引越しにおける「養生」とは?やり方や必要性について解説!

引越し作業の時、知らない間に床や壁に傷ができていた…なんて、よくあります。

それまでせっかく傷や大きな損傷もなく過ごしてきて、原状回復は必要なさそうだと安心していたのに最後の最後で?とか、入居初日から?なんて絶対に避けたいですよね。

そんな残念な事にならないためにも、引越し作業の時には自分で養生しておきたい!

今回は、養生に関するさまざまな情報を公開していきますので、参考にしてみてくださいね。 

そもそも養生って何?絶対必要?

引越しの時によく耳にする「養生」とは、荷物の搬出や搬入の際の破損・汚損から建物を保護する作業の事を意味してます。

養生を何もしないで引越し作業を行えば、壁に家具をぶつけてしまったり、引きずって床を傷つけてしまう事がとても高い確率で発生してしまうでしょう。

それが念願の新築マイホームだったら、どんなにがっかりする事か…想像がつきますよね。

また、賃貸物件の場合は退去の際の原状回復を考慮し、入居時点から建物に傷や汚れをつけないように細心の注意を払う必要があります。

たとえ引越し業者がつけてしまった傷だったとしても、修繕費用を請求されるのは自分…。

そういった点からも、引越し作業中の養生は絶対に必要ではないものの、とても重要な事だと言えるでしょう。

 

養生って自分でできる?

引越しの時の養生は、自分でもできますが、自分でやらなくても気のきいた引越し業者なら全部やってくれます。

例えば大手引越し業者Sなどは、玄関まわり(ドア、壁、床など全て)をはじめ、部屋の中も扉周辺や通路の壁、床などあらゆるところに養生シートやボードを用いて養生を行います。

また、マンションなどであればエレベーターの中やエレベーターまでの通路にいたるまで、完璧なまでに養生を施した上で作業を行ってくれます。

しかも、養生には料金もかからず無料で全てやってくれるのでとても助かります。

では自分で養生する場合の方法ですが、家具や荷物を搬出・搬入する際に通る経路を重点的に保護していきます。

絶対的に必要なのが、玄関周りですよね。

最近は玄関周りがあまり広い造りになっていない家が多いので、確実に養生する必要があります。

壁、玄関ドア、床は絶対的に必要です。

同じように、部屋の中では廊下の壁、床、部屋のドア、ドア周辺の壁、床ですね。

やり方は、基本的には壁なら養生ボードと呼ばれるプラスチック製のダンボールを立てかけて養生テープで貼って倒れてこないように止めます。

床なら養生シート、または壁と同じ養生ボード、場合によっては毛布という事も可能です。

要するに、家具や荷物を運び出したり運び入れたりする際に「ここにはぶつかりそうかも」と思われる箇所にシートやボードを設置していけばいいんですよ。

 

養生材の価格

引越しの際の養生を自分でやる場合、養生材を用意する必要がありますよね。

例えば通販などでは養生ボードと呼ばれるプラスチックダンボールが、910×1,820というサイズで厚みが5ミリなら1枚700円前後で購入できることが多いです。

床に敷いて使うのに適した養生シートも、同じサイズで厚みが3ミリのものがやはり1枚700円前後のことが多いです。

ただ、1枚当たりは700円前後というところが多いですが、引越しの養生に使うのに1枚という事はあまりないので、複数枚まとめて購入という事になりますよね。

そう考えると結構な出費になってしまう可能性もあります。

そこで「レンタルなら安いんじゃないか」と考える人も結構いると思うんですが、意外にレンタルでも高くつく場合があるんですよ。

インターネット上などで養生材のレンタルを行っている会社は結構出てくるんですが、料金を見てみると養生ボードが1枚あたり1,300円前後するなど、買ったほうが安上がりなのでは?と思うような所があります。

しかも破損時には1枚1,600円、クリーニングに1枚300円…となっていて、買ったほうが安く済みそうです。

ただ、引越しが終わったら邪魔なだけだしいらないから!という場合は、レンタルで済ませるというのもひとつの方法と言えますよね。

もっとも、一番安上がりで手軽なのは、養生をしっかりやって暮れる引越し業者に依頼する…という事になりそうですね。

 

毛布はどう?

養生材を買うのもお金がかかるし後で邪魔になるし…という場合、思いつくのがいらなくなった毛布などを養生材の代わりに使うという方法です。

毛布を養生材として使えるのは、床ぐらいで、壁面にはやわらかい毛布を設置する事ができません。

そんな場合は、家具など大きなものを搬出・搬入する際、建物ではなく家具のほうに毛布を巻きつけ、ぶつかった時の衝撃を和らげると言う方法に転換してみるのも手です。

あとは、荷物の梱包に使ったエアパッキン、ダンボールなどが残っていれば養生テープで壁面に貼り付たり床に敷いたりして保護できますね。

ダンボールやエアパッキンなら後の始末も楽ですし、それほど高価なものではないので惜しみなく使えます。