審査の内容はこのようになります。
入居審査を通過させるためのポイントとしては、収入や雇用形態はどうにもならないので、保証人・人柄といった面で良い印象を与えられるよう努力してください。
保証人はできるだけ2親等以内の親族、就職先がしっかりとしている人を選びます。
収入面では、あまりにも高収入過ぎる人よりも、一般的な収入を得ている人のほうが逆に信頼される傾向があります。
親・きょうだいなどが無難でしょう。
もし、そうした保証人がいない場合は保証代行会社の利用という方法もありますが、その場合は不動産会社が取引しているところを利用するのが良いでしょう。
人柄面は、不動産会社を訪ねる際に気をつける事ができますよね。
だらしない格好やハデな髪色などは印象が悪く、審査NGとなる可能性が高いです。
また、受け答えなどもはきはきと、真面目そうな印象を与えられるよう注意してください。
入居者本人が無職・フリーターの場合は、収入面と雇用形態の面で審査に通りにくく、それだけで審査NGというところも少なくありません。
ですが、中には保証人や人柄といった面もしっかり審査してその結果審査OKとなるところもあるのであきらめずに挑戦してみることが大切です。
賃貸契約をしないという方法
無職やフリーターという不安定な雇用形態の場合、引越ししたいと思ってもそれだけでNGとなる事も少なくありません。
特に無職の場合は審査が非常に厳しく、よほどの事がない限り入居許可が下りる事はありません。
とは言え、今住んでいる部屋がたとえば定期借家だったりいろいろな事情で出て行かなくてはならない場合、そうも言っていられません。
そんな場合は、無職の状態で賃貸住宅を探すのは諦め、まずは仕事を見つけることを最優先するという方法があります。
ウイークリーマンションやマンスリーマンションといった住宅は、一般的な賃貸住宅とは違って比較的簡単に入居が可能になります。
申し込み時に審査はありますが、就職先や年収の審査といった厳密なものではなく、本人確認書類などを提出して簡単な審査が行われる程度で済みますし、保証人も必要ありません。
ほかにも、ネットカフェに一時的に住んで就職活動…というのも手軽ですし手っ取り早いですよね。
こうした仮住まいにしばらくの間居を構え、就職先が見つかってから賃貸住宅の契約を行うほうがスムーズです。
ちなみに、ウイークリーマンションやマンスリーマンションなどに一時的に住む場合、住民税はどうなるのか気になりますよね。
住民税は、その年の1/1に住所を置いてある自治体に支払うことになるので、1/1以降に退去した場合はどこへ引っ越したとしても変わりません。
また、一時的な仮住まいなら賃貸住宅への引越しが住んでから住民票を異動させるという方法も取れるので都合に合わせて選択しても良いでしょう。
ウイークリーマンションやマンスリーマンションにも住民票を移す事は可能なので、長期になる事が予測されるのなら住民票を異動させておくと良いでしょう。
契約の仕方を工夫するという手も
引越しの時点で無職・フリーターだった場合、ウイークリーマンションやマンスリーマンションに一時的に住んで仕事を見つける事を優先したほうが問題なく賃貸住宅の契約ができますので可能な限りそのような方法をとるのがおすすめです。
ですが、県外からの引越しや県外への引越しの場合、なかなかそういったこともできないのが現実です。
筆者も経験がありますが、山形から神奈川へ戻る際の部屋探しには大変な苦労がありました。
神奈川で就職先が決まっているわけでもなく、仮に決まっていたとしても入社までの間は無職扱いです。
部屋の下見のためにホテルを1週間予約して滞在するなど、さまざまな苦労がありました。
そして当然ながら無職との事で審査が厳しく、親が契約者、きょうだいが保証人…という形でどうにか契約できたわけです。
また、離婚などで新たに部屋を探す必要がある場合や母子家庭なども賃貸住宅の契約では不利になりがちです。
こうした事情がある場合は、筆者のとった手段と同様に、親が契約者、きょうだいが保証人…のような形にしたほうが良い場合も多いんですよ。
あとは、不動産会社をよく選ぶ事です。
大きくて手広くやっている不動産会社のほうが良いとは限りません。
小さく地元密着でやっている不動産会社のほうが親身になっていろいろ考えてくれるという事もとても多いです。
無職・フリーターなど審査において不利な条件がそろってしまっている場合は特に、こちらの立場をよく理解し、力になってくれそうな不動産会社を選ぶ事がもっとも重要なポイントとなるので、ネットで物件を検索するだけでなく、不動産会社に足を運んでみるのも大切ですよ。