引っ越しの際の服の荷造りは、ダンボールへの詰め方やたたみ方など、梱包の際に後でシワになったり汚れたりしないための工夫が必要です。
また、衣類の状態や必要性の確認をする絶好のチャンスでもありますので、売る・処分するといった場合の方法についても紹介していきます。
目次
引っ越し時の服の荷造り方法の基本
引っ越しをする際の服の荷造りの仕方には、特に「こうでなければいけない」という決まりはありません。
ですが、開梱時にシワだらけになっていたり汚れていたり…という事だけは避けたいので、そうならないための工夫が必要になります。
まず、衣類のたたみ方の基本は、あまり細かく小さくたたまない事です。できるだけ大きく、折りたたむ回数を少なくします。
例えばシャツを床に置き、両袖を内側へ折り込みます。袖を折り込む事で四角形になったら、そのまま縦に二つ折りにするとダンボールのサイズにも比較的近い大きさになりますし、シワもほとんどできずに済みます。
次にダンボールへの詰め方ですが、まず最初にダンボールの一番下に新聞紙や広告などの紙を敷いてから詰めていきます。
さらに、詰め終わったら最後に一番上にも同じように新聞紙や広告などの紙を乗せておくと汚れにくく、また、万が一落下して破損、フタが開いてしまった場合にも安心です。
こうでなければいけない、というやり方はありませんが、こうした梱包方法なら引っ越し先での開梱後の手間が省けて楽ができるでしょう。
ダンボールには絶対詰めなきゃいけないの?
引っ越し業者によっては、衣類を必ずしもダンボールに詰めなくても良い場合があります。
例えば一人暮らしなどの場合の小さなタンス、引き出し式のプラスチック製の場合などは、わざわざ中身を出して運ぶ荷物の量を増やすよりもそのままでいいと言われる事があります。
それとは別に、普通の大きなタンスだけど中身をダンボールに詰めたくない…と言う場合は、引き出しを全て引き出して、大きなポリ袋をかぶせるなどしておくのも一つの方法です。
この方法だと中身をダンボールに詰めなくても済みますし、タンス本体と引き出しを別々で運ぶ事ができるので引っ越し先での衣類の処理がとても楽です。
ただ、引っ越し業者によっては拒否される事もあるので、念のため、事前に相談しておくようにしましょう。
ちなみに筆者の家では、夏物と冬物の服の保管方法に工夫をしています。
引っ越しの際に中身を出さなくてもいいと言われる事の多いプラスチック製の引き出し式の衣装ケースを、家族1人につき2種類用意します。
1つには夏物衣類を、もう1つには冬物衣類をそれぞれ入れておくので、衣替えの時期が来たら衣装ケースごと入れ替えをしてしまうのです。
こうする事で引っ越しの際の服の荷造りが全くないばかりか、衣替えもとても簡単にできてしまうので、おススメですよ。
引っ越しは衣類処分の大きなチャンス
引っ越しに備えて服の荷造りをする時は、実は衣類の状態や必要性を再確認するための絶好のチャンスなのです。
例えば、保管している最中に汗ジミが黄ばんでしまっていたり、虫食いになってしまっていたり、はたまた体型が変わって着られなくなっていたりと、保管してある衣類の全てが使えるわけではなく、処分の対象になる場合があります。
こうした事を再確認するのに、引っ越し時の服の荷造り・梱包という作業はとても良い機会なのです。
また、まだ着られるけどもうそんな服を着る年齢でもないし…とか、とても質の良いブランド服だから捨てるよりは売って少しでもお金にしたい…とか、色々な思いが頭をよぎる事もあるでしょう。
どんなに高い服、良い服を持っていても、着なければ宝の持ち腐れですので、もう着る事がなさそうなものなら売るのも良いでしょう。
服を売る時や処分するときの具体的な方法
衣類を処分する際の方法には、2種類あります。
地域で行っている資源回収に出す方法
資源回収に出すと、まだ使える衣類はリサイクルされ、海外などで衣類を必要としている人たちの手に渡り、新たに活躍の場を得る事になります。
もちろん、汚れていたり破れている衣類、下着類などは通常の燃えるごみに出すことになりますので、再利用される事はありません。
リサイクルショップに売る方法
ショップの査定窓口へ持ち込むと、持ち込まれた衣類を細部まで確認するため少し待たされます。
そして査定が終了すると店内放送などで呼び出され、いくらになるかが告げられます。
そこで合意できれば売買成立、納得できなければ衣類を引き取って帰る事ができます。
売る店や地域性によって金額は多少変わってくるので、納得できなかった場合は複数のリサイクルショップへ持ち込んでみるのも良いでしょう。
手間がかかる場合もありますが、単に捨ててゴミになってしまうよりは、多少でもお金になるこの方法はとても人気があります。
特に子供服に関してはこの方法がおススメです。
子どもはすぐに大きくなって、去年着られた服も今年は着られないなどするので、衣類の着用頻度が低い場合があります。
つまり、それほど汚れていない服や破れなどのない服が豊富である可能性が高いのです。
もちろん、保育園や幼稚園で来ていれば汚れや損傷がある場合もありますが、ブランド服やおしゃれ着などはほぼ無傷といって良いでしょう。
こうした服は、何かの際に1度しか着なかった場合もあり、買い手となる人たちもそのために欲しかったりするものです。
ですから市場が豊富なのです。
1回の行事のために良い服を買ってしまったのなら、それを求める人たちがいるのですから売れば良いのです。
服だけのお引越しもアリ?
引っ越し=大々的なもの、とは限りません。
中には単身赴任や学生寮・会社の寮への入寮のための引っ越し、出張が多いために会社が用意してくれたアパートにとりあえず着替えだけでも置いておくなど、さまざまな事情で小さな引っ越しをする場合もあります。
こうした場合に多いのが、家電や家具は用意されているので服だけを運びたい…という内容のものです。
結論から言うと、できるんです。
服だけの引っ越しも十分可能なんです。
ただ、服だけの引っ越しをする場合、ダンボールに詰めたものを送りたいのか、衣装ケースで送りたいのか、によっても異なります。
まず、衣装ケースで衣類を送りたい場合は、引っ越し業者に依頼すると良いでしょう。
衣装ケースだけの荷物量なら、単身者の引っ越しプランが用意されている事が多いので、それを利用すれば安く済ませる事ができます。
相場的には、距離によっても異なりますが押入れ半分程度の収納量でおよそ2万円前後~というところが多いです。
一方、ダンボールの場合でも、量が多くて押入れ半分程度の量になりそうなら、やはり引っ越し業者で単身用の引っ越しプランを利用するのが良いでしょう。
ただ、そこまでダンボールの量がない場合は、宅配便を利用するのも安く上げるコツです。
宅配便利用なら、複数送れば割引があったり、持ち込むことで割引があるなど、色々な割引制度を活用して料金を安く抑える事ができてしまうのです。
引っ越し業者のように作業員の人数によって料金が高くなってしまう…という事もないので、荷物の量が少ない場合はおススメできる方法です。
ただ、宅配業者によっては「一度に大量に持ち込まれても一気には送れない」という場合もあるので、何度かに分ける必要が出てくる事もあります。
服だけを送る場合、引っ越し業者を利用するのが良いのか、宅配業者を利用するのが良いのかは、その荷物の量がどれくらいなのかに大きく左右されるので、一度全部の荷物を出して全体像を把握しておくと良いですね。