店舗の引越しの手順と方法!費用や見積もりについても!

店舗の引越しは、大型の専用機器が合ったりするのでどんな業者に依頼するのが普通なのか、一般的な引越し業者で良いのか?など、わからない点がたくさんあります。

また、その費用や手続きなどさまざまな点について、解説していきます。

店舗の引越しはどんな業者に依頼?

店舗の引越しをする際に依頼する業者は、一般的な引越し業者でもOKです。

ただ、店舗の種類によっては他の業者も含めた共同の作業になる可能性もあるので引っ越し業者だけでなく専門業者への依頼も必要になってきます。

たとえば飲食店ならガスや水道といったライフライン系の工事を伴う場合がほとんどで、これらの作業が終了してはじめて引越し業者の出番がやってきます。

また、大型冷蔵庫などが設置してある店舗なら、それ専門の業者が配管等の処理を済ませなければ運び出す事ができませんので、やはり引越し業者の出番は一番最後になります。

引越し業者の中には、そういったライフライン系の工事業者とのつながりを持ったところもあり、引越し業者に依頼すればすべて依頼が完了するという場合や専門業者を案内してくれる場合もあります。

店舗の引越しが初めてだったりすると、どの業者に依頼するべきなのか、信頼の置ける業者がどこにあるのか、わからない場合も多いですよね。

そんな場合は一度で全部手配できてしまうのでとても便利に思えますが、この場合は自分で業者を選べないので後で不満が出てくる可能性もないとは言えません。

そういったトラブルを防ぐためには、やはり納得のいく業者を自分で選んで依頼すると言う方法が良いでしょう。

インターネットなどで検索したり、電話帳などで調べると近所の業者が見つかる可能性があります。

また、引越し業者の依頼の仕方についても、一般的な引越しとなんら変わりはありません。

引越し内容が店舗の引越し…となるだけの話なので、訪問見積もりで運ぶもののサイズや量、移動距離などを確認した上で見積額が出てきます。

費用の相場は引っ越し業者によって異なりますので一概には言えませんが、同一市内の引越しで10万円前後からやっているところもあるようです。

店舗の引越しは運ぶものの大きさが一般の引越しとは大きく異なり、また、重量物が多いので作業員数が必要となるため一般的な引越しと比べて費用は高めだと考えて良いでしょう。

また、引越し業者だけでなくガス工事、水道工事などさまざまな専門業者が必要になること、大型・重量物の専門業者が必要になることなどを考えると、さらにプラス数万円~数十万円といった単位の費用がかかりそうです。

 

店舗引越し後の手続き

店舗の引越しに伴って、やらなくてはならない手続きは次のようになります。

基本的にはオフィス移転の時と同じと考えて良いでしょう。

 

各種届出・手続き

《法務局》移転登記

  • 届出先:移転前の所轄法務局
  • 届出時期:移転後2週間以内(支社移転は移転後3週間以内)

 

《税務署》移転・異動届

  • 届出先:移転前・移転後の所轄税務署
  • 届出時期:移転後速やかに行うこと

 

《社会保険事務所》所在地の変更届

  • 届出先:移転前の所轄社会保険事務所
  • 届出時期:移転後5日以内

 

《都道府県税事務所》異動届

  • 届出先:移転前・移転後の都道府県税事務所
  • 届出期間:移転後10日以内

 

《労働基準監督署》所在地変更届

  • 届出先:移転後の所轄労働基準監督署
  • 届出期間:移転後速やかに行うこと

 

《ハローワーク》雇用保険事業所変更届

  • 届出先:移転後の所轄ハローワーク
  • 届出期間:移転後10日以内

 

《消防署》防火管理者選任届

  • 届出先:移転後の所轄消防署
  • 届出期間:移転後速やかに行うこと

 

飲食店の場合は保健所、お酒を提供している場合には、警察署への届出も必要になりますので、店舗の種類がそれに該当する場合は忘れずに届出を行ってください。

また、これらの行政関連への届出や手続きには、期限が設けられているのでそれに間に合うように行う必要があります。

店舗移転でばたばた忙しくなることが予測されますが、忘れずに手続きを済ませましょう。

ちなみに、事情があって店舗を閉店・廃業する場合には、同じようにこれら各方面に廃業の届出・手続きを行う必要があります。

 

店舗引越しの挨拶

店舗の引越しでも、一般の引越しと同じように挨拶が必要なのか…迷いますよね。

店舗が「今度、隣に引っ越してきました」のような挨拶に回っているのを見たことはありませんが、店舗がオープンする際には近所中に挨拶を兼ねたチラシを投函するというのは良く見る光景です。

実際、店舗のあいさつ回りはどうするのが「正しい」のか明確なものはないようですが、オープン予定のチラシを作成して配りながら「○月○日オープンの予定です。よろしくお願いいたします」のような形で挨拶を兼ねてもよさそうですね。

ご近所の方たちから愛されるお店として長くやっていくためには、挨拶なしは避けたいところです。