引越しの際のナンバープレート変更を解説!車から原付まで全て網羅!

引越しをしたら、人間だけでなく車やバイクも住所変更をする事になりますが、それに伴ってナンバープレートが変更になる場合もあります。

でもなんだかちょっと面倒な気がする…ナンバープレートの変更はしたくない…など色んな思いがありますよね。

ここではそんな場合の疑問や手続きに関する疑問に、ズバッとお答えしますね!

原付・125cc以下のバイクの引越し手続き

原付と125cc以下のバイクの引越しに伴うナンバープレート変更手続きの基本は、次のようになります。

項目説明
申告場所住所地を管轄する市区町村役場(税務課などの軽自動車税担当窓口)
申告期限事由発生から15日以内
必要な物印鑑、身分証明書、廃車申告受付書(下記(1)の場合に必要)、標識交付証明書(下記(2)の場合に必要)
費用無料

申告場所や期限、必要な物がわかったので、次にケースごとの方法を詳しく解説していきますね。

申告の仕方には、実は3種類の方法があります。

前住所地で廃車手続きを済ませ、ナンバープレートを返納してから新住所地で新たに登録手続きを行う方法

一般的にはこの方法によってナンバープレート変更が行われています。

例えば隣の市区町村への引越しなど比較的近場での引越しなら、後日落ち着いてから改めて手続きに行く事も可能ですよね。

方法は簡単。

自宅などでナンバープレートを外して該当窓口へ必要書類等と一緒に持ち込めば良いのです。

その場で廃車申告受付書が発行されますので、それを持って新住所地の該当窓口へ行き、新しいナンバープレートをもらい自分で取り付ける、これだけです。

ただし、ナンバープレートを外した後は公道を走る事ができませんので、自宅でナンバープレートを外し、対象の原付や125cc以下のバイク以外の方法で持ち込む必要があります。

新住所地で全ての手続きを行う方法

手続きを忘れたまま他府県など遠方へ引越してしまった場合、前住所地の役所へ行く事は困難となりますので、この方法が使えます。

新住所地の該当窓口で、必要書類と一緒に外したナンバープレートを返納し、新しいナンバープレートをその場で受け取ります。

新しいナンバープレートがすぐにもらえるので、対象の原付やバイクで行っても問題ありません。

この時、自賠責のシールは必ずはがして、新しいナンバープレートに貼りなおしてください。

粘着面がダメになり貼れない場合は、保険会社に連絡して新しいものをもらいましょう。

また、その際自賠責保険の住所変更もしておくと良いですよ。

何か起こった時に住所変更がされていないと、色々面倒な事になりかねませんので、引越しと同時に自賠責の住所変更もやっておきましょう。

郵送で手続きする方法

前住所地で廃車申告およびナンバープレートの返納をせずに引越してしまった場合、郵送で廃車申告を行う事ができます。

廃車申告書(自治体ホームページなどからダウンロードも可能)と外したナンバープレート、標識交付証明書、82円切手を貼った返信用封筒(自分の住所氏名を記入したもの)を前住所地の軽自動車税担当へ送れば良いのです。

手続きが完了すると廃車申告受付書が送られてきますので、それを持って新住所地で新たに登録を行ってナンバープレートをもらうようになります。

ただ、この場合もナンバープレートのついていない原付や125cc以下のバイクに乗って行く事はできませんので、他の交通手段を選択する必要があります。

別の市区町村や他府県などに引越した場合は、原付や125cc以下のバイクも住所変更とナンバープレートの変更をする必要がありますが、同一市区町村内での引越しの場合は、その必要がありません。

ただ、住所変更はする必要があるので印鑑と標識交付証明書を持って、軽自動車税担当窓口へ行きましょう。

126cc以上250cc以下のバイク、250cc超のバイクの引越し手続き

126cc以上250cc以下のバイクおよび250ccを超えるバイクの引越しに伴う手続きは、新住所地を所轄する陸運支局で行います。

126cc以上250cc以下のバイク

住所変更に伴うナンバープレートの変更がある場合の、必要なものは次のようになります。

  • 軽自動車届出済証(紛失の場合、旧住所地所轄の陸運支局で再交付してもらっておきます)
  • 新住所の住民票(3か月以内のもの)
  • 所有者および使用者の印鑑
  • 申請書(軽自動車届出済証返納届・軽自動車届出書)★
  • 自賠責証書(期間が残っているもの)
  • 外したナンバープレート
  • 新しいナンバープレート代金(600円)
  • 軽自動車税申告書★

以上が必要なものです。この中で★印の書類は、陸運支局で購入する事ができます。金額は、1枚につき40円から100円程度です。

手続き方法は以下の単純な手順で終了します。

  1. 申請書を記入し住民票とともに提出
  2. 同時に軽自動車税の申告をし、外したナンバープレートを返納
  3. 新しいナンバープレートの交付
  4. 取り付け

250ccを超えるバイク

住所変更に伴うナンバープレートの変更がある場合の、必要なものは次のようになります。

  • 申請書★
  • 手数料納付書(窓口で渡されますが手数料はかかりません)
  • 自動車検査証
  • 新住所の住民票(3か月以内のもの)
  • 印鑑
  • 外したナンバープレート
  • 新しいナンバープレート代金(600円)

以上になります。また、★印の申請書は陸運支局の窓口で購入でき、1枚40円~100円程度です。手続き方法は、申請書を記入して住民票と一緒に提出、新しい車検証が出来上がります。

ナンバープレートを外して返納し、新しいナンバープレートの交付を受け、取り付けたら終了です。いずれのバイクの場合も、ナンバープレートの変更がない場合は住所の変更のみとなります。

車の引越し手続き

車の引越しに伴う手続きは、新住所地を管轄する陸運支局または軽自動車検査協会で行います。

軽自動車

軽自動車の、ナンバープレート変更を伴う住所変更に必要なものは次のようになります。

  • 印鑑
  • 車検証
  • 新住所の住民票(3か月以内のもの)
  • 申請書★
  • 軽自動車税申告書★
  • ナンバープレート
  • 新しいナンバープレート代金(地域によって異なり、1,400円前後~2,000円前後)
  • 車庫証明(必要な地域のみ)

以上になります。★印の書類は、窓口で購入可能で、数十円前後で済みます。

また、軽自動車であっても車庫証明が必要な地域の場合は、事前に所轄の警察署で車庫証明の申請を行います。これには500円かかります。

方法は、住民票と一緒に申請書を提出し、その後軽自動車税申告書も提出します。

新しい車検証ができたらナンバープレートを外して返納、新しいナンバープレートの交付を受け、取り付けて終了です。

それ以外の自動車

普通乗用車などの車のナンバープレート変更を伴う住所変更に必要なものは次のようになります。

  • 印鑑
  • 車庫証明
  • 新住所の住民票(3か月以内のもの)
  • 申請書★
  • 手数料納付書★
  • 新しいナンバープレート代金
  • 手数料

以上のようになります。手数料は350円、★印の申請書類は100円前後です。新しいナンバープレート代は、2,000円程度です。そして、車庫証明が2,600円必要です。

方法は、申請書を住民票と一緒に提出し、その後自動車税の申告も済ませます。

新しい車検証が出来上がってきたら、ナンバープレートを外して返納、新しいナンバープレートの交付を受け、取り付けます。

最後に陸運支局の職員の人に封印をしてもらい、終了です。

住所変更をしないとどうなる?

原付、バイク、車。引越しに伴うナンバープレート変更の手続きは、それぞれに大きく異なりました。

中でもバイクは、排気量によって手続きの場所が違うなどするため、事前に良く調べておく必要がありますね。

これらの手続きは正直、とても面倒に思える事が多いものですが、住所変更やナンバープレートの変更をしない事で何か弊害があるかというと…これといって大きな害はないというのが現状です。

ただ、その後も住所変更をしないまま引越しを繰り返してしまうと、いざ住所変更をしようとしたときに、住所の変更状況が全て把握できる書類が必要になるため、とても面倒な事が起こります。

例えば住民票の除票が必要…などです。

税金関係の書類が届かなくなる心配もありますが、これは納税書を新住所に送ってもらう手続きをすれば良いので、それだけはやっておきましょう。

ナンバー変更は面倒なだけでなく、なんとなく愛着のあるナンバーだから変更したくないという場合もありますよね。

筆者は山形へ一時的に引越した際、横浜ナンバーを変更したくなかったのでそのままにしていた経験があります。

ですが納税書はきちんと届くようにしていたので特に大きな問題はなかったのですが、その後神奈川へ戻った際、今度は憧れの湘南ナンバー地域だったので変更しようとしましたが、住民票のつながり云々という点で苦労した事を思い出します。

引越し作業だけでも大変で疲れ切ってしまうのに、今度は原付やバイク、車となると「もういいや!」と投げ出したくもなりますが、落ち着いてからでも良いので手続きはしておいた方が良いでしょう。