引っ越しの時の、家電や家財道具の箱詰めの仕方や梱包方法には、それぞれコツやポイントがあるのです。
ただ箱に入れるだけ、包むだけ…ではないその重要なポイントとコツについて、完全解説していきます。
目次
家電の箱詰めと梱包方法
生活家電の箱詰めや梱包方法のコツは、元箱が保存してあるのならそれに入れる事です。例えば電子レンジはぶつけられても嫌ですから元箱に入れたいものです。
掃除機はホース部分が邪魔になって運びにくい事が多いので元箱に入れたいですね。その他にも炊飯器やポットなど、元箱があればそれに入れましょう。
なければダンボールに詰め、梱包資材やタオルなどで隙間を埋めるようにすると中で動くことがないので安心です。
ただ、ダンボールに詰めても、引っ越し作業の途中で落下と言う事故も時々あります。
筆者の電気ポットは、しっかりダンボールに詰めてあったのですが、引っ越し作業員の方が段ボールごと落下させてしまい、破損した経験があります。
ドライヤーは化粧品類と一緒にダンボールに詰めても良いでしょう。
筆者は、いつも使う化粧品類と一緒にカゴに入れ、最後の最後に自分の車で運ぶと言うやり方をしています。
毎日使うので、なければ困るからです。
パソコンは、できれば元箱に入れ、安全のために自分の車で運ぶようにすると良いでしょう。
引っ越し業者でも、パソコンの取り扱いについてはとても慎重を期しています。
万一、データが破損したともなれば重大な責任となってしまうからです。
ですから、どこまでやるかは人それぞれですが、できるだけパソコンは自分で運ぶ事、できるだけ箱に入れて安全を確保するという事がポイントです。
また、大型家電の冷蔵庫や洗濯機は引っ越し業者が専用の梱包用カバーを使って梱包してくれます。
ですから、冷蔵庫なら前日までにコンセントを抜いて電源を切っておく事、洗濯機も水道の栓から外して排水ホースも収納しておくことが大切です。
エアコンは専門業者に依頼し、前日までに取り外してもらうようにします。
引っ越しと同時のエアコン移設であれば、引っ越しの荷物と同時に運ばれますが、梱包等は引っ越し業者がやってくれます。
専門業者に依頼した場合は、業者がエアコンを運んで行ってくれますので、やはり梱包の必要はありません。
その他の小物類など荷物の詰め方と梱包手順
家電以外のさまざまな荷物の詰め方や梱包手順についても紹介しましょう。
靴
靴は元箱に入れるのが良いですが、ない場合はダンボールに横向きに詰めていきます。
小物類
ダンボールに詰めていきますが、あまりに細かいものは小分け用のビニール袋などを利用して、ひとまとめにして詰めていくとばらばらにならず後が楽でしょう。
食器
食器の梱包のコツは、一つ一つの食器を全て新聞紙や梱包資材で包み、基本は立てて箱詰めしていく事です。
中でも神経を使うのはワイングラスでしょう。足の部分が折れやすいので何重にも補強します。
鍋
鍋は厄介ですが、ダンボールに詰めるのが基本です。
ぶつかり合って塗装が剥げる事もありますので、タオルや新聞紙で保護しながら箱詰めすると良いでしょう。
本や雑誌
本や雑誌は小さなダンボールに小分けをして詰めていきます。
同じ大きさの本を並べていくと変な隙間ができずに綺麗におさまります。
洗剤
洗剤は蓋をしっかりと閉め、ダンボールに詰めていきます。
この時筆者は、一つずつビニール袋に詰めています。万一中身が飛び出した時のための保護です。
また、ダンボールが見つからない場合はバケツでも良いでしょう。
カーペット・じゅうたん
カーペットは、丸めて紐でくくっておきます。
もともとたたんであったものなら、たたんでおくのも良いでしょう。
フィギュア・人形
フィギュアや人形は、元箱がある場合はそれに入れます。
その時、エアパッキンで保護して、箱の中で動かないように隙間を埋めておきます。
箱がない場合はダンボールに詰めますが、同じようにエアパッキンで人形やフィギュアを包み、箱の中もエアパッキンを敷き詰め、立てて箱に入れます。
その後隙間をエアパッキンで埋め尽くし、動かなくします。
机やベッド、テーブル
机やベッドは基本的には分解します。部品を紐でくくり、バラバラにならないようにしておきます。
また、テーブルは大きさにもよりますが、たいていはそのまま運んでもらえます。
これらは大型家具用の梱包資材を引っ越し業者が持ってくるので、それで包んでもらえます。
本棚と食器棚
これも大型家具用の梱包資材を引っ越し業者が持ってきますので、梱包の必要はありません。
また、基本的には分解も必要ないでしょう。
ただ、引き出しはガムテープで止め、中の棚は外してダンボールに入れておく必要があります。
運んでいる途中で外れ、硝子を割ってしまう可能性があるからです。
衣類
衣類はタンスから出し、ダンボールに詰めていきます。
袖を内側に折り込み、大きく縦に二つにたたみます。
プラスチック製の引き出し式の衣装ケースをタンスとして使っている場合は、中身を出さなくて良い事が多いです。
梱包も引っ越し業者に依頼している場合でも、下着類などは自分でやった方が安心できますよ。
蛍光灯
蛍光灯や照明器具は、タオルや梱包資材を用いて厳重に包み、ダンボールに詰めていきます。
ダンボールには「下積厳禁」「ワレモノ」などを大きく表記しましょう。
観葉植物
観葉植物も、引っ越し業者に運んでもらう事ができます。土がこぼれないようダンボールに入れておきましょう。
また、水濡れの原因になるので前日からできるだけ水やりは控えてください。本来、観葉植物は運んでくれない業者もいます。
ですので、できるだけ自分で運ぶか、補償がなくても良いと割り切って引っ越し業者に梱包および運搬をしてもらう以外にないでしょう。
さまざまな荷物の梱包について紹介してみましたが、必ずしもこれが正解、他はダメ、という事ではありません。
身近にある梱包資材や使えるものを上手に使って、安心安全なお引越しができればそれでいいのです。