賃貸アパート・マンションで騒音に合わない物件選びの5つのポイント

賃貸住宅での騒音トラブル…テレビのニュースでも時々見かけますよね。 

集合住宅などに住んでいれば多かれ少なかれ騒音はつき物なのかもしれませんが、それでもやっぱり騒音被害にはあいたくないものです。 

ここでは、そんなイヤな騒音被害にあわないための部屋探しの方法やポイントについて、紹介してみますね。 

騒音には種類がある

賃貸住宅での騒音問題、他人事ではありませんよね。 

《騒音》と一言で言っても、その種類はいろいろあります。 

 

子供 

子供が飛び跳ねたり走り回ったりする音は想像以上にうるさく、耳障りな事が多いものです。 

深夜までその状態が続いていても、最近はしつける・叱るという親がほとんどおらず、迷惑な存在となっています。 

 

飲み会 

学生や若者が集まり、深夜まで飲み会などを行う事で騒音となっている場合も多々あります。 

この場合は毎日というわけではないので我慢している人も多いようですが、頻回となると迷惑でしかありません。 

 

生活音 

建物の造りによっては、箸を落としただけでも響き渡る場合があります。 

また、掃除機をかける音、歩く音、テレビの音、話し声など、生活していく上で出る音のすべてが騒音といえるレベルの音量になって聞こえてくる場合です。 

構造上仕方ないのでしょうが、木造アパートのほとんどがそういった状況です。 

 

騒音にあわないための部屋選び

騒音被害にあわないためには、部屋選びの段階で徹底した調査を行う事です。 

ここで妥協してしまうと、騒音被害にあう可能性が高まります。 

 

建物の構造 

集合住宅に住む場合、建物の構造がとても重要になります。 

木造>軽量鉄骨>重量鉄骨>鉄筋コンクリートの順番で騒音が小さくなっていきます。 

つまり、木造がもっとも騒音が大きく、鉄筋コンクリートが騒音の小さい構造となっています。 

アパートを選ぶ場合はほとんどが木造なので、選択肢はないかもしれません。 

 

間取りのとり方 

集合住宅は壁1枚でほかの部屋とつながっています。 

ですが、間取りのとり方ひとつで騒音の気になり方を軽減する事は可能です。 

たとえば寝室になる側が隣り合っていない間取りや、収納が挟んであるような間取りなどです。 

 

地域・場所・環境 

大学の近くなどにあるワンルームは、学生が多く住んでいます。 

また、ワンルーム以外のアパートには子供のいる世帯が多いという傾向があります。 

騒音被害にあいたくない場合、住んでいる人の層を知ることも大切です。 

基本的に、騒音を嫌う人はアパートではなくマンションを選ぶ傾向がありますので、騒音に対して敏感です。 

周囲からの騒音はもちろん、自分で出す音にも敏感な事が多いので、アパートよりは被害にあいにくいでしょう。 

 

音は上からだけではない 

音というのは上から響いてくるだけではありません。 

下から響く音、隣から来る音もかなり騒音となる場合が多くあります。 

特に下からの音は、想像以上に響き渡り、地響きのように不快なものです。 

最近多いテラスハウスという建物は、一戸建て感覚で住めるといううたい文句になっていますが、実際はまったく違います。 

構造は木造、隣同士はくっついていてアパートそのものです。 

上下の音はありませんが、隣からの音はかなり響きます。 

 

絶対イヤなら一戸建て 

木造は騒音を避けることがまず無理です。 

鉄骨も、木造とさして変わりません。 

鉄筋コンクリートは比較的騒音には強いとされていますが、築年数やその他の条件によっては木造なみに騒音がひどい場合もあります。 

つまり、どの構造を選んでも《絶対に騒音がない》というものはないという事です。 

しいて言えば一戸建て、という事でしょう。 

しかし一戸建てもまったく騒音がないわけではありません。 

都会では敷地が狭く取られ、隣の家とぴったりくっついていて窓も開けられないというような事も少なくありません。 

このような密着ぶりでは、集合住宅なみに音が聞こえてくる事も多くあります。 

 

これらを徹底的に調べ、自分に合った条件の部屋を見つける事が騒音被害を最小限に抑えるためのポイントです。 

面倒かもしれませんが、建物の構造や種別、間取りなどはインターネット上の情報からでもある程度把握できます。 

住んでいる人の層については不動産業者に聞いてみればある程度は教えてくれる場合もあります。 

 

せっかくの転居、快適に暮らすために

引越しにはお金がかかるものです。 

せっかく新しい環境に引っ越してきたのに、騒音被害で最悪…また引越し。 

そんなことだけは絶対に避けたいですよね。 

そのためには、騒音を避けるためのポイントで挙げたような事柄を、多少時間と手間がかかってもやっておく必要があります。 

実は筆者が一戸建てにこだわる理由はここにあります。 

騒音被害はいくら訴えても理解してもらえません。 

騒音を出す側は「自分が騒音の原因になっている」という事がまったく理解できないからです。 

ともすれば「気にしすぎ」「ほかの人はうるさいと言っていない」といった言い方で、まるで被害を受けている側が悪者のように言われる事もあるんですよ。 

「いじめに遭うのは、いじめる側ではなくいじめられる側が悪いんだ」という屁理屈を並べる人がいますが、まさにその言い草です。 

確かに騒音は、人によって感じ方が違います、 

まったく気にならない人もいれば、ちょっとの音でも気になって仕方ない人、いろいろです。 

しかしそれを「気にしすぎ」のような一方的な形で済ませる事は、決してあってはならない事です。 

静かに平和に暮らせる環境は、騒音被害に遭わない工夫を自分自身で徹底して行わなければ手に入らないのかもしれませんよ。