引越しを安く済ませる方法はこれ…と、インターネット上ではいろいろな方法が紹介されています。
でも実は、あちこちで言われているそうした方法は本当は安くなっていない事もあるんです。
知らなかった、では済まされない、本当に引越しを安く済ませる方法をここで紹介してみます。
目次
自力引越しは安くならない場合がある
「引越し費用を安くするには、自力引越しが一番!」というような考え方が常識であるかのように、インターネット上には流れています。
しかし、これにはカラクリがあったんです。
自力で安くなるのは一部だけ
本当に自力引越しで安く済むのは、比較的近場で荷物がそれほど多くない場合です。
遠方への引越しの場合は、トラックを用意して返却する事だけを考えてもとても大きな費用の負担となります。
元の場所で借りるのか、引越し先で借りるのか…いずれにしてもトラックを引き取りにいく、または返しにいくという段階で時間もお金もかかります。
また、荷物が多い場合は作業の人員の手配にもお金も時間もかかる場合が多いものです。
そのためこれらのケースでは、自力でやるより引越し業者に依頼したほうが安く済んでしまうのです。
単身引越しは自力のほうが高くつく
単身者だから自力引越しのほうが安い!と思っている人も少なくありません。
ですが、本当は逆です。
単身引越しだからこそ、引越し業者に依頼したほうが安くなる場合が多いんです。
トラックを借り、手伝いの人員を集めれば、時間や人数にもよりますが意外に高くついてしまうんですよ。
先日筆者の息子の知り合いの引越しにかかった費用は、
- トラックのレンタル代
- ガソリン代
- 高速代
- 手伝いのお礼
- 手伝いの人たちの食事代
- 手伝いの人たちの宿泊代
の6種類だったようです。
トラックのレンタル代だけでも丸2日間かかったので数万円、遠方なのでガソリン代と高速代も数万円、手伝いの人員が4名、1万円ずつで4万円、宿泊代・食事代で数万円…結局は自力引越しなのに10万円以上かかってしまったようでした。
単身引越しのパックなどを用意している業者で依頼すれば、もっと安く済んだ事は確実ですよね。
荷物をすべて買い換える、は本当に安くなる?
引越し代がもったいないから荷物は全部捨てて、新しく買い換えれば安く済む!
…という考え方もあります。
しかしこれは、今使っている家財道具がもう寿命を向かえている場合ならわかりますが、そうでない場合は単なる無駄になる可能性があります。
今使っているものが壊れていて、引越しを機に買い換えようというのなら何もおかしくありませんし、引越しの荷物も減って合理的です。
ところが、壊れてもいないけれど荷物を減らしたいがために捨てて買い換えるというのなら、買い換える費用がかかってしまうだけで、何の得にもなっていない場合が多いんですよ。
今使っている家電製品や家具類を処分するのにお金がかかり、引越し先で新しいものを買い揃えるのにお金がかかります。
これでは引越し費用を浮かせる事ができたとしても、総合的にはマイナスになっているはずです。
「引越し費用」という部分だけに焦点をあてて考えるならそれもアリかもしれませんが、その後にかかる費用の事も考えたら、すべて買い換えるという方法は決して「引越しを安く済ませる方法」とはいえないのです。
見積もりは多く取りすぎても逆効果
訪問見積もりは複数社から取ることが鉄則です。
しかし、多く取りすぎると今度はこれが逆効果となってしまう事もあります。
たいてい、1社目は基本的な相場を出させるための見積もりだと考えてください。
そして2社目以降にこれを元にして交渉を開始します。
ですので、2社目は1社目よりも確実に安い費用を提示してきます。
しかし、「今ここで決めてもらえれば」という手段でさらに安い費用を提示してくる事があるのですが、その場でOKを出さなければその費用はなかった事になる、次に「やっぱりお願いします」と連絡をしたところで、その価格には出来ない…というやり方なんですね。
なので、3社目の見積もりをもらって2社目より高かったからやっぱり2社目のほうにしようと思っても、もうあの夢のような安い費用では契約できないという事になるケースが目立っています。
「今ここで決めてもらえれば」というやり方をどう判断するかがポイントになるのですが、もしかしたら3社目はもっと安いかもしれない、でももしかすると高いかもしれない、わけです。
こうして多くの見積もりを取り続けていくと、必ず最後には「あそこで決めておけば良かった」と後悔する事になるので、あまりにも多くの見積もりを取りすぎても引越し費用を安くする事ができない場合もあります。
引越し費用の値段だけでない部分も考慮する
引越し費用を安く済ませたいのはみんな一緒です。
ですが、引越し費用の値段だけでなく、その裏にあるいろいろな事も総合的に判断していくと、一見高いように見えても実はお得、安上がりという事も多いものなんです。
たとえば自力の引越しにしても、トラックを借りる費用や手伝いへのお礼を支払った上に自分でも作業をしなければならない苦労を考えたら、少し高いように思える引越し費用を払ってでも自分は何もしなくて済む・楽できるといった方法を選択したほうが結果的には良かったというケースはとても多いようです。
また、荷物に対する保障、作業のすばやさなども考えたら、引越し業者に依頼したほうが良い面も多々あるのです。