引越しの荷造り、電子レンジなどの家電製品は大きいし重いし壊れそうだし、かなりやっかいですよね。
また、電気製品は地域によって周波数などがあるからどうすればいいのかわからない場合も多いでしょう。
そこで、電子レンジなど家電製品の引越し時の扱いについて、少し紹介してみたいと思います。
目次
家電製品の梱包方法
電子レンジや炊飯器、オーブントースターなどの家電製品は、基本的には購入時の箱に入れて運びます。
購入時の元箱ならサイズがぴったりで、中には緩衝材なども入っていますので、多少の衝撃には十分耐えてくれるからです。
また、上下の向きもきちんと書かれていますので、間違ってさかさまにするといったことも起こりにくいからです。
しかし、購入時の元箱を保存しておくということはあまり多くなく、頻繁に引越しをする人でなければ保存していることはほとんどないでしょう。
そんな場合は、一般的な段ボールを用意し、梱包していくしかありません。
炊飯器
炊飯器は一般的な段ボールでも十分に入ります。
できれば一番下にはエアパッキン(プチプチ)などを敷き、その上に乗せて後は隙間を新聞紙やエアパッキンで埋めていきます。運んだときに中身が動かないようにしっかり隙間を埋めてふたをすれば良いでしょう。
段ボールの外側には、乱暴な扱いを受けないようにするために電気製品である旨を記載、取り扱い注意と書いておきましょう。
オーブントースター
オーブントースターは、中の皿や網を外して段ボールに詰めていきます。
炊飯器と同じように下にエアパッキンを敷きます。
本体のガラス部分はエアパッキンを巻いておくと良いでしょう。
全体をエアパッキンで包み、段ボールに入れて、隙間を新聞紙などで埋めていきます。
衝撃を受けても中身が動かないようにしっかり隙間を埋めてください。
段ボールの外側には家電製品である旨、そしてガラスも含まれている旨を記載してください。
電子レンジ
電子レンジは大きいので段ボールに入れることは不可能な場合がほとんどです。
まずは中の皿や鉄板をすべて外に出し、ガラス部分エアパッキンをはさむ形で入れ、電子レンジ全体をさらにエアパッキンで包みます。
切り開いた段ボールをその上から巻き、全体を保護するように包みます。
ガムテープや紐などでしっかりと止め、上部がわかるように印をつけ、ガラスを含む家電製品である旨を記載、取り扱い注意としておきます。
キッチン家電の梱包、荷造り方法はこのようになります。
周波数が違う場合
関東と関西では家電製品の周波数に違いが見られます。
一般的には東日本側では50Hz、西日本側では60Hzとなっていますよね。
では、例えば60Hz仕様の家電製品を50Hzの地域で使うとどうなるのか…使えるのか…疑問に思いますよね。
実は、家電製品の種類によって、そのまま使えるものと使えないもの、使い勝手が変わってしまうもの、故障してしまうものなどがあります。
50Hz/60Hzと書いてあるもの
こうした表示のある家電製品は、周波数の違う地域に引っ越しても、そのまま使う事ができます。
最近はこのように、どの地域でも使えるタイプのものも増えてきています。
そのまま使えるもの
テレビやオーブントースター、電気炊飯器などはどの周波数の地域でも使える場合が多いです。
これらは電熱や電波を利用する製品なので、周波数の違いには影響されないとされています。
使い勝手が変わるもの
掃除機や扇風機、冷蔵庫などモーターを利用するタイプの一部の家電製品には能力の変化が見られます。
使えないもの
洗濯機や蛍光灯、電子レンジなどはそのままでは使えません。
これらの家電製品の場合、部品を周波数にあったものに交換する必要があります。
そうしなければ使えず、無理に使おうとすれば故障してしまうことにもなりかねません。
※参考サイト:http://www.tepco.co.jp/ep/private/guide/detail/shuhasu.html
キッチン家電の処分方法
炊飯器や電子レンジなどを引越しを機に処分する場合、いくつかの方法があるので紹介してみます。
不燃ごみ
炊飯器やオーブントースターのように比較的小さな家電製品は、不燃ごみとして出す事ができる場合が多いです。
筆者の地域では45リットルのゴミ袋に入るものは不燃ごみとして出していい…となっています。
ただ、自治体によっては可燃ごみで良い場合や金属ごみ…などルールがある場合もあるので事前に確認しておいたほうが良いでしょう。
家電リサイクル
電子レンジは家電リサイクル法で定められた製品になるので、粗大ごみや不燃ごみなどに出すことができません。
新しく買い換える場合は購入したお店で回収してもらうのがもっとも効率的で無駄のない方法です。
引越し業者に依頼
引越し業者に依頼して処分してもらう方法もあります。
これなら事前にいろいろな手間や時間をかけることなく処分することが可能です。
ただし、費用は少し高めだと割り切るようにする必要があります。
ほかの製品ならリサイクルショップという方法もあったのですが、何しろキッチン家電…口に入るものを扱うという意味からも、リサイクルショップで引き取ってくれる可能性は非常に低いと考えられます。
同じ理由で、オークションなどへの出品も困難となるでしょう。
そんなことから、もっとも無駄のない処分の仕方は、不燃ごみに出す方法と、電子レンジなどは買い替えと同時にお店に回収してもらうという方法なのではないでしょうか。