引越しの見積もり訪問に関する疑問は多数あるものの、それがクローズアップされる事はあまり多くありません。
また、そういった疑問を人に聞くという事も少なく、みんなはどうしてるんだろう?と悩んでしまう人も少なくありません。
今回は、そんな疑問が解決できる、いくつかのポイントを紹介していきますね。
訪問見積もりの所要時間
引越しの際の訪問見積もり、なんだかとても面倒で憂鬱な気持ちになる人もいますよね。
引越し準備に追われているし部屋は散らかっているし、化粧も着替えもしてないし…。
できれば短時間でパパッと終わらせてほしい!
そう思っている人が大多数です。
実際の訪問見積もりにかかる時間がどれくらいかというと、荷物の量を見て概算を出すまでには《およそ30分程度》というのが一般的です。
一括見積もりなどを利用すると訪問見積もりの予約を取ろうとする電話が殺到しますが、そうした電話では「1時間くらいで済みます」と、どの引越し業者も言ってきます。
ですが実際の見積もりにはそこまでかかりません。
せいぜい30分で、あとは契約に結びつけるための営業トークの時間となっているのです。
そのため、複数社の訪問見積もりを同日に設定していると、営業トークが長引いたり帰ってくれなくて次の業者の見積もりが取れなかった…というような事も実際あるんですよ。
筆者はそれで玄関口まで来ていた次の業者を招き入れる事ができず、その前に来ていた業者に「インターホン越しで大丈夫だから、もう決まった、帰ってくれと言えばいい」と言われ、帰ってもらった事があります。
本当に申し訳ないと思ったのですが、そういう強引なやり方をする業者もいるのが現実です。
ですので、複数の見積もりを取りたい場合は、同じ日に設定しない事が重要なポイントになります。
あるいは、どうしても同日中になってしまう場合は、2時間程度の間をあける事が大切です。
1社目が午後1時の予定なら、2社目は少なくとも午後3時以降…などにしたり、午前と午後に分けるなどするとこういたトラブルは回避できるでしょう。
訪問見積もりの準備
訪問見積もりの際に準備するものは特にありません。
あるとすれば、新居の住所がわかるような書類、そしてすぐに契約する可能性があるなら印鑑ですが、基本的には複数の見積もりを取って比較したほうが良い結果が得られるので、即契約はできるだけ避けましょう。
また、部屋が汚れていたり散らかっていたりするのも、引越しという事を考えれば特に大きな問題にはならないでしょう。
ただ、引越し業者の営業マンだとは言え、立派なお客様になりますので、居間くらいは座った時に服が汚れたりしない程度に掃除しておくといいかもしれませんね。
また、お茶を出すかどうかについては「これが正しい」というものはないかもしれませんが、筆者は「出すべき」と考えています。
というのは、やはり業者だとは言え訪問してくれているのですから、暑い時には冷たい麦茶、寒い時には温かいお茶くらいは出すのが礼儀と考えるからです。
もちろん、出さなければいけないというわけではありませんので、自分の中の《常識》、あるいは「自分がこうされたら嬉しい」と思うやり方で対応すれば良いでしょう。
訪問見積もりの注意点
複数社の見積もりは時間設定が重要
先にも書きましたが、複数の訪問見積もりを受ける場合は、一定以上の時間をあけて予定を組むことが大切です。
そうしなければ結果的には複数社の見積もりが取れず、比較検討する事ができなくなってしまう可能性があるのです。
できるだけ安く、良い引越し業者を選びたいのはみんな同じですよね。
でも、時間がかち合ってしまえばその機会を逃してしまう事になるわけです。
《複数社の訪問見積もりを受ける際は、午前と午後のように分けるか、最低でも2時間程度の時間をあけて予約するようにする》
これは非常に大切な注意点です。
即契約は避ける
これは訪問見積もりにおける鉄則になりますが、1社めで即契約は避けるのが無難です。
比較対象がないため、それが安いのか高いのか判断する事ができませんし、2社目は確実にそこよりも安くなるという不思議が存在するからです。
また、契約しちゃっても後からキャンセルすればいいし…なんて軽く考えていると後が大変です。
引越し業者は契約が成立すると、たいていはダンボールを置いていきます。
もしキャンセルになるとこれを返さなくてはなりませんが、その費用が馬鹿にならないのです。
送り返す場合、どの運送会社でもサイズに制限があるので、一般的な宅配便サイズで送り返せる量に限度があるんですよ。
たとえば大手運送会社の例を挙げると、三辺のサイズが170センチ程度までとなっている事が多く、それ以上になる場合は宅配便では扱えないとしています。
引越し業者のダンボールは大サイズと小サイズがありますが、大サイズの場合、折りたたんだ状態で送ろうとすると5枚前後が限度でそれ以上になると厚みが増すので規定サイズを超えてしまうわけです。
小サイズでも同様で、10枚まとめて送る事は難しい場合が多いのです。
そうなると、自分の車で持ち込んで返すしかなくなってしまうんですよね。
筆者はF引越しセンターのダンボールを返送しようとして、できませんでした。
荷物拝見は同行して
荷物の量を見るために、各部屋を回って見る事になりますが、必ず一緒に部屋を回るようにしましょう。
貴重品などに手をつける事はないと思いますが、万が一何かあった時、疑うのもいやなものです。
押入れを開けて見せたり、収納を開いて荷物の量を見せる作業は、すべて自身の手で行ってください。