引越しの時、大型家具に分類される事が多い椅子はどうやって梱包や荷造りをしたらいいのか、悩む人も多いでしょう。
購入時の元箱を保管している人はまずいませんし、普通のダンボールには入りません。
そんな椅子やソファなどの梱包・荷造り方法、処分する場合の方法など引越しに伴う取り扱いについて、少し解説してみますね。
椅子やソファなどの梱包・荷造り方法
引越しの時、椅子やソファ、座椅子、オフィスチェアなどは通常のダンボールに入れることができないサイズなので、梱包や荷造りの仕方に迷ってしまう事が多いでしょう。
でも、そのままにしておいたらぶつけて破損したり傷をつけてしまうことになりそうで不安…ですよね。
特に革製の高級なソファーなどを運びたい場合は、神経を使います。
一般に、これら椅子などは、通常は大型家具として扱われることがほとんどです。
つまり、引越し業者が梱包などはやってくれる場合が多いんですよ。
引越し作業を見ていると、たんすや食器棚などの大型家具類は業者が毛布や特殊な梱包材を持ってきてササッと梱包してあっという間に運んでいきますよね。
あれと同じです。
椅子やソファ、オフィスチェアなども毛布や特殊な梱包材で包んであっという間に運んでくれます。
もし自分で梱包したい場合も、同様の方法でやれば大丈夫です。
いらなくなった毛布で包んで、紐で縛るなどしてほどけてこないようにしておけば良いでしょう。
また、足が外せる椅子などはできるだけ外してダンボールに入れるなどしてまとめ、その他の部分を毛布などで包んで紐で縛っておきます。
座椅子は折らずに真っ直ぐな状態にして毛布で包み、紐で縛ります。
ソファーは種類によっては座椅子と同様の扱いで対応できますが、足のあるソファーや肘掛のあるソファーなどは、足部分や肘掛部分を切ったダンボールを巻いて保護し、その上でいらない毛布などを使って包むようにしましょう。
処分する場合
椅子や座椅子、ソファーなどを引越しを機に処分する場合、自治体の粗大ごみに出す事ができます。
費用は、種類によって金額が異なる場合と、大きさや種類に関係なく一律で1個いくらという場合があり、これらは自治体ごとに異なりますので事前に確認が必要です。
また、粗大ごみは一度に出せる個数が決まっている場合がほとんどなので、その点にも注意が必要です。
他にも、リサイクルショップに引き取ってもらうという方法があります。
椅子やオフィスチェアなどは意外に引き取ってもらえる場合が多いので運ぶ手段があるなら持ち込んでみるのも良いでしょう。
ソファーなど大きなものは引き取りに来てもらうことになりますが、汚れ具合など状態によっては引き取ってもらえないこともあります。
特に布製で破れやシミなどがあるものは拒否される事もあります。
筆者が以前借りた借家には、ソファーがズラリと並べて置いてありました。
使っていいと言われて使い始めたところ、なぜか小さなゴキブリがよく現れるようになり、発生源を突き止めようといろいろ試みたところ、ソファーの下の部分に穴が開いており、そこにゴキブリが住んでいるのが確認できた事があります。
布製で見た目には大きな損傷はないものの、裏返すとそんな状態だったんですね。
このように訪問見積もりにきて貰ったのに状態が悪く引き取ってもらえなかった場合、中には「出張料を請求する」という業者もいますので、十分に注意してくださいね。
さらに、引越し業者によっては不用品引取りを行っているところもありますので、引越し作業と同時にそのまま引き取ってもらうという方法もあります。
費用は業者によって異なり、また、引き取ってもらう物の種類や数によっても異なりますが、一般的には、粗大ごみに出すよりも割高と考えて良いでしょう。
ですが、事前に予約をして当日の朝の忙しい時間帯に指定場所に出して…しかも1回に出せる個数が決まっているなど、いろいろな制約が多い粗大ごみに出すよりは手間も制約もない分、忙しい人にとっては楽かもしれません。
椅子やソファーだけを輸送してもらうってOK?
引越し業者に椅子やソファーだけを運んでもらう事も、現実的には可能です。
ただ、料金が高めになる可能性があります。
というのは、引越し業者の場合、料金の計算方法が「トラック1台分」で来るからなんですね。
引越し業者の場合、椅子1個、ソファー1個だけだったとしてもトラックを1台チャーターしなくてはなりません。
ですので運ぶものが少ない場合は費用が割高になりがちです。
もちろん、椅子がたくさんある、ソファーもいっぱいある…という状態なら決して割高ではありません。
もし椅子1個、ソファー1個…のように、運ぶものが少ないのであれば、ヤマト運輸のらくらく家財宅急便のようなサービスのほうが、トラックを1台チャーターするといった考え方ではないのでお得かもしれませんね。
ちなみに、筆者宅にある椅子で料金計算してみたところ、同一県内なら三辺合計180センチ程度の椅子はBランク扱い、料金は税込み4,320円でした。
また、赤帽のような運送業者を利用するのも合理的でしょう。
さらに、可能なら自分でレンタカーを借りてきて運ぶ、という方法もあります。
ただし、部屋へ運び込む手間など重労働がついて回ります。
このように、椅子やソファー、座椅子、オフィスチェアなど運ぶものの数量に見合った輸送方法を選択すれば損はありません。