距離や荷物量はどこまでOK?タクシーでの引越しの注意点まとめ!

単身者など荷物の少ない人がタクシーで引越しをするケースが増えています。

大きな家具や家電製品がほとんどない場合、タクシーでの引越しも十分可能だからです。

また、荷物と一緒に新居まで移動できるので、移動手段を持たない人たちに支持されているようですね。

では、タクシーでの引越しはお得なのか、距離や荷物の量はどこまでならお得に済むのか…いろいろ検証してみます。

距離によってはタクシー引越しはお得

大手引越し業者の単身パックなどと比較して、タクシーでの引越しは高くて損なのか、それともお得なこともあるのか…検証します。

引越しの条件は以下のように設定しました。

《移動距離》:約33.4キロメートル

《荷物量》 :衣装ケース3個、ダンボール大サイズ3個

 

大手引越し業者の料金検索結果

搬出日と搬入日の日時を別々に設定するようになっています。

仮に2016年6月の日曜日の午前中に搬出し、翌日の月曜日午前中に搬入と言う設定で行いました。

料金は19,000円(税込み20,520円)となりました。

おそらく荷物の量としては非常に少ない部類に入っていると思われますが、それでもこのくらいの金額となりました。

 

神奈川県内の個人タクシーの料金検索結果

搬出日、搬入日ともに同一で、翌日に搬入などとはなりません。

2時間利用の基本料金は8,470円となっていますが、メーター料金の10,720円のほうが高額なため、メーター料金が適用されます。

これに回送料金として310円、高速代の実費が930円プラスされますので、合計11,960円となりました。

 

タクシーは高い!と思い込んでいた人も多いかもしれませんが、このような例を見る限り、単身者用の引越しパックを使うよりも安く上がる場合もあることがわかりました。

引越し業者を使うより安く上げるには、距離がポイントになると言えます。

今回の例では決して近距離とは言えない33キロもの距離があったとしても、大手引越し業者の単身者用パックを使うより安く引っ越せました。

ただ、距離が多くなればなるほどメーター料金も上がっていくので、一定のところまで来ると引越し業者を使ったほうが安く済むようになります。

 

荷物量は関係ない

タクシーを利用した引越しの場合、距離はかかる費用に大きな影響を与えますが、実は荷物の量はそれほど大きな影響を与えてはいません。

言ってしまえば「積めるだけ積めばいい」「どれだけ積んでも料金は変わらない」といった感じがあります。

それならセダンタイプのタクシーではなく、最近増えているミニバンタイプのタクシーが良いのでは?

…と思ってしまいますよね。

ミニバンタイプなら高さもあるのでたくさん荷物が積めますから、引越しに使うならこうしたタクシーを選択しましょう。

依頼する場合は、タクシー会社に電話をして引越しに使いたい旨を伝え、ミニバンタイプがあればそれを使いたいと申し出ます。

用意できる場合は応じてくれますし、用意できない場合やミニバンタイプのタクシーがない場合はほかを当たってみると良いでしょう。

ミニバンタイプを利用したからと言って料金が高いと言うことはありませんので、引越しなら絶対ミニバンタイプを利用すべきです。

筆者もミニバンタイプのタクシーを通院で使ったことがありますが、とても広々としていて快適なものでした。

料金も一般的なタクシーと同じでしたので、お得感もありますよ。

 

タクシーでの引越しの注意点

タクシーでの引越しは、距離によっては引越し業者よりも安く上がることがわかりましたが、こうした引越しの仕方にはやはり注意点がいくつか存在しています。

 

引越しを拒否されることも

引越しにタクシーを利用すると言うこと自体を、拒否される場合もあります。

タクシー会社の方針、または個人タクシーの場合、こうしたことも時々あります。

だからといって、引越しに使うことを隠して呼ぶことはやめましょう。

 

荷物は積めるだけに

無理やり荷物を詰め込むようなことは避けましょう。

無理をしない程度に積めるだけ…にしておくのが常識です。

 

シートを汚さない配慮が必要

ダンボールや衣装ケースなどを積めば、シートが汚れる可能性があります。

荷物を積む前に新品のブルーシートやゴミ袋など、シートを保護できるようなものを用意してください。

 

搬入の手伝いはできない

運転手さんは荷物を下ろすのは手伝ってくれたとしても、部屋へ搬入する手伝いはできません。

車から離れてはいけないという規定があるためです。

どうしても部屋への搬入の手伝いが必要な場合は、事前に友人に頼んでおくか、タクシーで同行してもらいましょう。

 

荷物だけ…は、運んでもらえない

荷物だけを運んでもらうことはできません。

必ず人が一緒に乗らなくてはならないのがタクシーです。

引越し業者のトラックとはまったく正反対なんですよ。

 

タクシーで引越しをする場合、こうした注意点があることを忘れてはいけません。

本来、タクシーは引越しに使う車両ではありませんので、シートを汚さないなどの最低限の配慮は絶対に必要になりそうですね。