実家暮らしから一人暮らしへ簡単に移行しない方が良い3つの理由!

実家暮らしを続けていると、憧れの一人暮らしがしたくなるものですよね。

特に、周囲に一人暮らしをしている友人がいたりすると、「あいつだってできるんだから自分だってできるはず」と思いがちです。

でも、実は一人暮らしは傍から見るほど簡単なものではなく苦労も多いので、大きな理由もなく実行に移してしまわないほうがいいんですよ。

今回は、簡単に実家暮らしを捨てないほうがいい理由を挙げて解説してみますね。

お金がかかる

実家暮らしでは実感することができないリアルな部分です。

生活していくにはとにかくお金がかかります。

 

家賃

毎月必ず必要となるお金で、しかも毎月の支出の中で最も大きな金額となるものです。

仮に滞納などしてしまえば、まとめて払うことがほぼ不可能となっていきますので、何を差し置いても最優先で支払う必要がある料金です。

滞納が続けば退去せざるを得なくなります。

 

水道光熱費

生きていくために必要なライフラインです。

電気・ガス・水道はなければ生活できません。

場合によってはワンルームの場合ガスは引き込まれておらず、すべて電気と言う場合もあります。

いずれも滞納すると止められてしまうのでこれも家賃同様に優先的に支払うべき料金です。

 

通信費

電話・携帯電話の料金です。

一人暮らしだと固定電話を持たない人も多いですが、社会人になり年齢が上がるにつれ、固定電話がないのは信用されない原因ともなっていくので、いずれ必要になるでしょう。

 

食費

自炊する・しないによってかかる費用も異なります。

食費を抑えるには自炊するのが一番良いですが、一人暮らしになるとなかなかそういった時間も取れない事が多くなってくるので外食やお弁当などになりがちです。

 

雑費

洗剤やシャンプーなど、日常生活を送るのに必要な物を購入する費用です。

かかっていないように見えて、意外にかかっているものなんですよ 。

 

町内会費

地域によっては徴収しないところもありますが、念のため頭に入れておきましょう。

大体、月200~300円前後の事が多く、半年単位または年単位での支払いになります。

 

その他

他にも、新聞を購読すれば新聞代、インターネットを利用すればその費用、いろいろかかってきます。

 

これまで実家暮らしでは考えも及ばなかったいろいろな費用・料金が、一人暮らしをはじめると途端にかかるようになり、しかもそれはすべて自分で払っていかなくてはならなくなるんですよ。

上記に挙げたものだけでも、トータルすれば最低でも10万円はくだりませんよね。

 

疲れていてもすべて自分で

実家暮らしをしていたこれまでは、せいぜい2~3万円程度家に入れればそれで良かったという人が多いでしょう。

ところが一人暮らしをするとなると、先に挙げたように最低でも10万円前後かかるようになり、しかもそれだけで済まなくなるわけですよね。

その10万円を支払えば、家の事も身の回りの事もすべて誰かがやってくれる…?…わけではないですよね。

そう、これからは、最低10万円ものお金を支払いながら、その上自分の事・家の事、すべてを自分ひとりでやらなくてはならなくなるんです。

お腹がすいても誰もご飯を作ってはくれません。

洗濯物がたまっていても、誰も洗濯をしてはくれません。

部屋が埃だらけで汚れていても、誰も掃除をしてはくれないのです。

仕事から疲れて帰ってきても、それらはすべて自分でやらなくてはならないんですよ。

 

怖い・寂しい時もある

これまでは仕事から帰れば誰か家にいて、うとおしい・うるさいと思いながらも誰かがいるのが当たり前で、知らない間にそれで癒されていたと言うこともあります。

しかし一人暮らしになると、家に帰れば真っ暗で誰もいません。

当然、ご飯もできていませんし、何の音も聞こえません。

楽しく過ごせている間は気にならない事ですが、何かあって落ち込んでいる時やつらい思いをしている時には、これほど寂しい事はありません。

また、女性の一人暮らしの場合は別の意味で怖い思いをする事もあります。

帰りが遅くなったら駅まで迎えに来てもらえるなど家族がいれば安心して暮らせたのに、一人になったら誰も守ってはくれなくなります。

自分で安全対策を施して、自分で自分の身を守る…そんな必要も出てきます。

さらに、無用なセールス、勧誘なども一人暮らしの人を狙って来るものですから、そういったことへの対策も自分でやっていかなくてはなりません。

断りきれずに騙されてしまい、後々まで後悔…ということのないように十分注意する必要があります。

 

どうしても、でなければ考え直す

たとえば就職のため・進学のために仕方なく上京…というような場合はこの範疇にありませんが、そうした大きな理由もないのに漠然と「一人暮らしがしたい」と考えている場合、ちょっと考え直したほうが良さそうです。

理由もないのに一人暮らしをはじめると言うことは、それだけの計画もしっかりと立ててはいないと言うこと。

ちょっと試してみたい…といった軽い気持ちで実行してしまうと、お金を無駄にするだけでなくいろいろなものを失う結果となりかねません。

筆者は16歳の時に親に出て行かれて一人になりました。

それから親のいない生活がいやおうなしに始まりましたが、決して楽なものではありませんでしたよ。

家賃が払えず借金をして回ったこともありますし、食べるものが買えなくなったこともありました。

電気・ガスを止められたりもしました。

そんな時、友人も知人も誰も助けてはくれません。

結局助けてくれるのは親なんです。

だからこそ、特に大きな理由もなく実家暮らしを捨てて一人暮らしをするのではなく、自分で自活していく自信がついてから、余裕が持ててから一人暮らしを始めるというのも悪くはないと思うのですが、いかがでしょうか。

言い方は悪いですが、実家で楽をしていられる・甘えていられる間は楽をして甘えているべきです。

親にとっても、子供と一緒にいられる時間はそう長くはありません。

一緒にいてあげることも親孝行のひとつだと思えないでしょうか。