引越しの手伝いをしてくれた人にはお礼をする必要があります。
それがたとえば食事をご馳走する等の形であったとしても、何かしらお礼は必要で、
友人なんだから、親戚なんだから…とその好意に甘えてしまうのは考え物。
では、お礼にはどんなものを渡すべきなのか、お金ならいくらが相場?
…など、あまり人には聞けない相場を紹介してみますね。
親兄弟が手伝ってくれた場合
引越しの手伝いに親兄弟が名乗りを上げてくれる事は、少なくありません。
筆者もよく親が手伝ってくれました。
引越し作業は本当に重労働で、若い世代の自分たちですら大変だと感じるものなのに、自分よりも年老いた親が手伝ってくれるというのは、本当にありがたいものですよね。
ことにそれがだんな様側のご両親だった場合はなおさらです。
また、兄弟にしても同じ事。
仕事や家庭があって忙しいさなか、時間を作って手伝ってくれる兄弟の存在も、とてもありがたいものです。
そんな親兄弟が大変な引越し作業を手伝ってくれた場合、いい年をした大人が「親だから・兄弟だから」とお礼もせずに帰すわけにはいかないでしょう。
筆者は、東北から関東まで手伝いに来てくれた親に対しては、行きの交通費は別途出したので「帰りの交通費とお礼」という形で5万円ほど包んだことがありました。
ただ、相場的なものを言えば、親兄弟には一人当たり5,000円から10,000円程度でも十分だといわれています。
あとは食事をご馳走したり、遠方なら宿泊させるなどです。
お金では気が引けるという場合や「お金なんていらない」と拒否された場合は、商品券などという手もあるようです。
ほかにも、お酒の好きなご両親なら高級なお酒、旅行好きなご両親なら旅行券など、好みに合わせたお礼の仕方も悪くはありません。
でも筆者個人的には、感謝の気持ちを表すというのがベストかと思っています。
頻繁に孫を連れて顔を見せに行くとか、何かあったら力になってあげるとか、色々あります。
兄弟の場合も、引越しがあるなら今度は同じように手伝ってあげたり、何かと交流を持つというのも大切でしょう。
友達が手伝ってくれた場合
友達が引越しを手伝ってくれることは少なくありません。
学生など若ければ若い人ほどその傾向は強く、引越し業者に依頼するということ自体あまりありません。
先日も筆者の息子の友人が引越しをしましたが、息子を含む6人で神奈川から宮城まで手伝いに行っていました。
友達が手伝ってくれた場合も、やはりお礼はしておくべきでしょう。
友達なんだから、と拒否する人もいるかもしれませんが、そこはやはり礼儀として考えるべきです。
もちろん引越しをするほうもお金がかかる時期で大変でしょうから、相場的には5,000円前後が妥当といわれています。
また、友達が手伝ってくれた場合の御礼の仕方としては、食事をおごるなどの方法をとる人がとても多くいます。
若い人たちの場合は良く食べますので、それはそれで正しいお礼の仕方かもしれません。
ただ、その場合でも交通費だけは出してあげるようにしてください。
お礼としてのお金は出さなかったとしても、交通費は別です。
ですので、友達へのお礼として一般的なのは「おなかいっぱいご馳走する+交通費」や「食事をご馳走+5,000円前後」のような形となるようです。
また、現金を渡すことに抵抗がある場合や受け取ってもらえない可能性がある場合は、やはり商品券などが無難でしょう。
現金は受け取りにくくても商品券なら受け取りやすいという場合もあります。
ちなみに息子が友達の引越しを手伝ったときは、食事をおごってもらう+宿泊代+お礼として1人10,000円…という形だったそうです。
正直、そこまでするなら引越し業者に頼んだほうが安かったのでは?と思いましたが、「友達みんなと引越し作業をする」という部分に、一種の楽しみを見出していたり、遠く離れて暮らすことになる友達とのお別れを惜しむ意味もこめられていたのかもしれません。
後日改めて招待という方法も
親兄弟に手伝ってもらった場合も、友達に手伝ってもらった場合も、いずれも好意で手伝いを申し出てくれた人たちなのですから、お礼をするのは常識でしょう。
ですが、親族なんだからとお礼を受け取るのを拒否したり、友達なんだからそんな風に気を使うなといわれたりすることもありますよね。
そうやってどうしてもお礼を受け取ってくれない、頑として聞かないという場合は、後日あらためて新居へ招待して一緒に食事をしたりしてみてはいかがでしょうか。
最初からそのつもりではいけませんが、引越しを手伝ってもらったお礼・感謝の気持ちをこめてご招待です。
そのほうが嬉しいと思っている人も、実は少なくないんですよ。
手伝ってもらう場合の注意点
親兄弟、友達などに引越しを手伝ってもらう場合、気をつけたい点があります。
気心知れた人たちに手伝ってもらうんだから…という甘えからか気が緩んで準備をしっかりとしておかない人が中にはいます。
これだけは絶対に避けてください。
親兄弟、そして友達だからこそ手伝いを申し出てくれたのですから、引越し当日は荷造りが完全にできていて、搬出からすぐに開始できる状態にしておくことです。
よく、手伝いに行ったら荷造りもちゃんとされていなくてそこからやらなきゃいけなくなった…などという話も耳にします。
親兄弟にしても友達にしても、荷造りを手伝いに来るという意味で言っているのではないはずです。
引越しを手伝う=荷造りを手伝う、という意味に履き違える人が多いようですが、そこを間違わないように注意しましょう。
また、自分の引越しなのに自分は何もしないで周囲にやらせるばかり…という人もいますが、これも大きな間違いです。
身体的に問題があってできないのなら仕方ありませんが、ネイルがだめになるからとか汗をかくのがイヤだからとかの理由では話になりませんよ。