隣人トラブル…よく耳にする言葉ですよね。
実際、こうした隣人トラブルに遭遇して耐え切れずに引越しをするという人はとても多いものです。
今度こそは…そう思って引っ越してもまた同じことの繰り返し。
そんな人も少なくありません。
ここでは、隣人トラブルに遭遇しないための部屋探しや、遭遇してしまった場合の対処法などを紹介していきますね。
目次
隣人トラブル!?よくある事例
賃貸住宅には隣人トラブルやご近所トラブルがつきものだと言われているように、程度の差こそあれ何かしらのトラブルに遭遇した経験のある人は多いのではないでしょうか。
騒音
隣人トラブルのもっとも代表的なものが、騒音によるトラブルです。
アパートなど比較的壁の薄い集合住宅では、上下だけでなく左右の生活音によるトラブルは常時絶えません。
また、構造や築年数によってはマンションと名のつく建物でもこうした音の問題は多発しています。
集合住宅に住む以上、周囲への気配りは絶対に欠かせないものなのですが、最近はそういった意識が低い人が多く、さらに《我慢する》といった意識が低い人が多いため、隣人トラブルに発展するケースが増えているようです。
では一戸建てなら騒音がないかというと、実はそうでもないんですよ。
実際には一戸建てはものすごく騒音が響きます。
隣の家の子供が飛び跳ねる音、会談を駆け下りる音など、よく聞こえます。
もちろんテレビの音も筒抜けです。
それでも壁と壁とがつながっていない分、まだ我慢できることが多いようです。
違法駐車
集合住宅では無縁のように思える違法駐車ですが、実際には良くある話です。
マンションなどでは特に目立っていますが、契約者のいない空き駐車スペースがあると、あたかも契約したような顔でそこに駐車し続ける人が中にはいます。
正規の手続きを踏んで契約している人から見れば、なんとも納得のできない話です。
また、アパートなどでは時々見られますが、自分の駐車スペースに、ちょっといない間に勝手に駐車されている事もあり、こうしたことの積み重ねが大きなトラブルに発展しています。
一戸建てでは、自宅前に駐車されて車が出せないなどの問題がよくあります。
ペット
最近はペット可という集合住宅も増えているためか、ペットにまつわる隣人トラブルも増加しています。
例えば犬や鳥などのペットの鳴き声がうるさい、抜け毛が飛んでくる、排泄物が放置されているなどが目立ちます。
中には駐車場で散歩させ他人の車にオシッコをかける犬・猫がいたり、夜中になると猫を部屋から放ってどこへでも行かせ糞尿をさせる無責任な飼い主など、さまざまです。
車への傷
集合住宅には特に、駐車場で子供を遊ばせると言う非常識極まりない種類の人がたくさんいます。
その結果、他人の車に傷をつける事となるのですが、バレなきゃいいという意識なのか放置され、知らない間に車が傷だらけ…ということも多発しています。
筆者は車にセキュリティを入れているので何かがぶつかるなどすれば警報が鳴るのですが、それに気づき注意しに行った結果、それ以降嫌がらせを受けるようになった経験があります。
これらの隣人トラブルは特に多く報告されている事例ですが、ほかにもゴミを不法投棄される、植木を割られたり除草剤をまかれたり…色々あります。
問題ありの人物は追い出せない?
ご近所トラブルや隣人トラブルに嫌気がさし、引っ越ししたいと考えている人は、想像以上にたくさんいます。
でも、何で自分が引っ越さなきゃいけないのか納得がいかない、問題のある人物が出て行けばいいのに。
そう思う人も多いものです。
結論から言うと、追い出すことはとても難しいようです。
確かに契約書には「近隣の人たちとの共同生活を乱す場合は退去となる場合がある」ような内容の事が書かれていますが、実際にこれが効力を持って実行されることはほとんどありません。
法的には、入居者の権利はどこまでも守られていて、本人が出て行くといわない限り追い出すと言うことはまずできないと思って良いでしょう。
仮に出て行ってもらうとしたら、退去のための費用や引っ越し代を払わなくてはなりませんから、大家側もそこまでしようとしない…というのが現状です。
ではこちら側がそういった問題人物に嫌気がさして出て行く場合、引越し費用などの負担をしてもらったり敷金の返還を求めることができるかというと、そこも非常に難しい問題となります。
仮に嫌がらせを受けて出て行くとしても、退去を決めたのが自分自身であった場合、「自らの意思で出て行く」事になるので、引越し代などの負担を求めることは不可能となるわけです。
隣人トラブルやご近所トラブルで嫌がらせを受け精神的に参ってしまったとしても、退去を自分で決めたら負けという結論になってしまい、最後の最後までいやな思いをし続けるわけです。
筆者は実はいつもこうした思いをして引越しを繰り返してきました。
部落と知らずに引っ越した場所で嫌がらせを受け、マンションなら大丈夫かと引っ越した先では某宗教団体から軟禁状態にされ、挙句の果てには嫌がらせを受けるなど、なぜそこまで嫌がらせを受け続けるのか自分でも不思議なくらいです。
それでも問題のある人物を追い出す事はできず、結局自分が少しでも良い環境を求めて引っ越すしか選択肢はなかったわけですが、精神衛生上はそうした選択は決して間違っていないと言えるでしょう。
部屋選びで失敗しないコツ
隣人トラブルやご近所トラブルがいやで引越しをする場合、次こそはまともな部屋を…と心底思いますよね。
でも、実際には周囲にどんな人が住んでいるかわからないもの。
部屋の内見だけじゃ何もわからないし、契約してから発覚したのでは遅い…悩みますよね。
そこで、契約前に最低限チェックしておくと良いポイントについて紹介してみますね。
ゴミ置き場
ゴミの日でもないのにゴミが置いてあったり散乱しているようなところは、ルールを守らない自分勝手な人間が住んでいる証拠です。
建物周辺
ゴミが散らかっていたり痰が吐かれていたり、ペットの糞尿が放置されていたりしないかどうか確認しましょう。
モラルも何もない人間が周囲に住んでいるか否かがわかりますし、集合住宅なら管理会社の管理状況もよく把握できるはずです。
駐車場や駐輪場
特に駐輪場はゴチャゴチャになっていたり自転車が倒れていたりしないか確認しましょう。
住宅のルールに従って整理整頓したり、みんなで使う場所なんだという意識を持って利用しているかどうかがわかります。
郵便受け
集合住宅では空き部屋の郵便受けがチラシなどでいっぱいになっている事がありますが、管理会社が管理を怠っている証拠になるので、こうした部分をチェックしておくと良いでしょう。
管理を怠っている=何かあっても頼れない、という判断ができますよね。
通路
集合住宅なら、通路は共有部分なのでそこに物を置くことは禁止になっているはずです。
ところが自宅玄関前だから…などといって自転車を置いたり植木鉢を置いたりしてほかの人の通行を妨げている場合があります。
こうした状況が多く見られるところは管理会社が見てみぬふりをしている証拠なので、おすすめできません。
また、一戸建てでも同様に、自宅前だからと自転車やバイクを路上駐車しているような家が近くにある場合は、やめたほうが良いでしょう。
筆者の経験では、自宅駐車場に車を入れるのに邪魔になる場所に自転車やバイクを毎日駐車されていたので「ぶつけてしまうかもしれないから」と路上駐車をやめてほしいと伝えたところ、やめたのは数日間だけでその後は悪化、嫌がらせへと発展していった事があります。
隣人トラブルやご近所トラブルを避けるために重要なポイントを紹介しましたが、これらを確認すれば確実・絶対!というものではありません。
というのは、普段は善良な住民といった感じで過ごしているのに見えないところでは嫌がらせをしている…なんて人も多いからです。
人は見かけではわかりません。
賃貸住宅に住む以上、隣人トラブルやご近所トラブルを100%避けると言うことは無理なのかもしれません。
ですが、最低限こうしたポイントを確認しておけば、事前に察知できる部分も多いことは確かです。