東京への引越しは、保育園に入りやすい区を中心に部屋探しをすれば子供の問題、就業の問題等すべてがうまくいきそうですね。
とは言え、都内は待機児童が多い事でも有名な地域。
何も知らずに引っ越した後で「失敗した」と思ってしまわないためにも、事前にこうした情報を十分に集めて、保育園に入りやすい区を知った上で引越し先を探していくと後悔せずに済むのかもしれません。
目次
保育園に入りやすい区は?
東京都の発表によると、平成28年4月1日における都内の待機児童数は昨年と比べて652人増の8,466人となっています。
待機児童数だけを見ると保育所等のサービスが良くないのでは?待機児童が増えている、と感じますが、一方で保育サービスの利用者数も14,192人増の261,705人となるなど、順調に保育サービスの改善が見られています。
とは言え、引越しをしても保育園に入れず待機となってしまったのでは働きに行く事もできませんし、子供もお友達を作る事ができず、困った事になってしまいそうです。
そこで、保育園に入りやすい区を調べてみましたので、参考にしてみてください。
1位・葛飾区
都内で最も待機児童数の減少が大きかったのが葛飾区です。
都が公表しているデータによると、葛飾区の待機児童数は前年度と比べ146人も減少しており、23区内では最も保育園に入りやすい区となりました。
また、葛飾区は住環境もとても良く、治安の良い地域です。
気になる家賃も23区内では比較的安く、落ち着いた住環境ですので子育てをするのにはとても適した地域であると言えます。
2位・新宿区
ビジネス街・歓楽街というイメージが強く、保育園とは縁がなさそうな雰囲気ですが、意外や意外、新宿区の待機児童数減少は2位のマイナス110人となりました。
ただ、新宿区は子育て世帯におすすめできる住環境はあまり多いとは言えず、家賃はとても高い地域です。
商業施設は豊富にあり、レジャー等の意味では住みやすいかもしれませんが、子育てという視点ではあまり適していません。
3位・豊島区
前年度と比べ、マイナス104人で待機児童数減少は3位となりました。
都心5区のひとつとして知られますが、保育園には入りやすくなっています。
高層ビルが立ち並ぶだけでなく、高齢者に人気の巣鴨などさまざまな年齢層が暮らしやすい環境が整っています。
また、病院や比較的大きな公園なども多い事から、子育て世帯にも住みやすいといえるでしょう。
保育園に入りにくい区は?
待機児童が減って保育園に入りやすくなった区がある一方で、待機児童数が増えてますます保育園に入りにくくなった区もあります。
1位・中央区
前年度と比べて144人も増えています。
都心に位置しており、高層ビルが立ち並ぶ環境で商業メインの地域としての雰囲気があります。
住環境としても、落ち着いた住宅街というよりも高層マンションや団地などが多く、下町風な雰囲気はありません。
2位・荒川区
前年度と比べて116人の増加です。
自治体のサービス内容等を全国規模で比較するサービスでは、毎年トップにランクインするほどの地域であり、特に子育てに関する部門では全国でトップクラスに入るほどの人気を誇っています。
そのためか、荒川区の待機児童数も増加傾向にあるようです。
こうした背景もあり、子育てには最も適した地域であると言えそうです。
3位・江東区
前年度と比べ、110人増えています。
23区内にありながら、23区とは思えないほど緑の多い地域で、住環境はとても良く、子育てにも向いています。
一方でオフィスビルや高層ビルが立ち並ぶ地域もあり、双方が混在している地域と言えます。
待機児童数の多い区
待機児童数の多さで先日のテレビのニュースでも有名になってしまったのが、世田谷区です。
平成28年4月1日現在の待機児童数は1,198人、2位の江戸川区の397人をはるかに超える多さです。
そのため、世田谷区は東京都内で最も保育園に入りにくい区であると言えます。
この地域は比較的高級住宅地となっており、落ち着いたセレブ的な雰囲気があるため、とても人気があります。
こうした背景もあり、待機児童が増え続けているのかもしれません。
子育てに適した地域は?
保育園に入りやすい区、入りにくい区のほかに、子育てに適した環境かどうか…についても、ざっと触れてみました。
こうした結果をトータルに考えてみて、子育てに最も適しているといえるのが《葛飾区》なのかもしれません。
葛飾区は住環境がとても良く、おまけに家賃が安い地域です。
それなのに交通の便は良く、都心に出るのにもうまくいけば30分程度と、それほどかかりません。
また、昔ながらの下町の雰囲気があるためか、治安も良く、子育てをするのには最も適した地域と言えます。
23区以外なら待機児童ゼロも普通にある
東京都=23区というイメージがありますが、23区以外の市町村などもあります。
こうした地域は待機児童ゼロと言うところも多く、平成28年4月1日現在の段階で、11自治体は前年度以前から引き続き待機児童はゼロであり、その他2自治体についても待機児童減少によってゼロになっています。
このように、23区外であれば、待機児童ゼロの自治体が13自治体、待機児童のいる自治体が49自治体となっており、23区内よりも保育園に入りやすい環境が整っています。
23区以外の市区町村は緑も多く、とても落ち着いた住環境の所が目立っており、子育てをするには良いと言えそうです。