引越しをするにあたって、これまでの部屋・これからの部屋のいずれでも立会いが必要になる場面は意外に多いものです。
何とか都合をつけて立会いできればいいけれど、忙しくて無理な場合はどうするのか?など、立会いの疑問について、ちょっと解説してみますね。
これまでのお部屋で立会いが必要になる場面
引越しに伴い、これまでの部屋で立会いが必要になる場面を紹介してみますね。
引越し作業
引越し業者が来る場合、立会い人として誰か一人はそこにいるべきです。
荷物の搬出に関して指示を出す必要もありますし、破損や盗難などが起こらないよう見守る必要もあるからです。
最終的には部屋のカギを締めて引越し先へ異動しますので、自分でできない場合でも誰かに依頼してそこにいてもらうようにしましょう。
引越し作業は、荷物の量や部屋のスタイル…例えばマンションの最上階かアパートの1階か…などによって異なりますが、およそ1~2時間で終わると考えて良いでしょう。
何となく見ているだけだと申し訳ないと思ってしまいがちですが、大々的に手伝う必要はなく、荷物を運びやすい場所に少し異動するなど邪魔にならない程度にしておく方が無難です。
退去
管理会社によっては立会い等特にせず、後ほど原状回復費用の請求書を送って来る場合もあります。
立会いが必要な場合はそこで鍵の返却等行われますので、最初に受け取った本数をすべて揃えておくようにしてください。
またこの場合、部屋の中を全てチェックして回り、破損個所などの確認を行いますので30分程度はかかると考えてください。
破損個所の確認等が済むと、確かに確認した・承知したという事の証拠にハンコを押す必要がありますので、印鑑を持参しておきましょう。
これまでの部屋で立会いが必要になるのは、これくらいでしょう。
電気はブレーカーを落として退室すれば良い場合がほとんどで、ガスも元栓を閉めて退室、水道は特にする事もありません。
また、電話やインターネットも室内側で何かする事は特にないので、そのまま退去できます。
これからのお部屋で立会いが必要になる場面
引越し先で立会いが必要になる場面には次のようなものがあります。
ガス
都市ガスもプロパンガスも、開栓作業の際には必ず立ち合いが必要になります。
開栓作業の際に、ガス器具の接続をして異常がないか確認すると同時に、風呂がガス仕様の場合は正常に動くかどうかの確認・使い方の説明をしてくれますので、ガスコンロを用意しておきましょう。
また、この時に口座振替の用紙をくれたり、緊急連絡先の情報を記入するなどの手続きも行われる場合がありますので印鑑を用意しておくと良いでしょう。
プロパンガスの場合はこの時、保証金として1万円前後を預ける形になりますので、その費用も準備しておくと安心です。
預けたお金は退去の際に返金してもらえますので、預かり証を大切に保管してください。
いずれの場合もガス漏れがないかのチェックが慎重に行われますので、30分程度かかるとみておきましょう。
電話
工事が必要な場合は、立会いをする事になります。
こちらがやる事は特になく、ただ見守るだけになりますが、開通状況の確認のために電話機を使用しますので、電話機は用意しておきましょう。
また、この場合は1時間程度かかると考えてください。
特に工事が必要ない場合は、屋外の作業を業者が行うだけで済みますので立会いは必要ありません。
引越し作業
これは立会いが必要です。新居のカギを開けなくてはなりませんから、必ず誰か立会い人としてその場にいるようにします。
これまでの部屋と同様に、本人ができない場合は親類や友人など代理人に頼んでも大丈夫なので、必ず誰かいるようにしてください。
時間にして1~2時間程度です。
新居での荷物の搬入作業の際は、運び込まれた荷物を少しずつでいいので邪魔にならない場所に動かしたり、何をどこに置くのか指示するなどしてください。
引越し先で立会いが必要になるのは、これくらいです。
電気はブレーカーを上げれば使えるようになっていますし、水道も蛇口をひねればいつでも水が出るようになっているはずです。
インターネットなども、屋内で何かする事はなく、たいていがプロバイダ側の工事のみで終了となります。
引越し作業中の注意点
引越し作業中は、これまでの部屋・これからの部屋ともに立会いが必要になりますが、どちらの場合も注意点があります。
搬出・搬入のいずれの場合も、業者に対して的確に指示を出してください。
例えば、不用品として処分しようとしているものまで運んで行かれないように指示を出したり、食器なのに寝室に運び込まれたりしないよう、これはこっち、あれはあっち、といった具合に指示を出すと業者も作業がしやすいと言います。
また、破損や盗難が起こらないよう、作業をしっかりと見守るようにしましょう。引越し作業中は大切な荷物もそうでない荷物もみんなごちゃごちゃになりがちです。
何がどこにあるかもわかりませんし、何をどこに置いたかも忘れてしまいがちになります。
ですので、貴重品は絶対に肌身離さず持っているようにしてください。
特に現金や通帳類、貴金属などはバッグに入れていつも持っているようにしましょう。