引越し全部を頼むんじゃなくて作業員だけお願いして、搬出や搬入をやってもらいたい。
そんな部分依頼の引越しなんてできるのかな?
トラックは友人から借りられるし運転も大丈夫、だから作業だけ頼みたい…そんな場合はどうすればいいのか、紹介しちゃいます。
作業員だけがとにかく必要!な場合
引越し全部を業者に依頼すると高くつくから自分でできる所は自分でやるけど、荷物の搬出や搬入だけは無理…だから作業員だけをお願いしたい!
そんな形の部分依頼ができれば引越し費用を上手に浮かせることができますよね。
一般的な引越し業者では、作業員のみの派遣は行っていない場合がほとんどなので、作業員のみお願いしたい場合はそれ以外のところに依頼する必要があります。
では「それ以外のところ」とはどこかと言うと、例えば赤帽や便利屋などがそれに当たります。
もちろん全ての赤帽や便利屋で対応可能とはいきませんが、便利屋の場合は比較的可能性が高いと言えます。
料金的には1人につき2時間程度で1万円前後となっている事が多く、多くの場合は時間で料金が設定されています。
また、現場までの交通費や高速料金など必要経費は別途請求となる場合があります。
ただ、赤帽、便利屋など小規模で運営しているところは対応可能な地域が限定される事が多いので、地元で見つける必要が出て来ます。
本当に費用が抑えられるか
引越し時の費用をできるだけ安く抑えるために、依頼するのは運ぶだけの作業員のみにした場合、本当に引越し費用を安く抑える事ができるのか、考えてみます。
例えば荷物梱包や荷造りは自分で完全にやっておいて、搬出と搬入の作業だけをお願いするとします。
部屋の大きさや荷物の量などの条件にもよりますが、4tクラスの一般的な家庭の荷物量であった場合、搬出に1~2時間、搬入にも1~2時間かかると考えます。
多く見積もって両方の作業で4時間、移動時間が1時間かかった場合、トータルで5時間の拘束となりますよね。
作業員1名につき5時間だと、2万円弱くらいになるのが一般的なので、2名だとしたら4万円ほどです。
ただ、実際には2名での作業は結構きついので3名が妥当なところと考えられ、3名で依頼した場合は6万円弱となりますね。
この他に、トラックを自分で借りてくるのならその費用が1~2万円はかかり、ガソリン代も1万円ほど必要になるでしょう。
そうなると、トータルでの費用は約10万円。
もちろん、トラックは友人から貸してもらえる…という場合はその分がかからないので費用を抑える事はできますが、それでも8万円前後の費用は掛かる計算になりますよね。
これくらいの引越し費用がかかるなら、引越し業者に全部依頼してしまってもそれほど大きな差にならないと思えないでしょうか。
繁忙期を避け、逆に閑散期を選んで引越しする場合などは、交渉によっていくらでも安くできる可能性があるんですよ。
その場合は繁忙期と比べて半額以下という事も珍しくありませんので、時期によって引越しの仕方を変えるというのも重要です。
とは言え、引越し時期が繁忙期だった場合はこのくらいの費用で引越しができれば随分安上がりという事になります。
時期と荷物量、移動距離などトータルで考えて、色々なところで見積りを取って比較検討してみましょう。
友人に依頼するという選択肢
作業員のみをお願いして引越しをする場合、人数によっては想像以上に高くついてしまう事もあります。
派遣されてくる作業員が引越しのプロなら良いですが、ほとんどの場合そうではありません。
便利屋の場合は何でもこなす人たちなので一通りは何でもできるのですが、決して引越しのプロというわけではありませんし、赤帽の場合は比較的小さな荷物を運ぶ事が多いので、やはり引越しのプロというわけではないでしょう。
そうした作業員の派遣を受けて、1人あたり2万円近い費用をかけるのなら、友人に手伝いを依頼して1人あたり1万円ぐらいのお礼をした方が確実に安く上がります。
もちろん、作業員をお願いしてやってもらえば色々な面で気兼ねする事もありませんが、費用の面では友人に手伝ってもらったほうがお得と言えます。
先日、筆者の息子の友人が大学院へ進学するために引越しをする事になったのですが、引越し業者に依頼したら一人暮らしだというのに14万円の見積額となってしまったそうです。
そこで引越し業者を使うのを諦めて、友人たちに声をかけ、軽トラックで自力引越しに挑戦する事にしたそうです。
ただ、トラック代、ガソリン代、高速代、友人たちへのお礼、そして神奈川から宮城という距離なので当然宿泊も必要となりますから、友人の宿泊代・食事代まで出さなくてはなりませんよね。
そう考えると14万円でも仕方ないと思える面もあります。
さらに、この時期は東北道が吹雪きます。
仙台は基本的に雪が降らない地域ですが、そこへ到着するまでの間が問題なんですよね。都会育ちで雪道に慣れない人が軽トラックで…となると非常に大きな危険も伴ってしまうわけです。
このように、ケースによっては自力でやった方が安い場合、作業員だけを頼んだ方が良い場合、引越し業者に全て依頼したほうが良い場合と、あります。
目の前の見積額だけでなく、引越し全体を考えた時どうなのか、あらゆる面での出費も考慮して選択していくと良いでしょう。