費用は安い?自分でレンタカーで引越しするメリット・デメリット!

自分でレンタカーを借りてきて引越しをした場合、一般的には費用が安く済むと言われていますが、これってどこまで本当なのか疑問に思う事もありますよね。

実際、時期によっては業者に頼んだほうが安く済む場合もあるので、一概にはいえない面があります。

では、自分で引越しをやる場合と業者に頼んでやる場合を比較してみましょう。

自分でレンタカーを借りる場合

自分でレンタカーを借りてきて引越しをする場合、トータルでどのくらいの費用になるか、検証してみます。

ワンルームマンションで一人暮らしをしている場合を例にしますね。

 

移動距離

同一県内30km

 

荷物

  • ダンボール10個
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • ベッド
  • タンス
  • こたつ
  • 布団
  • 衣装ケース3個

全体の荷物量はこれくらいだとすると、1tクラスのトラックでも間に合いますが、レンタカー会社によっては軽トラックの次は2tクラスになる場合もあるので、2tトラックを使う設定にします。

仮にニッポンレンタカーで2tドライバンを借りた場合ですが、移動距離を同一県内30kmとすると、片道だけでも1時間近くはかかりますので往復で2時間です。

荷物の搬出および積み込み、そして新居での搬入にそれぞれ1時間ずつかかると考えると、トータルで4時間になるので、余裕を持って6時間借りるとします。

2tドライバンを6時間まで借りると、料金は13,068円(税込)、さらに、車両・対物事故免責額補償制度(CDW)があるので、2,160円/日が加算となり、さらに、オプションとして荷物を固定するためのラッシングベルトを借りた場合、540円/日がプラスです。

ここまでのトラックのレンタル料金だけでもトータル15,768円になります。

そして返却時には満タン返しが基本なので、使用中のガソリン代プラス返却時のガソリン代で、およそ5,000円~10,000円ほど考えておきましょう。

ここまでにかかったトラックのレンタル料金+ガソリン代で、およそ25,000円前後となりました。

これプラス、手伝ってもらった人へのお礼が人数分なので、仮に2人に手伝ってもらったとしたら+20,000円、食事代を2,000円ずつとしても+4,000円。

全部で50,000円前後という数字がはじき出せました。

 

引越し業者に頼んだ場合

移動距離、荷物の量は全く同じで、引越し業者に頼んだ場合を考えてみます。

引越し業者に依頼する場合、トラックの費用は1tにつき20,000円と言う計算になるので、2tならトラック代だけでも40,000円と言うことになってしまいます。

さらに、移動距離が30kmあり作業員が2名とすると、作業員1名につき15,000円ほどの計算になる場合が多いので、ここまでで70,000円~かかると言えます。

ただ、引越し業者に頼んだ場合はこれ以外にかかる費用がほぼなく、自分では作業をしなくてすむので楽ができます。

あとは、絶対条件ではないものの、チップを渡したとしても1名につき1,000円前後です。

 

費用のみで比較した場合、これをどうとらえるか

レンタカーを借りて自分で引越しをする場合と、引越し業者に頼んだ場合。

両者を費用のみで印比べてみた結果、自分でやったほうが安く済む事はわかりました。

ただ、引越し業者に頼んだ場合の料金は、一般的な相場と言われる料金ですので、実際には反応気はもっと高くなる可能性も十分ありますし、逆に閑散期には半額程度で済む可能性もあります。

また、レンタカーを借りて自力で引越しをしたとしても、手伝いを頼む人数やそれに伴う出費を考えると、かえって高くつく場合もないとは言えません。

実際、先日筆者の息子の友人が神奈川県から宮城県に引越した際、軽トラック1台分の荷物しかないのに14万円の見積額だったそうです。

結局業者は断り友人を集めて自力で引越しをしたようですが、軽トラックのほかに全員が乗れる車を借りて、全員で宮城へ行って作業したため寝泊り・食事代…と色々やっていくうちに結局は引越し業者に頼んだのと変わらない金額になったようでした。

このように、人手を集めてそのための車両も用意して…等となると、自力の方が高くなってしまう事も多いんですよ。

ですので、引越し費用を抑えるためにレンタカーを借りて自力で引越しをするのであれば、手伝いを頼む人数を極力減らしたり、お礼をしなくてもすむ親族などに頼むのが良いでしょう。

 

自分で引越しをするメリット

自分でレンタカーを借りて引越しをする場合のメリットは、費用が安く済むという以外の面でもたくさんあります。

 

自分の都合で引越しができる

引越し業者に依頼した場合、繁忙期など時期によっては自分の都合どおりに引越せない事が多くなります。

すでに入っている予約の状況を見ながら日程を組んでいくためで、日にちだけでなく曜日の希望も通らなくなっていきます。

ですが、自力での引越しならよその予約状況など全く関係ありません。

自分の都合、手伝ってくれる人の都合さえつけば、思い通りに引越しができてしまうのです。

ただし、引越し繁忙期にはトラックの予約がいっぱいになる可能性もあるので、早めに空き状況を調べて予約しておく必要があります。

 

気兼ねしなくていい

いくらお金を払って頼んだ業者であっても、全く知らない他人が自分の大切な荷物を扱う…となると、色々気を使う場面が出てきます。

大切に扱ってもらいたいがために「?」と思う部分があってもあまり言えなかったり、あれこれ細かい事を言いにくかったりと精神面で疲れる事が多いものです。

その点自力での引越しなら「あれはそっちに置いて」「これはこっち」など言いやすく、精神面で疲れる事はあまり多くありません。

 

時間を気にしなくていい

引越し業者だと、次の作業があるため時間にシビアな部分があります。

ですから、こちらも時間を常に気にしながら動くことになり、とてもあわただしい作業となりがちです。

自力で引越しの場合気にするのはトラックの返却時間ぐらいで、それ以外はゆっくり・のんびりと、気楽に作業ができるので「余計な疲れ」がありません。

 

盗難の不安も少なくて済む

業者に依頼して盗難の被害が発生することがごくたまにあると言います。

友人や親戚などに手伝ってもらった場合は、全くの赤の他人ではないのでそういった心配をする事も少なくてすみます。

とは言え、過剰な信頼は万が一のトラブル時に大きな障害となりますので、貴重品だけは自分で持ち歩くようにしましょう。

 

自分で引越しをするデメリット

引越し業者に頼まず自分でレンタカーを借りて引越しをする場合のデメリットも見てみます。

 

体力的に疲れる

費用は安く済みますが、その分体力的にとても疲れます。

自分、そして手伝ってくれる人たちで荷物を搬出したり運んだり、そして搬入しなければならない重労働です。

 

荷物の破損に補償がない

当然ですが、荷物が壊れたりした際の補償がありません。

自分が壊してしまった場合はもちろん、手伝ってくれた人たちが壊してしまった場合も保証がありませんので、泣き寝入りとなる場合がほとんどです。

 

はかどらない場合もある

気心知れた仲間同士の作業では良くある事ですが、つい遊び心が出てしまって作業がはかどらないなど時間通りに終わらない事も少なくありません。

結局予定していたところまで作業が終わらなかった、明日に持ち越し…等という事も起こります。

 

場合によっては泊めてあげる必要も

遠距離の引越しになった場合、手伝ってもらった人を泊めてあげる必要が出てくる事もあります。

筆者の息子の友人の時がそうでしたが、手伝って人全員が泊めてもらったようでした。

荷物が片付かず、ただでさえゴチャゴチャしている中に複数の人を泊めるとなると、色々気を使う事も多く出てきますし、落ち着けないでしょう。

 

時間がかかる事が多い

引越し作業になれていなければ、積み込みにも時間がかかりますしうまく積まなければ荷崩れを起こして荷物が破損…という事も少なくありません。

そのため、総体的に時間がかかる傾向があります。

 

良い面も悪い面もある自力での引越し

費用面では自分でトラックを借りて引越したほうが安く済む場合が多いですが、他の面も合わせて比較してみると、どちらにも良い面も悪い面もあることがよくわかります。

費用面を重視したいのか、それ以外の面を重視したいのか、それによって選択は変わってくるので、自分にとってどちらが重要なのか、よく検討して選ぶと良いでしょう。