車を手放す・売るといった判断を下すのに、引越しはとても良い機会となっているようです。
新しい生活と共に新しい車に買い替えたい人、維持費を節約するために車の所有をやめる人、車が必要なくなった人…さまざまでしょう。
でも、車を売るなら引越し前と引越し後のどちらがお得なのか、どうせ手放すなら少しでも高く売るにはどうすればいいのか、車を売る際の流れはどうなっているのか…等、車を売る際のポイントを詳しく解説していきますね。
目次
引越し前と引越し後、どちらがお得?
引越しを機に車を手放す・売るという人は、実際とても多くいます。
その理由はいくつかありますが、
- 遠方への引越しで運ぶのが面倒
- 新しい車に買い換えたい
- 維持費を節約したい
- 便利な場所への引越しで車が必要なくなった
- 駐車場が確保できない住宅への引越し
- 車検の時期が来ている
などが主な理由として挙げられます。
では、車を売る場合、引越し前と引越し後のどちらがよりお得になるかというと、答えは《引越し前》になります。
なぜなのか?
少し細かくなりますが、解説してみますね。
住所変更の手間と費用がかかる
引越しをして住所が変わると、当然ですが車の住所変更もしなくてはなりません。
車検証の住所変更だけでなく、ナンバープレートが変更になる場合はその手続きも必要になります。
それらの手続きをするためには、警察署へ行って車庫証明を作成してもらわなければならず、ここには費用もかかります。
また、車庫証明が出来上がったら陸運支局へ行って住所変更、ナンバープレート変更が必要な場合はその手続きも行いますが、ここにも費用がかかります。
じゃあ、住所変更もナンバープレートの変更もしなければいいんじゃないか?…そう考える人が出てくるかと思いますが、車を売る場合、それはできないんです。
車を売る=「譲渡」という手続きになるので、車検証を提出しなければなりませんが、この時、車検証に記載されている住所と現住所が一致していなければならないんですね。
ですから、引越し後の住所地で車を売りたい場合は、住所変更を確実にやっておかなくてはならないんですよ。
このように、引越しをすると車の住所変更などに予想以上の手間と費用がかかることになるので、引越し前に売ってしまえばそれらを省くことができるんですよ。
かかる費用(地域によって異なります)
車庫証明:(普通車)2,600円 (軽自動車)500円
ナンバープレート:(普通車)2,000円前後 (軽自動車)1,500円前後
手数料:普通車軽自動車共に、数十円から数百円程度
(※いずれも2016年 神奈川県の例)
運ぶ費用がかかる
近隣への引越しなら運ぶ費用は特にかかりませんが、遠方への引越しの場合は高速道路を使って自分で運転して運ぶか、業者に依頼して陸送で運んでもらうかのどちらかになります。
仮に遠方への引越しで自分で運ぶとしたら、高速道路代、ガソリン代をかけ、さらには時間をかけて運ぶ必要がありますので、体力的にも時間的にも、そして費用的にも大きな影響がありますよね。
また、業者に依頼して陸送で運んでもらった場合もそれなりの費用がかかります。
新居が駐車場完備の住宅なら良いですが、そうでなかった場合は売るまでの間、一時的に保管しておく場所も確保しなくてはなりませんので、予想外の出費に見舞われてしまう可能性もあります。
その場合、思ったように売れなかったら…売れるまでに日数がかかったら…等、予定通りにいかない事も想定しておかなくてはならないでしょう。
こうした出費を抑えるためには、そうした心配をしなくて良いうちに車を売ってしまうのがもっとも良い方法だといえるでしょう。
車を売るなら引越し前がいいとする理由は主にこの2点になりますが、意外にこれらはバカにならないものだったりします。
トータルで考えれば数万円の出費になるので、結局は手放すというのならその費用がかからないうちに…というのが良いでしょう。
車を売る場合の注意点
車を売ると言っても、ただ買い取り点に持っていけばいいだけなのか、何か注意することはないのか、心配になりますよね。
1店だけで即決しない
車の買い取りを行っている店は日本中にたくさんありますよね。
そういった店に自分で持ち込んで査定してもらう方法と、自宅まで来て査定してもらう方法の2種類がありますので、都合の良い方を選ぶと良いでしょう。
ただ、ここで注意しなくてはいけないのが「1店だけの査定で即決しないこと」です。
特に自宅に来て査定するタイプの買い取りでは、異常なほど低い金額を提示し、「今ここで決めてくれたら●●円にします」「他で査定しても同じですよ」といった営業トークで揺さぶりをかけてくるので気持ちは揺れ動きますが、決して即決してはいけません。
必ず何店舗か回って査定してもらいましょう。
何箇所か回っているうちに、納得できる金額を提示してくれるお店が見つかるはずです。
必要なもの
車を売るという行為は「譲渡」という扱いになるので、決められた書類を揃え、提出する必要が出てきます。
- 申請書
- 手数料納付書(印紙添付)
- 車検証(有効期間内のもの)
- 印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの)
- 譲渡証明書(実印を押したもの)
- 印鑑(本人が手続きの場合は実印、代理人なら記名)
- 委任状(代理人が手続きを行う場合)
住所変更をしてこなかった場合
これまで何度か引越しをしていながら住所変更を行ってこなかった場合は、車検証の記載されている住所から現在の住所まですべてがつながるような書類を提出しなくてはなりません。
たとえばA市からB市に引越し、その後C市に引っ越したけれど、車検証の住所はA市のままだった場合、A市→B市→C市への異動の軌跡が記載されている《住民票の除票または戸籍の附票》を用意しなくてはなりません。
これは、現在の住所地ではなく、以前の住所地へ行って取得してこなくてはならない書類なので、遠方への引越しとなった場合、非常に面倒な作業となります。
このほかにも、女性一人で査定に回ると甘く見られて低い査定しか出なかったりするので、車に少し詳しい知人がいるならそういった人を連れて行ったり、男性が一緒に行ってくれると安心です。
名義変更などは確実に
車を売ったのになぜか税金の書類が届き続けるなどのトラブルを防ぐためにも、名義変更や譲渡関連の手続きはしっかり確実にやってもらえるお店を利用してください。
高く売るポイント
どうせ車を売るなら少しでも高く売りたい、そう思うのが普通ですよね。
そこで、少しでも高く売るためのポイントをいくつか紹介しますね。
洗車しておく
泥まみれ・埃まみれの薄汚れた車では、とても「大切にしてきた車」には見えません。
粗末な扱いと「どうでもいい」という存在になっていた様子が伺えるような状態では決して高い査定は期待できませんので、せめて査定の前くらいは洗車してきれいにしておきましょう。
時間があるならワックスがけもしておくとより好印象です。
下回りをきれいに
洗車と言うと、上っ面だけをきれいにすればいいと思ってしまう人も多いですが、下回りも意外に見られています。
洗車場で高圧洗浄機を使って下回りもきれいにしておくとポイントアップです。
純正オーディオが高得点
社外のいろいろな機能が搭載されたオーディオはさも高評価が得られると勘違いしがちですが、もっとも高い評価が得られるのは純正オーディオです。
自分が乗っている間は社外のオーディオを使っていたとしても、売る場合は純正に戻しておくと高得点です。
内装をきれいに
掃除機をかけておきましょう。
外装も重要ですが、内装はもっと重要です。
その状態を見ればどんな使い方をしていたか一目瞭然なので、掃除機をかけてきれいにし、雑巾がけもしておくと良いでしょう。
喫煙者の場合はにおいがしみついて取れませんので、そこはもうあきらめるしかないでしょう。
喫煙車両よりも禁煙車両のほうが当然、評価は高いです。
また、シートの汚れを落としたり、ほつれを修繕しておくことも重要です。
よくあるのがコーヒーなどの飲み物をこぼしてシミになっているものや、座席の背部にあるポケットの端のほつれです。
飲み物のシミは時間が経つと落ちにくくなっているはずですので、台所洗剤などで少しずつ落としていきましょう。
シートのほつれはとても縫いにくいですが、直してあればそれだけ評価につながると考え、根気よく修繕していきましょう。
車を売るときの流れ
車を売る際の基本的な流れは次のようになります。
- 査定してもらう
- 納得できたら書類を揃えて手続き
- 車と代金を引き換えて終了
ざっと説明するとたったこれだけのことなのですが、この肝心な査定で頭を悩ませる人が多いのが現実です。
どこに持っていけば高く評価されるのか、わずかでも高く引き取ってもらいたい、そんな思いがあるのは当然ですよね。
でも、近所にはあまり買い取り店がないと言う場合も多いはず。
買い取り店を探してあちこち回るその時間と労力は、想像以上に大きなもの。
筆者も経験がありますが、少し回るともう「どこでも一緒なんじゃないか??」とあきらめに似たような気持ちになってしまうことも少なくありません。
結局、面倒になってしまうんですよね。
そこで、インターネットで一括査定をしてもらって、その上でじっくり吟味して決めるというのもひとつの方法です。
こちらの《かんたん車査定ガイド》では、最大10社に一括で見積もりを依頼することができるので、あちこち買い取り店を探し歩く必要もありませんし、最低限の情報を入力するだけである程度の査定額がわかってしまうのでとても便利です。
http://a-satei.com/index_oem.html?oem=afirentracks#
自分の車のある程度の査定額だけでなく世間の相場もわかるので、相場と比較して高いのか安いのかが判断できるのもとても大きな意味を持ちます。
下取りや他社と比較してもかなりの高額買い取りが行われてきた実績もあるので、利用してみる価値はありそうですよ。