住所変更が必要?引越し時のマイナンバー関連の手続きを解説!

マイナンバーの通知カードが来た後で引越しする事になった…そんな人も少なくありませんよね。

でもそんな時、手続きはどうしたらいいの?

何か特別な手続きが必要?

普通に転出とか転入だけで、後は自動的にならないの?

まだまだ分からない事が多すぎる新しい制度、マイナンバーの引越しに関する疑問を解決していきますね。

マイナンバー通知カードを受け取った後の引越し

マイナンバー通知カードを受け取ってから引越しが決まった場合、所定の手続きを取る必要があります。

マイナンバー通知カードは、個人番号を一人一人にお知らせするための紙製のカードで、正式な申請によって受け取れるプラスチック製のマイナンバーカードとは異なります。

つまり、正式な申請をする前の通知カードを受け取っただけの状態では、マイナンバーカードは作成されていませんので、引越し後に改めて申請する必要があります。

 

通知カードの記載事項変更

引越し先の役所で転入の届け出を行う際に、引越しで住所が変わる人全員分の通知カードを持って行けばその場で変更手続きが行われます。

もし通知カードを持って行くのを忘れるなどして後日改めて手続きを行う場合は、通知カードのほかに表面記載事項項変更届という変更手続きに必要な書類と、本人確認書類が必要になります。

さらに、後日変更する場合は同一世帯の人であっても委任状が必要となります。

たとえば夫の分も妻が変更手続きをしに行く場合、夫の委任状が必要という事です。

ただし法定代理人の場合は不要とされています。

 

持ち物

転入手続きと一緒に行う場合

引越した人全員分の通知カード

 

後日行う場合

  • 引越した人全員分の通知カード
  • 表面記載事項項変更届(窓口に用意されています)
  • 本人確認書類
  • 委任状(必要に応じて)
  • 印鑑

 

届け出を行う場所

引越し先の役所(戸籍課など転入手続きを行う窓口)

 

手続き期限

新しい住所地に住み始めてから14日以内(通常の住所変更・転入手続きと同じ)

 

費用

無料

 

引越しでマイナンバーは変わる?

引越しをする事によってマイナンバーが変わることはありません。

ただし、情報の漏えい等が起こり、それによって個人番号が不正に使用されるなどして不利益を被る可能性がある場合には変更される事になります。

それ以外の理由…引越しや結婚・離婚等でマイナンバーがその都度変更される事はありません。

また、「気に入らない・番号を選びたい」などのような個人的な理由で「番号を変えたい」「こんな番号にしたい」などもできません。

基本的には、与えられた番号を一生使い続ける事になります。

ですので、カードを作り直すという事もありません。

さらに、現時点では通知カードの住所変更など記載事項の変更を行った場合、役所の職員の人の手書きで記載事項が変更されるそうです。

いずれ制度がしっかりとしたものになった後は健康保険証のようにその場ですぐに新し物に印字されてくるようになるのでしょうね。(2016年4月現在)

 

必要に応じて引越し後に正式な申請手続きを

マイナンバーカードの申請は《任意》とされていますので、必ず申請してマイナンバーカードを受け取る必要はありません。

ですが、たとえば個人事業主や自営業などでe-taxを利用する事がある人などはマイナンバーカードが必要になるので申請する事になるでしょう。

このように、必要に応じて正式なマイナンバーカードの申請を行えば良いのですが、必要だという場合は引越しが終わった後であらためて申請を行うようにしてください。

その際に、通知カードの住所変更ができている必要がありますので、マイナンバーカードが必要な人は住所変更をしっかり行っておいてくださいね。

そうでない場合も、住所変更はしておく必要があります。

というのは、マイナンバーカードを申請して受け取るかどうかは任意となっていますが、制度自体はもう始まっており、一人一人に与えられた番号は申請の有無に関係なく行政関連の事務手続きに使われていきます。

つまり、申請していなくても引越しをすればその番号が内部で照会され、関連する手続きに使われていく…ということなんです。

その際に記載事項の変更をしていなくても、住所が変わったこと自体は行政機関にはわかってしまっているので、通知カードの住所変更をしないという事には全く何の意味もないんです。

また、正式なマイナンバーカードの申請は、郵送だけでなくスマホなどからでも行う事ができるのでこうした方法だととても便利ですよ。

ちなみに筆者はスマホで申請を行いました。

写真をその場で撮って添付できるのでとても楽でした。

でも写真は写りをちゃんと確認したいし、ちょっと健康的な肌色にしたい…とかいろいろあったので、履歴書用の写真撮影アプリを使って撮影して、肌色を健康的な感じにちょっとだけ加工して添付してみました。

こんなこともできてしまうので、正直、少し楽しみながら申請ができました。