年末年始の引越しは避けるべき?料金の相場はどれくらい?

年末年始に引越しをする人は、想像以上に多いと噂に聞いた事がありますが、料金的にはやはり少し高めになるのか、気になるところですね。

また、縁起的に何かあるのか、注意点は何かあるのか、色々な角度から検証してみました。

年末年始のお引越しは可能!

年末年始の一般的には忙しい時期にも、引越しは可能です。

引越し業者が営業している場合が多い、いわゆる年中無休という状況なんですね。

実際、年末年始の引越し件数は意外に多く、特に年末は想像以上に引越す人がたくさんいるので、引越し業者は年末年始も休みではないんですね。

理由は色々ありますが、やはり多いのは新年を新しい部屋で迎えたい、新年度から環境が変わるから早めに引越しをしておく、などです。

あんまり早めに引越すと費用が無駄になったり色々面倒な事が起こりそうに思えますが、でも実はこうした年末の引越しのメリットは意外にも大きいんですよ。

 

大掃除免除!

年末に引越す事の一番のメリットは、大掃除をしなくて済むという事ですね。

1年の汚れをそのままにして退去でき、ぴかぴかのきれいな部屋に移れるのですから、主婦にとってはこの上ない喜びです。

 

混雑を避けられる

新年度から環境が変わる…例えば進学や就職などで引越さなくてはならなくなるなどを予定している場合、直前になってから引越すよりも、早めに引越しをしておけば混雑する時期を避けられますよね。

特に引越し業者は予約も取れなくなる可能性がありますから、早めに行動しておく事で安心感も生まれます。

これらは経験した人にしかわからないかもしれませんが、本当に大きなメリットです。

特に混雑を避けると言う意味では、直前の3月では引越し自体が不可能になる可能性も出てきますので、周囲が「まだ早い」として動かない年末年始を狙うのが正解です。

もちろん、掃除が苦手な人には大掃除免除も大きな特典です。

 

年末年始の引越し料金相場はどう?

年末年始の引越し料金の相場は、繁忙期以外の引越し時期と比べると高めです。

ですが、繁忙期と比べればまだ2~3万円前後安くできます。

特に年始は年末と比べても引越しをする人が少ないので価格的に安く済みますよ。

年末は「新年を新しい部屋で」と考える人も多いですし、家賃の重複等を考えると月末に引越すと言うパターンが多いのが通常ですから、年末も例に漏れず引越す人は比較的多めなんですね。

ですが年始は「正月早々…」と考える人が多く、月初めという事もあり、引越し件数が極端に少ないわけです。

ただ、引越す人が極端に少ないから、じゃあ価格もすごく安くて交渉もできるのでは?と思うと、そうでもなかったりするんですね。

年始という「普通なら休み」である時期に営業しているので、通常と比べて高い料金になるのは仕方ないと言えるでしょう。

年末も同じ理由で通常と比べて高い料金になっていると考えられますね。

 

年末年始の引越しの注意点

年末年始に引越しをする場合の注意点は、各種手続きに関して多く出てきます。

 

住民票の異動

転出の手続きは、転出予定日の14日前から行えますので余裕がありますが、問題は転入の手続きです。

役所は毎年12月29日から休みに入ってしまいますので12月28日までに転出と転入の手続きが完了していなければ、転入日が1月4日以降という事になってしまいます。

ですので、例えば12月30日に引越しをしてその日から新しい部屋に住んでいたとしても、1月1日の現住所は以前の部屋の住所という事になってしまうわけなんですね。

転出の手続きが終わっていたとしても、転入の手続きが終わらなければ転居の手続きは完了した事にならないからです。

ちなみに、転出の手続きが終わっていても転入手続きが終わっていなければ手続きが完了した事にならないというのは、転出の手続きが転出【予定】の手続きでしかないためです。

転入の手続きが行われて初めて「転出した」という事実となってくるわけです。

ですから、会社で年末調整の書類を書く時も、これを参考に住所を書くようにしてください。

年末調整の書類に書く住所は、《その年の1月1日現在の住所》です。

一般的にはその年の最後の給与支払いを受けた後に行われるので、通常は12月になります。

という事は、年末に引越しをした場合に記入する住所は、以前の住所という事になりますよね。

今年の12月末に引越しをしたとしても、今年の1月1日は前住所地にいたわけですから。

ちなみに、年末に引越しをして12月28日までに転出と転入の手続きがともに完了した場合は、次回の年末調整では新しい住所地を記入する事ができますが、12月28日までに転出の手続きは完了していても転入の手続きができず1月4日以降となってしまった場合は、次回の年末調整も前住所地を記入する事になります。

 

ライフラインの手続き

電気やガス、水道などライフラインの手続きや電話、インターネットなど各種手続きは前もって行っておきます。

ただ、電気、水道に関してはブレーカーを上げたり蛇口をひねったりすればすぐに使えるようになっていることが多いのですが、ガスだけはその場ですぐに使えるようにはなっていません。

ですので、ガスは事前に新居へ行って開栓作業をしてもらっておく必要があります。

そうでなければガス会社のほとんどは年末年始の休業に入っていますので、緊急時の対応はありますが開栓作業はしてもらえず、ガスが当分の間使えないという事態に陥ります。

 

1月引越しの縁起について

巷では1月の引越しは縁起が悪いとする話がありますよね。

昔から言われている《正五九祭》から来ている話なんですが、正は正月、五は5月、九は9月を指していて、仏教で言う祭事に当たる月だから引越しなどしてはいけない…という事のようです。

とは言え、実際はこれも旧暦の話なので本当は2月、6月、10月の事だという説もあるんですよね。

これについては、気になるようでしたら年始ではなく年末に引越しを行うとか、あるいは引越し業者が年始で予約してしまっているのなら、本格的な引越し作業は年始にしたとしても、その前に例えばたんすだけ年末に運び込むとか、大晦日に布団だけ持って行って泊まる…というような事をする人もいるので、こうした策で乗り切る事も可能ですよ。