引越しの際、庭に植えてある大切な木を一緒に持って行きたい!
…そんな事も少なくありません。
費用がかかるから置いて行け、諦めろ、と簡単に言う人もいますが、記念植樹したものなどは置いて行きたくないもの。
そんな大事な庭木と一緒に引っ越す方法を紹介してみます。
目次
庭木の引越しは専門業者に
庭に植えた思い入れのある木や植木を、引越しの時一緒に持って行きたいと思う人は実は結構多いものです。
筆者の母も、神奈川から山形へ引っ越す際、植木だけでなく庭に植えた木をまですべて持っていきました。
しかし、上手に運ばなければ木は生き物なので、枯れてしまう事もあり、とても神経を使うものなんですよ。
単なる荷物…としてなら引越し業者でも可能?
庭木の移植は、とても神経を使います。
根を多く切りすぎてしまったり、運び方を誤ったりすれば移植しても根付いてくれず枯れてしまう可能性もあるからです。
引越し業者に依頼すれば面倒がないと思いがちですが、引越し業者は庭木の専門家ではありません。
ですから《単なる荷物》としてなら運ぶ事は相談次第で可能かもしれませんが、単なる荷物としての扱いなら特別料金はかからない代わりに、枯れたり枝が折れたりしても文句は言わないという条件が付くかもしれません。
また、単なる荷物として運んでもらう場合、庭木を掘り起こす作業や梱包などは自分で責任を持って行う必要もあります。
保証付なら専門業者に
植え付け先でその木がきちんと根付き、問題なく生きてくれる状態になるようしっかりとした作業をしてもらいたい場合は、庭木・植木の専門業者に依頼する事です。
こうした専門業者に依頼した場合は、移植後の定着まで保証してくれるケースが多いので安心して任せる事ができます。
引越し業者に単なる荷物として依頼した場合は、運んでもらうのみで移植はしてもらえず、当然、定着に関しての保証はありません。
ですから引越し先で移植して枯れてしまったとしても誰にも文句が言えないという状況になってしまうわけです。
思い入れがあるから一緒に引っ越してきたのに、結局枯らしてしまったのでは何の意味もありません。
庭木を扱う店で相談
専門業者に依頼したくても、どこに頼んでいいのかわからない場合は、ホームセンターのガーデニング部門などで相談してみると言うのもひとつの方法です。
大きな庭木を扱っている場合も多いので、そういった専門業者を紹介してくれる可能性があります。
ほかにも、自宅の庭に植えてある木を購入したお店で相談してみるというのも良いでしょう。
子どもの誕生記念植樹、結婚記念の植樹など、色々な思い入れや思い出のある庭木は、簡単に手放せないものです。
移植がとても大変な事や難しいという事は理解できていても、それでも可能なら一緒に引っ越したい…そんな気持ちを理解してくれる専門業者さんを見つける事が、思い出とその木を枯らさずに済む唯一の方法と言えるのかもしれません。
庭木・植木の梱包方法
植木や庭木を引越しの時一緒に持って行きたいが、専門業者に頼むのではなく自分で梱包して単なる荷物として引越し業者に依頼使用と考えている場合、植木や庭木が引っ越し先でもしっかりと生きられるように慎重に梱包作業を行う必要があります。
植木の場合
植木は、植木鉢に植えてあるものが多いので、梱包にはいくつかのポイントがあります。
ほかの荷物と一緒に運ばれる以上、衝撃を受けたりするだけでなく落下の危険性もあります。
植木鉢が陶器などの場合は落下させれば割れてしまいますので、できるだけプラスチック製のものなどに植え替えておくようにします。
梱包方法は、ビニール袋の上に新聞紙やいらないバスタオルなどを敷き、植木鉢を保護する形で梱包していきます。
こうする事で植木鉢が割れるのを防ぎ、水や土が漏れてくるのも防ぐ事ができます。
梱包用の紐などで植木鉢を包んだ上部を縛り、完成です。
同じような植木鉢がいくつもある場合は、ダンボールに詰めて入れ、上はふたをしないでおくようにします。
庭木の場合
庭木の場合は一人では無理なので、複数人で作業します。
根の周辺の土を大きめに掘り起こし、土がついたまま藁の上に根を乗せます。
この時、横向きにして寝かせたほうが作業がしやすいです。
根を包み込むようにしていき、ロープで縛ります。
さらに土がこぼれてこないようにするために、厚手のビニール袋をかぶせて同じように巻いて行き、ガムテープ等でとめます。
ビニール袋は1重ではなく2重、3重にしておくと安心です。
枝や葉の部分は梱包する必要がありません。
…というより、梱包できませんので、そのままで大丈夫です。
植木や庭木は生き物です。
引越しでは動植物は運んではいけないと言う決まりがあるので、業者によっては単なる荷物としてでも運んでくれない場合があります。
単なる荷物として、保証なしで良いなら運んであげるという業者もいるかもしれませんが、この場合は何かあっても保証を求めたりクレームをつける事はできませんので、納得の上で相談するようにしてください。
また、そういった事を避けたい場合は、やはり専門業者に依頼するのがベストでしょう。
処分する場合
植木も庭木も引越しの時に持って行かない・諦める、と言う場合は、賃貸住宅なら処分する必要があります。
植木の場合
植木鉢に入っている植木の場合は、土から出し、可燃ごみとして出す事ができます。
土は庭に撒くほか、少量ならば可燃ごみに入れて出しても大丈夫です。
ただ植木が50センチ以上など大きな場合は短く切って出すようにする必要があります。
自治体によってルールが異なりますが、一般的には50センチ以下に切断し、紐などでまとめて出すようになっています。
植木鉢は素材によって扱いが異なりますが、たいていは可燃ごみまたは不燃ごみとして出す自治体が多いようです。
庭木の場合
大きな庭木の場合は、専門業者に依頼して処分してもらうのが良いでしょう。
ですが費用がかかるので自分で…という場合は、結構大変な作業をしなくてはなりません。
土から引き抜いて小さく切断して、複数回にわけて可燃ごみとして出す方法があります。
大きな庭木の場合は一度に出すと相当な量になってしまうため、回収してもらえない事があります。
ですので、小さく切断し、複数回に分けて出しましょう。
小さな庭木の場合も同様です。