比率の目安・相場はどのくらい?家賃に対する給料の最適な割合を解説!

一般的に家賃は給料の3分の1以下の割合にするのが良いと言われていますが、そうすることで得られるメリットにはどんなものがあるのでしょうか。 

また、それ以上にした場合と比べて生活にはどれだけの違いがあるのか…。 

今回は、いろいろな角度から家賃と給料の割合について考えてみました。 

給料に対する家賃の割合ごとの違い

家賃は給料の3分の1以下が目安! 

これが基本だと不動産業界でも言われています。 

では、給料が30万円の場合、25万円の場合、20万円の場合、そして15万円の場合の4つのケースを例に、生活にどう影響があるかを具体的に見てみましょう。 

条件例:《都内・一人暮らし・家賃は給料の3分の1・食費3万円/月・水道光熱費1.5万円/月・雑費1.5万円/月・携帯料金1万円/月》 

 

給料30万円のケース 

  • 家賃10万円 
  • 食費3万円 
  • 水道光熱費1.5万円 
  • 雑費1.5万円 
  • 携帯料金1万円 

支出合計:17万円/残り13万円 

 

給料25万円のケース 

  • 家賃8万円 
  • 食費3万円 
  • 水道光熱費1.5万円 
  • 雑費1.5万円 
  • 携帯料金1万円 

支出合計:15万円/残り10万円 

 

給料20万円のケース 

  • 家賃6.5万円 
  • 食費3万円 
  • 水道光熱費1.5万円 
  • 雑費1.5万円 
  • 携帯料金1万円 

支出合計:13.5万円/残り6.5万円 

 

給料15万円のケース 

  • 家賃5万円 
  • 食費3万円 
  • 水道光熱費1.5万円 
  • 雑費1.5万円 
  • 携帯料金1万円 

支出合計:12万円/残り3万円 

 

この4つのケースでは、水道光熱費や食費などにかかる金額はすべて一般的な相場とし、同一にして計算しましたが、実際には収入が良ければ良いほど食費や携帯料金にかかる金額の比率は増えていきます。 

また、今回は管理費は家賃に含み、交際費や交通費などは入れていません。 

比較してみてわかる事は、収入が多ければ多いほど家賃に多額のお金をかけても手元に残る分が大きく、余裕があるという事です。 

逆に収入が低い場合、いくら家賃の割合をさげたところで手元に残る分はほとんどありません。 

つまり、何かあった時にポンと出せるお金がないという事です。 

たとえば突然の病気や怪我によって病院を受診したり入院するような事が起こった際にもまとまったお金が用意できない、突然の訃報や祝い事などがあった時にも出せるお金がなくて困る可能性があるという事なんですよ。 

 

家賃の3分の1以上の家賃を払うとどんないい事がある?

家賃の割合を給料の3分の1以上にした場合、3分の1以下にとどめた場合と比べてどんな違いがあるのでしょうか。 

考えられるのは次のようなものです。 

 

条件が良い 

  • 駅から徒歩5分以内 
  • 部屋が広く綺麗 
  • 眺望が良い 
  • セキュリティ面が万全 
  • 最上階角部屋 
  • 設備が最新 
  • 分譲タイプ 
  • 遮音性ばっちり 

…など、生活する上で必要なすべての項目が良い条件となっている場合があります。 

 

場所がいい 

都心の中心地や人気のある地域など、地価の高い場所である事も多いです。 

都内で言えば田園調布や白金などでしょうか。 

そこに住んでいるというだけで価値がある…そんなセレブな場所です。 

 

住んでいる人の層が良い 

家賃と住む人の層は比例しています。 

家賃の安い場所にはそれなりの人が集まり、家賃の高い場所にはそれ相応の人が集まるという傾向があります。 

安い場所がダメな所だと言っているのではなく、家賃の高い地域にはそれなりに収入のあるハイグレードな人が集まりやすいので、生活全体の質が上がりやすくなります。 

そのため、建物周辺にごみが散らばっていたり深夜のコンビニに性質の悪そうな人がたむろしているというような事はなく、治安がよく落ち着いた、品格のある街で暮らす事ができるので安心感も生まれます。 

 

給料の3分の1から上?下?を二分する条件とは?

給料に対する家賃の割合は、収入によっては変えても大丈夫だという事がわかりました。 

では、給料がいくらぐらいなら家賃の3分の1以上になっても大丈夫なのか、逆にだめなのは給料がいくらぐらいの場合なのか、具体的に見てみます。 

 

残金が10万以上ならOK 

家賃を支払って、水道光熱費などを支払って、そして食費、雑費を払っても月に10万円以上残るような場合は、家賃が給料の3分の1以上になってもやっていけるでしょう。 

とは言え、これは単身だから…の話です。 

家族連れならこれでも厳しいはずです。 

 

ほとんど残金なしなら3分の1もきつい 

給料15万円のケースで見たように、いろいろ支払った結果、手元に残るお金はわずかに3万円。 

しかもこの中には交通費や交際費は含まれていないので、これらを加算したら、おそらく残金はゼロ、またはマイナスです。 

このような状況の場合は、正直、給料の3分の1の割合でもきついはずです。 

というのは、首都圏なら2年ごとに更新という恐ろしい制度がやって来るので、その月は2か月分の家賃が必要になると考える事ができるからなんですね。 

更新のためにコツコツ貯金もしなければならないのに、手元に残るお金がほとんどない…こんな状況では更新、できないかもしれませんよ。