引越し時にかかりつけの病院はどうする?変更には紹介状が必要?

引越しをしたら今まで通っていた病院が遠くなるから、病院も一緒に引っ越したほうがいいのか…悩みますよね。

どの病院に行ってもさほど違いがないならいいけれど、実は病院も自分に合う・合わないがあるので、とても難しい問題です。

今回は、引越しと同時に病院を変更したほうが良いのか、そのまま遠くても通ったほうが良いのかという問題から、病院探しを新たにする場合のポイントについて紹介していきますね。

病院の変更、する?しない?

引越し前の地域でかかりつけの病院やかかりつけ医がいた場合でも、引越したらもうそこには通わず引越し先で新しくかかりつけの病院やかかりつけ医を見つけたほうが良い場合とそうでない場合があります。

もちろん引越し先から通院中の病院までの距離にもよりますが、他府県などで通うことが不可能な場合を除けば、そのまま通うほうが良い場合もあるんですよ。

 

うつ病など精神科に通院していた場合

うつ病などの精神的な病気で通院していた場合は、むやみに病院変更をしないほうが良いと言えます。

筆者の経験上言える事は、うつ病などの場合「病院」ではなくその「担当医」が変わることが大きな負担となるので、多少遠くても通院可能な範囲ならその担当医の元に通い続けるのがベストだということです。

筆者の場合は、たまたま筆者が通院中に引越した先(千葉県から神奈川へ戻った時)に担当医も転院することになったので、通うのに困難がなくなり、そのまま治癒まで面倒を見てもらうことができました。

このように、精神的な病気の場合はむやみに転院して担当医を変更してしまうより、多少困難であっても信頼している医師に見てもらっていたほうが悪化しなくて済む場合がほとんどです。

 

歯科矯正で通院していた場合

矯正期間中に引越しをした場合、その後の矯正をどうするかによっても異なります。

矯正の方法はその歯科、またその歯医者によって異なるため、転院して継続…とはいかないようです。

そのため、歯科矯正途中に引越しをした人の半分くらいは、紹介状をもらって転院して1から矯正しなおし、残りの半分くらいは遠くても元の歯科に通うという選択をしています。

通っていた病院が国立病院だった場合は転院先で引き継いでもらえるようですが、一般的な開業医の場合はそれができないため、1からやり直しか元の歯科に通うかのどちらかになってしまうようですね。

遠方の場合はその交通費をどう考えるか、1からやり直した場合の負担と比べてどうなのか、で選択する必要がありそうです。

 

持病で通院していた場合

持病があって定期的な通院をしていた場合は、元の病院の医師に引越し先でよさそうな病院がないか紹介してもらい、紹介状を書いてもらった上で転院すると言う方法も良いでしょう。

持病の種類にもよりますが、心臓関係などだった場合、あまりにも遠いと通院するだけで大きな負担となってしまうことが考えられますので、そういった意味では転院が良いかもしれません。

カルテの写しなどをもらい、これまでの経過などを詳細に書いた紹介状をもらえば、新しい病院でも安心なのではないでしょうか。

とは言え、長年通院してきた場合、自分の体のことをよくわかってくれている医師のほうが安心で転院したくないという人もいるでしょう。

そんな場合は、家族に付き添ってもらえるなら元の病院に通ったほうが気持ち的に安心ですね。

 

定期的に投薬を受けていた場合

これも、カルテの写しと詳細な経過・経緯などを書いた紹介状をもらい、引越し先周辺でよさそうな病院を紹介してもらえば良いでしょう。

筆者も定期的な投薬を受けるような通院をしていますが、実は車で片道1時間かかる元の病院に今も通い続けています。

引越し先周辺で新しく通院できるところを見つければよかったのですが、なかなか信頼できる医師が見つからなかったため、元の病院へ通う決意をしたわけです。

また、医師によっては「こういう種類の薬は使わない」といった考え方で薬を変えるなどされてしまう事もあるので、今投薬を受けている薬が自分に合っている、治療方法もなんとなく良い、と感じているなら多少遠くても元の病院へ通うのが良いでしょう。

とは言え、もちろんそれも病気の種類によって異なります。

遠くまで通院することが困難な場合や大きな負担となる場合は、新しい病院を探すのがベストと言えます。

 

このように、引越しによって通院が困難となった場合でも、医師や病院を変更しないほうが良い場合もあれば、通院の負担を考えたら転院したほうが良いという場合があります。

変更してもあまり大きな負担とならない場合は素直に転院でもよさそうですが、病状が悪化する可能性がある場合などは転院は避けたほうが良いでしょう。

 

新たなかかりつけ医の探し方

引越し先から元の病院にどうがんばっても通えない距離、時間的に無理、体力的にも無理…という場合、潔くあきらめて引っ越し先で新たなかかりつけ医を見つけましょう。

とは言え、何を頼りに探せばいいのか、まったく見当もつきませんよね。

そこで、新たなかかりつけ医発見のためのポイントを紹介してみますね。

 

近所の人たちの口コミ

インターネット上の口コミなどは当てになりません。

近所の人たちの評判を判断材料にするのが最も手軽で真実味があります。

とは言え、病院や医師との相性があるので、絶対とは言い切れません。

近所では評判が良かったけれど実際に行ってみたらそうでもなかった…なんて、結構あります。

 

実際に行ってみる

何はともあれ、相性があるものなので行ってみる事です。

きちんと話を聞いてくれる、上から目線で思い込みの意見を押し付けない、そんな医師なら信頼関係が築けそうですね。

 

衛生的

実際に行ってみないと確認できないところですが、トイレや待合室の衛生面を確認します。

こういったところにも配慮が行き届いている病院は、まず安心できます。

 

感染予防

予防接種だけの人は、現時点で特に病気等にかかっていないものです。

ところが、予防接種のために病院へ来た人と、病気で病院に来た人が同じ場所で待っていたのでは、病気が感染してしまいますよね。

予防接種の人のための待合室があるなど、そういった少しの配慮があるところは確実に安心できますね。

 

各種保険証が使える

各種保険証が使えることは大前提ですね。

 

混んでいる

混んでいるところは、人気があるということの証明だといわれていますが、必ずしもそうだとは言い切れません。

最近は、診察の順番が近づいたらお知らせを受け取ることができるシステムもあるので、一見空いていても実は予約はいっぱいという事もあります。

また、小さな開業医などは予約ノートに名前を書いて自宅に戻り、後で来るという人も多くいます。

筆者の経験上は、普段とても空いている病院を子供はとても気に入り「そこじゃないといやだ」と、そこの医師を気に入っていた事がありました。

確かにほかの病院よりも子供の言葉をしっかり聞き取ってくれ、診察もとても丁寧、説明もわかりやすい医師でした。

ですので、混んでいるか空いているかだけでは、正しい判断はできない可能性があります。

 

これらは一例でしかありませんが、最も重要なのはその病院の医師との相性です。

太っている人が「足が痛い」と整形外科に行けば「太っているからだ。痩せなさい」とろくに話も聞かず、状態の確認もせずに決め付けて診察終了という医師の多い事。

診察後のお礼すら言いたくない、そんな気持ちになるものです。

そんな医師ばかりが増えた今の時代、自分にあった医師を選ぶということは、何よりも重要だといえますよ。