大学入学を機に引越しする学生が抑えるべきポイント3ヶ条

大学進学のために学生が引越しをする場合、一般的な引越しと何か違う点はないか気になるところです。 

特に、「学生だから」と優遇される制度がいろいろな場面で見られますので、そうした制度は知っておくと便利です。 

今回は、学生の引越しに関するさまざまな疑問にお答えしつつ、おさえておくべきポイントも紹介していきますね。 

学生の引越しの基本

春から大学生、だから学校の近くに引越しをしなきゃ…学生寮に入らなきゃ…。 

新大学生となる多くの学生は、春を目前に大移動を開始します。 

早い段階で合格通知を受け取っている人もいれば、ギリギリまで結果がわからない人とさまざまですが、いずれにしても間に合わなかったということのないように準備をしておきたいものです。 

 

引越しの時期とタイミング 

新大学生となる学生の引越しに適した時期・タイミングは、当然ですが入学式前です。 

たいていの大学では43日前後に入学式が行われるので、それに間に合うように引越しをしておくと安心です。 

中には「入学式に参加した後ゆっくり引越しをすればいい」と考える人もいますが、入学式の後は健康診断やさまざまな説明などが相次ぎ、やることがいっぱいなので、入学直後はバタバタしてゆっくりする時間はありません。 

できれば大学合格がわかった時点で部屋探しを行い、引越しの日程も組んでおけると万全です。 

入学までの間にはそろえなくてはならない書類、お金の準備など、大学へ進学するための手続きが多々あります。 

こうした準備がすべて終わった時点で引越しができるように算段しておくと良いでしょう。 

また、学生寮への入寮の場合、入居日を指定されることがあります。 

この日のこの時間に入居するように、と指示があった場合、それに合わせなくてはなりません。 

 

最低限必要な荷物 

実家を離れて一人暮らしをする場合、とりあえず最低限必要なものだけを持って引越しをするという方法もあります。 

後で必要になったものは送ってもらっても良いですし、顔を見せがてら取りに行っても良いのであわててすべて持っていく必要はないでしょう。 

また、寝具などは掛敷セットで購入しても安いものなら3,000円前後からありますので、わざわざ引越し荷物を増やさなくても新居で購入するという方法もおすすめできます。 

ですので、最低限持っていく必要のある荷物は、勉強道具類や衣類などでしょう。 

 

引越しの挨拶 

学生寮に入る場合は、周りがすべて同じ学校の学生ですので手土産などは必要ないでしょう。 

ただ、気持ちよく生活するためにも挨拶くらいはしておくと良いかもしれませんね。 

一般のアパートなどに入居する場合も、挨拶はしておくと安心です。 

深夜に大騒ぎというようなことはないでしょうが、友達が来る、アルバイトで帰りが遅くなる…などもあるかもしれませんので、トラブルを未然に防ぐという意味でもあいさつ回りはして顔を知っておいてもらうのも必要です。 

あいさつに回る範囲は、両隣と上下の合計4軒くらいを目安にしてください。 

また、大家さんが近くに住んでいるのなら大家さんにも挨拶に行っておくと印象がよくなりますよ。 

さて、学生の引越し挨拶の際の手土産ですが、学生=お金がない、というイメージが一般的ですよね。 

もちろんそれが現実なので、無理に高価なものを用意する必要なんてありません。 

1軒あたり300円~500円程度で済むような物…たとえば 

  • 指定ゴミ袋 
  • 台所洗剤 
  • 石鹸・ハンドソープなど 
  • ラップやホイル 
  • タオル 

などは無難です。 

 

手続き関係

引越しをしたら住民票を写していろいろな手続きをして…というのが一般的ですが、学生の場合は少し事情が違います。 

 

住民票 

そのままずっと実家へ戻らずに生活していく・卒業後もそのままという事がハッキリしているのなら一般的な引越し同様に住民票を移さなければなりませんし罰則もありますが、卒業後は実家へ戻るという前提の引越しの場合は必ず住民票を移さなければならないという規定は適用されません。 

つまり、実家に住民票を置いたまま大学生活を送るアパートに引越しをしても良いということになります。 

 

選挙権 

選挙の際の通知などはすべて住所地に届きますので、住民票を移していない場合は実家に届くことになります。 

ただ、不在者投票という制度を利用して遠隔地でも投票を行うことができますので、住民票を移していない学生の多くはこうした制度を利用する事が多くなるでしょう。 

 

引越し業者選び

学生の引越し料金は、一般的な引越しと比べて安く済む場合が多くあります。 

大手引越し業者の中には学割のきく引越しパックを用意しているところもありますので、こうしたプランを利用すれば相場よりもずいぶん安い費用で引越すことが可能になります。 

たとえば一例として、アート引越しセンターの学割パックなどがあります。 

 

荷物の量と費用の例 

  • 移動距離:550km(京都→東京) 
  • 荷物量:2㎥(ふとん・洗濯機・テレビ・CDラジカセ・ダンボール6個程度) 
  • 金額:29,400円~ 

学割パックの内容は、一般的な引越しと大きな違いはありませんが、料金面で優遇されています。 

ですので、学生のみが利用でき、場合によっては身分証の確認も行われることがあります。 

また、引越し日などは業者側が確認をして連絡してくるので、希望日に必ず引越しができるというものではない可能性もあります。 

さらに、訪問見積もりも不要なので面倒なことがほとんどありません。 

ただ、学割が利用できて相場よりも安くなるとはいえ、時期によってはあまり割安感がない場合もあります。 

最もそれが実感できるのは、3月の超繁忙期などです。 

この時期に学割を利用して見積もりをしても、割安感がないばかりか、繁忙期以外の時期の見積もりと比べて高いのでは?という感じもあります。 

おおまかにいえば5割増程度の費用がかかると見込まれる時期です。 

ですが、需要が最大となるこの時期の引越しと考えれば、それでも「安い」という判断になってしまうようです。 

大学へ進学するための引越しともなると、どうしてもその時期は月に集中しがち。 

いやがおうにも3月に引越しをしなくてはならない場合が多いので、ある程度の費用は仕方がないと考えるしかないのかもしれません。 

ですが、それでも少しでも費用を安く抑えるためにも、学生なら学生だけの特権である学割のきいた引越しプランを利用してみるのが良いでしょう。