自分でやってみよう!引越しにかかる費用の計算の仕方!

引越し費用には、相場があってないようなものと言われています。 

そんなあいまいな部分が多い引越し費用、実は自分でもある程度計算することができるんです。 

引越し業者から出された見積もりと比較してみて、どれくらいお得に引越しができるか、どこまで交渉できるか検討する判断材料にしてみましょう。

引越し費用の内訳とその詳細

引越し費用は、 

  • 基準運賃・料金 
  • 実費 
  • 付帯サービス料 

3つで構成されています。 

 

基準運賃・料金 

まず、基準となる運賃・料金の部分はトラックのサイズが主となって定められており、さらに距離と時間によって細かく分類されています。 

荷物の移動距離が100km以内の場合は《時間制》と呼ばれる計算方法を用い、移動距離が100kmを超える場合は《距離制》による計算方法が用いられることになっています。 

 

2tまでのトラック

ショートサイズなら約3畳分なので1Kから2K程度の広さ、ロングサイズなら約4.5畳分なので2Kから2DK程度の広さに対応可能です。 

 

時間制
  • 4時間制(4時間以内):上限20,360円・下限13,580 
  • 8時間制(8時間以内):上限33,970円・下限22,650 
  • 8時間を超えた場合の1時間料金:上限3,410円・下限2,270 

 

距離制
  • 100km110km:上限37,560円・下限25,040 
  • 141km150km:上限43,850円・下限29,230 
  • 190km200km:上限51,720円・下限34,480 

 

4tまでのトラック

7.5畳分の広さなので2LDKから3LDK程度の部屋の荷物を積むことが可能です。 

 

時間制
  • 4時間制(4時間以内):上限24,000円・下限16,000 
  • 8時間制(8時間以内):上限40,010円・下限26,670 
  • 8時間を超えた場合の1時間料金:上限3,890円・下限2,590 

 

距離制
  • 100km110km:上限42,740円・下限28,500 
  • 141km150km:上限49,940円・下限33,300 
  • 190km200km:上限58,190円・下限39,270 

 

5tまでのトラック

9畳分の広さなので3LDK以上の部屋にも対応可能です。 

 

時間制
  • 4時間制(4時間以内):上限25,430円・下限16,950 
  • 8時間制(8時間以内):上限44,290円・下限29,530 
  • 8時間を超えた場合の1時間料金:上限4,310円・下限2,870 

 

距離制
  • 100km110km:上限47,350円・下限31,570 
  • 141km150km:上限55,270円・下限36,850 
  • 190km200km:上限65,220円・下限43,480 

 

(※国土交通省の資料参照) 

 

実費 

次に実費部分ですが、これは高速道路を利用した場合の料金や、荷造り作業、諸材料費などのことを指しています。 

高速道路を使わない場合は、単純に作業員が引っ越し作業をしてくれるそのための費用…つまり人件費と考えて良さそうです。 

高速道路の料金はこちらで検索可能です。 

http://www.driveplaza.com/ 

 

付帯サービス料 

付帯サービス料の代表的なものがエアコン移設費用や不用品引取り、荷物の消毒・害虫駆除などです。 

これらは各引越し業者ごとに契約している専門業者によって費用が異なるため一概にいくらとは言えません。 

ただ、一例としてサカイ引越センターで筆者がエアコン移設を行ったときの料金は取り外しと取り付けの両方で8,000円でした。 

ただし、これは取り外し・取り付け《のみ》の料金なので、やれホースが短いだとか傷んでいるだとかいろいろな名目で追加料金を請求され、結局は追加で16,000円支払いました。 

業者によってはこうしたことが起こる可能性も視野に入れておく必要があります。 

 

このように、引越しにかかる費用は国土交通省の定める資料を基に計算されていますので、これを参考にすればある程度の費用は自分で計算することもできてしまうわけです。 

 

引越し費用計算例

実際に、手順を追って自分で引越し費用を計算していってみましょう。 

一例として、仙台から東京までの単身者の引越しで計算してみます。 

 

荷物の量を把握しよう 

梱包・荷造りをしてからのほうが荷物の量の把握はしやすいですが、それ以前でもある程度の把握は可能ですよね。 

だいたい畳にして何畳分くらいの量になるか、ある程度の目安をつけてみます。 

何畳分くらいか判断できたら、トラックのサイズが決定しますよね。 

今回はワンルームアパートで一人暮らしをしている大学生という設定ですので、荷物の量は少なく、2tトラック使用に決定です。 

 

移動距離または時間を調査する 

引越し先までの距離が100km以内なら時間制で、100kmを超えるなら距離制で費用を計算します。 

今回は仙台市役所のある仙台市青葉区から東京都新宿区という設定で計算します。 

距離にして約370kmあるので距離制を選択、2tトラック下限の34,480円を基準料金に設定しました。 

 

利用する付帯サービスを選択 

引越し作業以外に利用する付帯サービスを選択します。 

今回は、エアコン移設のみ利用します。 

筆者の利用したエアコン移設と同額と仮定すると、8,000円です。 

ただ、あくまでもこれは予定の金額なので現場で変更がある可能性はあります。 

 

梱包資材などの用意 

単身者の引越しの場合、基本的な料金が安いため、梱包資材は有料の場合があります。 

ですので今回は、スーパーなどで自分でもらってくるという方法を選択しますので、費用は0円です。 

 

実費を計算する 

まず、高速料金がかかります。 

仙台南から首都高速4号新宿線までのルートで、平日午前10時半出発、2tトラックなので区分は中型車となります。 

この設定で高速料金は最安で10,120円、3時間58分から4時間となりました。 

また、もっともわかりづらい人件費の部分は、引越し業者ごとに設定が異なるのでここではハッキリ言えません。 

ただ、自分で作業する場合はこの費用は0円で済みます。 

 

これらをトータルすると、 

  • 基準料金:34,480 
  • 付帯サービス料:8,000 
  • 実費:10,120円+α 

ですので、合計で52,600+αとなりました。 

 

引越し業者の見積もりと比較して

引越し業者の出した見積もりと比較して、自分で計算した引越し費用はどうだったでしょうか。 

できるだけ少ない予算で引越しをしたいと思うのはみんな同じですが、自分で計算してみても結局同じくらいだった場合、少しでも楽をして引越したいのでやっぱり業者に依頼しようと思ってしまいますよね。 

引越し業者も閑散期には平均よりずいぶん値下げしてくれているので、そういった時期の引越しならいっそ業者に任せて楽をしたほうが良さそうですよ。