初めての引越しは、大きな期待と不安が入り混じってワクワクドキドキ…ですよね。
でも、引越しを決めるまでにしっかりとした手順を踏んでおかないと「こんなはずじゃなかったのに」と後悔することも少なくないんです。
初めての引越しでは特に陥りがちな失敗例をいくつか紹介しますので、参考にして引越しを成功させてくださいね。
引越しにかかる費用の総額を見誤る
引越し初心者にありがちなのが、引越しにかかる費用の計算を見誤る事です。
- 敷金・・・家賃の2か月分というところが一般的
- 礼金・・・家賃の1か月分というところが一般的(今は礼金なしの物件も多いです)
- 前家賃・・・月の途中で入居するなら日割り家賃と、次月の家賃というのが一般的
- 仲介手数料・・・不動産屋へ支払うもので、家賃の1か月分プラス消費税
上記4種類の費用は、賃貸住宅の契約に必ずかかってくるものです。
また、このほかにも
- 火災保険料・・・入居者数、建物の構造などによって異なりますが、1~2万円前後が一般的
- 鍵交換代・・・入居者の任意になる場合と、強制的に交換となる場合があり、費用は1~2万円前後が一般的
このような費用がかかる場合もあります。
さらに、保障会社加入が必須の物件も最近は増えているので、保障会社利用の場合は加入料、年間利用料が別途必要になります。
部屋を契約するだけでも、これだけの費用がかかってきます。
ですが、初めての引越しでは家賃ばかりに目が行き、こうした諸費用がかかる事を知らないという場合も少なくありません。
これら部屋の契約だけでも、単身者でおよそ30万円前後、家族で50万円前後はかかると見積もっておきましょう。
そして、ここに引越しそのものにかかる費用、必要な家具や日用品代がプラスされます。
引越し代は引越し業者に頼むのか、自力で引っ越すのかによってもその費用は異なりますが、部屋の契約費用、引越しにかかる費用、生活必需品購入の総額をある程度計算しておかないと、後で貯金がまったくなくなってしまった…なんて事が起こりかねませんよ。
住環境が最悪だった
次に多いのが、住んでみたら住環境が最悪だったというケースです。
内見の時にいろいろな部分をよく確認しなかったために起こったといえますが、しかし近隣の住人の事まで内見でわかるものではありませんよね。
でも、できる限りいろいろな部分に目を光らせて確認しておかないと、耐え切れなくなってまた引越し…またお金がかかる…ということにもなりかねません。
騒音がひどい
家賃が1ヶ月フリーレントだし2階の角部屋だし、築年数も浅いし駅まで徒歩圏内!
そんな好条件につられて部屋をよく確認もしないで契約してしまったら、騒音がひどくて耐えられなかった…。
実際、筆者はその経験があります。
離婚直後でとにかく何でもいいから部屋を…と探していた時だったので飛びついてしまったんですが、下の部屋からの騒音は想像を絶するひどさで、隣からの騒音も同様でした。
音の響き方などは内見でははっきりいってわかりません。
昼間は人がいない事が多く、夜間にばかり騒音がひどくなってくるので、夜間に内見でもしない限りこれは発見できないものです。
ただ、その場合でも発見のヒントになるのが《条件の良さ》です。
フリーレントや家賃値下げ、部屋の位置はとても良いのになぜかこういった好条件がついてくる物件は、何かしら良くない条件ももれなくついてきます。
不思議だなと感じたら、不動産屋に確認するのもひとつの方法ですが、ハッキリ言って「近隣の騒音がひどいんですよ」「前の人もそれで出て行ったんです」なんて事は絶対に教えてはくれません。
ですから、ちょっとでも「?」と思う部分があって、それに対する質問に真摯に答えてくれないならその物件は見送ったほうが無難でしょう。
おかしな人が住んでいる
不動産会社もこういったことは内緒にしている場合が多いです。
入居してみたら隣に変な人が住んでいた…などです。
たとえば通路にごみを出しておくとか、自転車を置いて通路をふさぐとか、用もないのにたずねてくるとか…いろいろです。
筆者は、設備としてついている雨戸代わりのシャッターを使っていただけで「シャッターを使うな。そんなものを使うのはお宅だけだ。やめないなら管理会社に通報する」という内容で怪文書が投函されたことがありました。
朝は8時ごろ、夕方は4時ごろに開け閉めをするので別におかしな時間に使っていませんし、特段うるさくやった記憶もないので管理会社に相談すると、「シャッターは防犯上ついているので使ってください》との事でした。
こんな風に、異常な行動をする人が住んでいる場合もあるんですよ。
引越し業者選定でミス
引越し業者を選ぶ時、面倒だからと1社だけの見積もりで決めてしまって後悔…これも初心者には良くある失敗です。
引越し業者の見積もりは、必ず複数とってください。
なぜかというと、1社目は基準となる金額を提示させるための見積もりで、2社目以降が値引き対象になるからです。
1社目の金額を2社目に伝えると、必ずそれよりも安い金額を提示してくるんですよ。
結局それで最安の引越し業者を見つけることができるんです。