引越しには実は意外にたくさんの注意点があるという事を、知らない人も結構多いんですよね。
例えば各種手続きだけでなく、物件を決めるところから引越し当日まで、引越しに関わる全ての場面で注意事項が存在しているんですよ。
ここでは意外に知られていないそんな注意点をピックアップしてみましたので、参考にしてくださいね!
目次
最も重要!物件探し
引越しの際に注意することのナンバーワンとも言えるのが、物件探しです。
ここでよい物件を見つけることが出来るか否かで、引越しの成功・失敗が決まってしまうと言っても過言ではないほど重要な部分です。
下記に、引越しを失敗に終わらせないための物件選びの注意点を筆者の経験からまとめてみました。
日当たり
一般的といえば一般的な判断基準です。
日当たりが悪い部屋はジメジメとした環境になりやすくカビが発生する原因ともなります。
また、部屋の中が暗くなる事も多いので昼間なのに電気をつけておく必要があるなど経済的にもあまりおすすめできません。
周囲の住人・環境
これは下見に行ったぐらいではわからない事が多いです。
でも、よく観察するとわかる事もあるんですよ。
例えば家の周りにゴミが出してあったり雑草が生い茂っていたり、子供の玩具などが放置されていたり、そういった状況をよく観察しておくとどんな人が住んでいるのか、大体の判断はできます。
基本的に玄関周りや家の周りが片付いていない場合、問題のある人が住んでいる可能性が高いと筆者は判断しています。
仮にそこに住んだ場合、風が吹いてはゴミが飛んでくる、子供の遊具が放置されていても知らん顔などで色々な被害が発生する事が予測できてしまうので、筆者はそういった物件は避けています。
また、ゴミ置き場がすぐ目の前・すぐ横…などの物件も筆者は避けています。
夏場のニオイや害虫などの事を考えると、進んで住みたい物件とは思えないんですよね。
ただ、ゴミ出しの手間を考えると「便利でいいじゃない!」という意見もあるので、考え方次第でしょう。
フリーレントなど好条件の裏側
最近多く見られるフリーレントなどの好条件のついた物件には、色々な事情がある事もあります。
例えば住環境が悪くて人が長く住まないなどです。
筆者の経験で言えば、フリーレントや期間限定で賃料値下げの特典付きの物件は、筆者自身も短期間で退去しています。
住環境がひどすぎたからです。
具体的には、集合住宅では隣・下階の騒音のひどさ、駐車場が子供の遊び場と化していて親がそれを推奨という最悪の住環境、一戸建てでは周囲全てが持ち家だからか賃貸入居の新参者を受け入れず嫌がらせで追い出す・駐車場も境界線ギリギリのところまで目いっぱい車を停めて、こちらが停めにくい状態を作る…というような物件ばかりでした。
もちろん、運が悪かっただけかもしれませんが、不動産屋の話では「好条件を提示してとにかく誰かに入ってもらいたい」という気持ちがあるのだという事でした。
裏を返せば、それだけ人が住んでくれない劣悪な条件が揃っているという事なのかなと後になって筆者は感じましたね。
他にも色々と物件探しの際の注意点はありますが、この部分に関しては人それぞれ考え方が違うので一概に言えない面もありますよね。
日当たりが悪くても別に昼間はいないから気にならないとか、住環境についても別に関わらないからいいとか、色々です。
いずれの場合も後で「やめとけば良かった」と思うような引越しにならないよう、色々な部分をよく観察して失敗のない引越しにしましょう。
入居と退去
引越しで次に注意することは、入居と退去に関連する諸手続きです。
電気・ガスなどの手続き
電気や水道はブレーカーを上げる、蛇口をひねると言う作業だけですぐに使えるようになりますが、ガスや電話はそうはいきません。
特にガスに関しては安全チェックがあるので前もって予約しておかなければ新居で使えるようになる日が遅くなっていきます。
筆者はこれで、引越し当日のお風呂に入れず、近所の日帰り温泉に行った記憶があります。
退去の連絡
今住んでいる部屋の退去の連絡は、「1ヶ月以上前にする事」になっている場合がほとんどです。
遅くなればなるほど無駄な家賃の重複が発生します。
今すぐ退去したいという場合は、1か月分の賃料を支払う事で退去できますが、結局1か月分の家賃を支払うと言う無駄が出てしまう事になります。
ですから、引越し先が決定したら無駄なお金を使わないようにするためにいち早く退去の連絡をするのが良いでしょう。
万が一引越し先の契約がキャンセルになるような事があったとしても、次の入居者が決まっていなければ継続して住む事もできますし、多少の融通は利く場合もあります。
入居後の状態確認
入居したらすぐに部屋の状態を確認しておくと良いですよ。
例えば最初から網戸に穴が開いていたとか障子に穴が開いていた等は、写真を撮って証拠を残しておかないと退去の際に原状回復費用を請求されてしまう事があります。
筆者は以前、入居した部屋のクリーニングがまともにされておらず台所の棚の中がゴキブリの糞だらけ・物が置いてあった形のまま埃が積もっていたという事がありました。
管理会社に連絡をすると、退去時のクリーニング代の請求はなしという確約書を送ってくれ、退去時に1円も払うことなく済ませた経験があります。
このように最初に確認をきちんとしておくと、損をしないで済みますよ。
荷造り・梱包など引越し準備段階
引越し準備の段階での注意事項は、やはり不要品関連がほとんどです。
不要品の処分は早めに
不要品が出る場合、粗大ゴミの日程をきちんと把握しておかなければ大変な事になってしまいます。
粗大ゴミは一般的なゴミ収集のように頻繁には行われていませんので、回収の日程を逃してしまったら自分で持ち込むか、別の方法で処分しなければなりません。
リサイクルショップに買い取ってもらう場合やオークションに出す場合なども早めに手を打っておかないと引越し日までに処分しきれなくなる事もあります。
引越し当日
引越し当日に注意することは、これまでの家・引越し先の両方があるので結構大変です。
運び忘れがないかのチェック
これまでの家では、荷物の搬出忘れがないか入念にチェックしてください。
引越し先でも、搬入忘れがないか確認するようにします。
荷物の破損等に関しては、正直、その場ですぐに全部などできるはずがないので、後日改めて確認しても大丈夫です。
たいていは、引越し後3ヶ月以内なら補償されるなど規定があるはずです。
また、どちらの部屋でも荷物の搬出・搬入の際に建具や壁、床などに傷や破損のないよう、確認してください。
退去の際、修理費用を請求されてしまう可能性があります。
各種手続き
引越しに関わる手続きはとても多く、特に役所関係は必ずやらなくてはならないので注意点も多く存在します。
本籍異動の場合は注意
役所関係の手続きはとても面倒ですが、必ずやる必要があります。
特に子供がいる場合などは、医療関係や各種手当ての関係がありますので1日も早くやっておく必要がありますよ。
また、住民票の異動はその場ですぐにでき、新しい住民票の発行もすぐにしてもらえますが、本籍を異動した場合は話が違います。
住所だけの変更なら手続きは簡単ですが、一緒に本籍も…という場合、その場で発行してもらえるのは「住所のみ記載」または「新しい住所と古い本籍」の記載された書類となってしまいます。
本籍を異動した場合、それが反映されるのには2~3日かかります。
住民票の異動
今住んでいるところからの転出関係の手続きは、転出する予定日の14日前から行う事ができますが、新しい住所地での転入の手続きは、実際にその住所地に住み始めてからしか行えません。
「明日から住む事になっているから」はできず、「今日から住んでいます」なら可能と言う事です。