事故物件の探し方は、通常の物件の探し方とは若干異なります。
本来、忌み嫌われる傾向にある事故物件はあまり表に出てこないため、普通に検索していても見つかる可能性はとても低いというのが現状です。
そんな事故物件をあえて探す場合、どういった方法をとるのが効率的なのか、参考になるサイト、注意点などをお話していきますね。
目次
事故物件の基本的な探し方
住人が自殺したり火災で人が亡くなった部屋、孤独死によって発見が遅れた部屋などを、世間では事故物件と呼んでいます。
こうした事故物件と呼ばれる部屋は一般的な相場よりもかなり安い賃料で貸し出されていますが、事情が事情なだけにあまり借り手がつかないという現状があります。
ところが、中にはその賃料の安さにひかれ、わざわざ事故物件に住むことを希望する人もいます。
–別に幽霊なんて信じていないし、霊感もないから大丈夫。–
–家賃が安いし絶対お得だから住みたい。–
そんな事のようです。
では、事故物件はどうやって探すのが一般的なのかというと、通常の物件探しのような方法ではほぼ見つかる可能性がなく、時間だけが無駄に過ぎていきます。
事故物件の基本的な探し方には
- 不動産屋に行き、事故物件を借りたいと伝えて探してもらう。
- インターネット上の部屋探しサイトで「事故物件」「告知事項あり」などのオプションを追加して検索する。
上記2つの方法があります。
ただ、2の方法では見つかる可能性は低いと言えます。
インターネット上の検索サイトは、不動産屋によって情報が登録されていますが、一般的に事故物件というのは世間からは忌み嫌われています。
そうした物件を出したところで客がつく可能性はあまり高くなく、「あの家は事故物件だ」という情報だけが面白半分に独り歩きしてしまう可能性が高くなるため、人目にさらされずにいる事が多いようです。
ですので、1の方法で直接不動産屋へ行き、探してもらったほうが見つかる可能性は高くなります。
事故物件の情報探しの強い味方、大島てる
インターネット上には、事故物件の場所や内容等を公開している《大島てる》というサイトがあります。
事故物件を検索できるというわけではなく、引越しをする際に検討している部屋が事故物件ではないか?などの不安を持った人たちが確認することのできるサイトとして存在しています。
サイトを開くと地図上に炎のマークが表示され、事故のあった場所を示しています。
さらにその炎のマークをクリックすると、住所のほか事故の内容、写真などが表示され、事故の詳細がわかるようになっています。
実際、筆者も以前からお世話になっていますが、幸い事故物件に住んでいた事はなさそうなので安心しました。
どうしても事故物件に住みたいという人は、本来の使い方ではありませんが、事故物件がどこにあるかを確認するなどして部屋が空いていないか調べてみるというのも良いでしょう。
ほかにも、事故物件を探すのに役立つサイトはいくつかありましたが、賃貸ではなく売買用のサイトとなっていました。
現時点(2016年8月現在)で、賃貸の事故物件検索用サイトはなく、もっとも近いのが上記の大島てるなのかもしれません
事故物件を探す上での注意点
家賃が安く、特に色々なことが気にならない人にとってはこの上ない条件で借りる事のできる部屋、事故物件。
しかし場合によっては家賃は通常の半額以下、敷金や礼金も不要という事すらあるため、引越し費用を極限まで抑えることができる魅力的な物件だという事もできます。
そんな事故物件を探す上で注意したい点がいくつかあるので紹介してみますね。
事故によらない事故物件
事故物件とは、住人が不審な死を遂げたような部屋を指すのが一般的ですが、実はこのほかにも事故物件として扱われるものが存在しています。
例えば、問題行動をする人が隣室にいる場合、暴力団や危険とされる宗教団体が隣室にいる場合などです。
こうした部屋も、広い意味では事故物件として扱われているため、不動産屋で探してもらう際は「どういった理由による事故物件扱いなのか」をきちんと説明してもらう事が大切です。
霊感はないし幽霊は信じないから事故物件でも大丈夫…と思っていたのに、違う意味の事故物件だったがために短い期間でまた引越しをする事になったら、損害は大きいですよ。
家賃が安く住める期間を確認
事故物件の多くは、家賃が相場より安く設定されていますが、中には「特別賃料は1年間だけ限定」などの契約になっていて、翌年からは通常の家賃に戻るという物件もあります。
ずっとその安い家賃のままでいられると思って引越しをしたのに、1年間だけでそれ以降は元通り…ではだまされた気分になってしまいます。
定期借家でないか確認
事故物件の中には、定期借家としての貸し出しを繰り返す物件もあります。
事故が起こってからの期間が比較的浅い場合に見られる傾向ですが、短い期間で引っ越さなくてはならなくなれば、総合的にはお得出なくなる可能性が高いので、注意してください。
事故物件を探す上での注意点はこれらになりますが、それ以前に、事故物件の詳細を説明してくれる不動産屋を選ぶことがもっとも重要な点になるでしょう。